復讐代行(ふくしゅうだいこう)とは、復讐を代行すること。また、それを行う人物や業者である。
概要
主に金銭を代価に第三者から依頼を受けて対象者に誹謗中傷メールや手紙をばらまく、出前を大量に注文する等の嫌がらせや暴力などの犯罪行為を行う闇の仕事である。
依頼を受けて実際に復讐を代行する業者も存在するが、中には金銭を得て何もせず逃げてしまう詐欺師や依頼した事をネタに依頼者を脅迫するトラブルが存在する。
事件
- 2013年10月、女性会社員の職場に誹謗中傷メールを十数回送ったとして、復讐代行屋の中国人が名誉毀損容疑で逮捕された。
- 2022年2月、自家用車2台に薬剤をかけて塗装を剝がすなどの器物損壊容疑で、代行業を行った男と依頼主の女が逮捕された[1]。
創作において
古くから扱われてきた題材であり、昔ばなしでも『かちかち山』にておばあさんを殺した悪いタヌキに対してウサギが復讐代行を行っている。西洋においては「復讐するは我にあり」とキリスト教の新約聖書にて神が復讐を代行するから個人で復讐するなという意味の言葉がある。
これらのエピソードの根本にあるのは勧善懲悪と因果応報の思想である。力を持たぬ弱い存在が強者によって被害にあい、しかし、その復讐を果たせないときに外部のより大きな力がそれを代行してくれるという他力本願のエピソードは、世の中の多くを占める弱者にとって救いの物語だった。
人力による復讐代行の場合、依頼料を受け取って復讐を代行するという割と生臭い話になるが、日本人には名作時代劇『必殺シリーズ』にて広く親しまれており、近年でも『恨み屋本舗』『善悪の屑』などで復讐代行を行うダークヒーローの姿が描かれている。
復讐代行を取り扱っている作品一覧
関連動画
関連項目
脚注
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