概要
外食企業・物語コーポレーションが展開する焼肉食べ放題チェーン店。2023年7月現在、日本全国に300店舗以上を展開している。焼肉チェーン店では牛角と並び、トップクラスの売上シェアを占めている。
主に郊外のロードサイドに出店する傾向があり、大規模な店舗・駐車場を構えている。幼児無料・小学生半額によってファミリー層を、60歳以上500円引によってシニア層を、広い客席によって団体客を、といった具合に様々な客層をターゲットとしている。
商品
一応単品での注文もできるものの、ほとんどの顧客が食べ放題コースを注文している。食べ放題コースには、1番安い58品コース、焼肉きんぐ五大名物(後述)や期間限定メニュー含め100品以上味わえるきんぐコース、国産牛をメインに扱ったプレミアムコースの3種類がある。58品コースときんぐコースの差額がわずか400円ほどしかないため、約7~8割以上の顧客がきんぐコースを頼むという。飲み放題は別料金で、ソフトドリンク飲み放題とソフトドリンク+アルコール飲み放題の2種類ある。また平日昼間も営業している店舗ではランチコースがあり、こちらはデフォルトでソフトドリンク飲み放題のオプションが付いている。いずれのコースも100分間食べ放題・飲み放題(ラストオーダー20分前)。
看板商品としては五大名物があげられる。きんぐコース・プレミアムコースで食べ放題になる。大体1年に1~2回リニューアルされており、地域によって五大名物のラインナップが変わったり、逆に全国共通になることもある。下記表は2024年10月現在のもの。
商品名 | 全国共通 |
---|---|
きんぐカルビ | ○ |
炙りすき焼カルビ | ○ |
壺漬けドラゴンハラミ | ○ |
ねぎポンで食べる大判サーロイン | ○ |
厚切り上ロース~ガリバタ醤油~ | ○ |
また期間限定メニューでは、チーズタッカルビやタピオカドリンクのようなそのときならではのトレンド商品、◯◯フェア(北海道・韓国など)という形でその地域ならでは名物を全国的に提供している。近年では掛け声に合わせてモッツァレラチーズを無限にトッピングする石焼ハニーチキンなど、YouTubeやTikTokでのバズを狙った商品も扱っている。
サービス
食べ放題のシステムの中でも、顧客が自分で料理を取りに行くビュッフェ形式ではなく、従業員がテーブルまで商品を提供するテーブルバイキング形式を採用している。現在では当たり前なものの、当時としては珍しいタッチパネルによる注文システムを導入することで、注文にかかる時間・ストレスを軽減している。
他の焼肉チェーン店との差別化ポイントとして、2016年より稼働した焼肉ポリスがあげられる。鍋奉行の焼肉バージョンといったところか。「焼肉ポリス」とかかれた腕章を身に着け、客席を巡回。顧客に対して肉の焼き方・肉のカット・おいしい食べ方のサジェスチョン、網交換などのテーブルセッティングといったきめ細やかなサービスを提供しており、顧客満足の向上に繋げている。
2021年からは、配膳ロボット「Servi」(通称・みーと)が導入されており、フロア内を駆け巡っている。2022年からは、特急レーンを導入した新店をオープンしており、既存店を特急レーン店舗に改装する事例も見られる。
沿革
1991年に牛肉の輸入自由化がスタートし、安価な牛肉が仕入れやすくなったことをきっかけに、1995年に焼肉一番カルビ(愛知県・曙店)をオープン。当時としては安価な牛肉を提供していたためヒットしたものの、類似店が多数現れたため、差別化を図り和風にイメージチェンジした焼肉一番かるび(神奈川県・つきみ野店)を2002年に創業した。
しかし2001年にはBSE問題が発生し、日本人の牛肉離れが進行。その間は苦境を強いられたが、牛肉離れも落ち着いてきた2006年にホルモンを軸にした焼肉キング(千葉県・みやぎ台店)をオープン。2007年には焼肉食べ放題を大きく打ち出した焼肉きんぐ(石川県・御経塚店)をオープンし、こちらが大ヒット。新店の出店攻勢に加え、既存の焼肉一番かるび・焼肉キングなども焼肉きんぐへ業態転換し、今では日本国内300店舗以上も構える大型チェーン店にまで成長している。
関連動画
関連項目
外部リンク
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