西洋骨董洋菓子店とは、月刊Wingsで連載されたよしながふみの漫画作品(全4巻)とそれを原作とするテレビドラマ、テレビアニメーション、映画、及びドラマCDである。第26回講談社漫画賞の少女部門受賞作。
概要
店内をアンティークな内装で飾る洋菓子専門店、その名も『アンティーク』。妙な経緯でそんな店を経営することになった橘圭一郎は早速店員を雇うことにするが、そこに集まってきたのはどれも変わった経歴を持つ男たちであった。
男ばかりの洋菓子店(深夜営業可)とそこに集まる客たちとの交流を描く。当初はコメディ色が強いが、後半にかけて橘の過去など重い展開が続く。
「アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~」のタイトルで、実写テレビドラマとしてフジテレビ系で2001年10月8日から放送された(全11回)。が、主人公が橘ではなくエイジになっていたり小野のゲイ設定が匂わす程度と様々な改変がされている。
2002年よりドラマCD版が発売(全4枚、一枚でコミックス一巻分)。テレビドラマと違い原作に忠実に展開する。
テレビアニメは「西洋骨董洋菓子店 ~アンティーク~」のタイトルで、フジテレビ系ノイタミナ枠で2008年7月から放送。制作は日本アニメーションと白組による。画面上に3DCGを使用しており、独特のOPは紙OPと呼ばれる(実際には前述のとおり3Dだが)。こちらもドラマCD同様原作に忠実。
また、韓国で2008年映画化された。
主な登場人物
- 橘圭一郎 - 演:椎名桔平、山寺宏一、藤原啓治
- 主人公。アンティークの店長。
ある財閥の御曹司で、元は一流商社で活躍するサラリーマンだった。司法資格、外交官資格を持ち、語学も堪能。 - 愛想と記憶力の良さを使って接客をしている。
- 幼いころ誘拐されたトラウマにより当時の記憶をなくしている。甘い物が苦手だがそれにはある理由がある。
- 小野祐介 - 演:藤木直人、郷田ほづみ、三木眞一郎
- 橘の父親が紹介してきた超一流のパティシエ。
- 自他共に認める「魔性のゲイ」。その威力はヘテロの男性までもが求愛するほど。それが原因で今まで務めていた店全てを崩壊させている問題児だが、そうなったのには中学時代の思い出が関係している。
- 高校時代の橘の同級生で、告白したがこっぴどく振られている(というより罵倒された)。
- 神田エイジ - 演:滝沢秀明、関智一、宮野真守
- 元ボクサーのパティシエ見習い。テレビドラマ版では主人公。
- 天性の才能を持ちながら網膜剥離のためボクサーの道を断たれた。甘いモノが大好物。
- 偶然入ったアンティークのケーキに感動してそのまま押しかけ、小野の弟子になることを懇願。小野の好みのタイプではなかったため、そのまま雇われることになる。
- 小早川千影 - 演:阿部寛、井上和彦、花輪英司
- ウェイター。橘家に仕えていた家政婦の息子で、遊び相手として圭一郎と共に育った幼馴染み。
- 眼が弱いため常にサングラスをしている。昔から不器用かつ要領が悪く、ウェイターとしてまともに働けていない。
- 幼少期の橘との大岡越前ごっこを引きずり、今でも橘を若と呼び、自らを影と呼ぶ。
- 子供に近いほど純粋な性格で、後に小野のトラウマを払拭することになる。
関連項目
フジテレビ「ノイタミナ」 | ||
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2008年4月~6月 | 2008年7月~9月 | 2008年10月~12月 |
図書館戦争 | 西洋骨董洋菓子店~アンティーク~ | のだめカンタービレ 巴里編 |
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