彷徨える人形と永遠の友情とは、三つ巴P制作のnovelsm@sterである。
カラコルム制作「退魔師(見習い)道明寺歌鈴!」の二次創作に当たり、第1話「さまよえる人形」のその後と、三つ巴P制作「逢魔踏切[1]」をコラボさせたものである。
概要
退魔師見習い道明寺歌鈴は、行方不明になっている友達を助けるために警官の魔物が棲むという魔の踏切に飛び込む。
暗転、気づくとそこは昭和40年12月7日の東京であり、さらには「道明寺火鈴」という自分と瓜二つの刑事の警察手帳を持っていた。
彼女の相棒である泊聖人巡査と一緒に、特命係として連続児童殺人事件の捜査を勝手に行うが…?
道明寺歌鈴
昭和40年の東京では、閑職に追いやられた警部補「道明寺火鈴」の役割を与えられる。相棒の泊聖人巡査に半ば引きずられる形で連続児童殺人事件を追うことになる。…が、国鉄飯田橋駅での一件と、加えて公安監視対象者のクラリスと出会ったことにより泊とは早速決裂、独自に行動することになる。
クラリス
飯田橋駅での一件で呆然とする歌鈴の前に現れた謎のシスター[2]。
昭和40年の東京では、活動家相手に武器を売る死の商人の役割を与えられている。自我は残っているが役割を半ば受け入れており、若き頃のビートたけしにサインをねだるなど生活をエンジョイしている。
歌鈴に昭和40年の東京の正体について「警官が作り出した理想の世界」と推察した。
途中、アナスタシアに襲われソ連KGBに捕らえられ、拷問を受けるも…
黒川千秋
行方不明になった歌鈴の友達の一人。千秋としての記憶はほとんど残っていない。
昭和40年の東京では、黒川家令嬢にして友達を求めて子供をさらう連続殺人鬼「黒川千晶」の役割を与えられ、法子に接近、誘拐した。
椎名法子
行方不明になった歌鈴の友達の一人。法子としての記憶はほとんど残っていない。
昭和40年の東京では、関西から進出してきたドーナッツ屋の娘「椎名典子」の役割を与えられ、黒川千秋に誘拐された。
典子は以前から中学校でいじめを受けており、友達がいないことを悩んでいる。
北沢志保
警視庁に逮捕された国鉄労働組合東京委員会の委員長の娘「北沢志穂」の役割を与えられるが、着た日が浅いのか北沢志保としての記憶・自我が強く、戸惑っている。
アナスタシア
昭和40年の東京では、アナスタシアとしての記憶・自我を保持したままソ連大使館前に現れる。
役割はソ連KGBの凄腕スパイ「アナスタシア・アテイスカ・ラスプーチナ」。
クラリス・こずえと行動を共にしていたが、途中意識を役割に侵食され、クラリスを襲った。
遊佐こずえ
昭和40年の東京では、黒川家ボディーガードの娘「遊茶こずえ」として役割を与えられているものの、分かっていなのか無視しているのか遊佐こずえとして行動。戸惑う両親を無視して桐野アヤを探している。
作中用語
逢魔踏切
警官の魔物が棲家としている30年以上前に消滅したはずの鉄道踏切。正式名称「京王電鉄線八幡山四号踏切」。
昭和40年の東京
今作の舞台となっている西暦1965年12月の東京の世界。道明寺歌鈴の祖父曰く「人々が信仰を忘れ、自ら鬼となった時代」。
関連項目
- 退魔師(見習い)道明寺歌鈴! - カラコルムによる原作
- 白菊ほたるは終わらない - 三つ巴Pによる原作
- novelsm@ster
- ホラm@s
- MysteryM@ster
脚注
- *三つ巴Pによる原作表記では「泊聖人シリーズ」とされている。「白菊ほたるは終わらない」における主人公のライバル、トマリPを主人公としたスピンオフである。
- *「逢魔踏切2」登場のクラリスが警官に負けたその後だとすると、相談P制作「シスタークラリスのドキドキ相談室」におけるクラリスにキャラは近いと思われる。
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