転生しまして、現在は侍女でございます。は、 玉響なつめ作のWeb小説およびライトノベル。イラストは仁藤あかね画。「小説家になろう」に2017年から連載中で単行本は2024年3月現在11巻。略称は「転生侍女」。
コミックス版は田中ててて画。単行本は2024年5月現在8巻。
概要
異世界転生もので悪役令嬢もの(ゲーム世界もの)、女性向け恋愛ものの系譜にある作品。主人公のユリアは悪役令嬢そのものではなくその付き人という立ち位置で、王女が悪役令嬢にならないよう陰ながら奮闘する。
転生ものだが前世の知識や転生後の技能(魔法など)の出番は控えめ。宮廷、主に後宮での貴族のやりとりを丁寧に描いている作品。
あらすじ
ザ・モブキャラとして、乙女ゲームのストーリー開始“前”の世界に転生したユリア。侍女としてお仕えするのは、なんとゲームで悪役令嬢になって登場する王女さまだった!?
そう決意したユリアは『OLだった前世の知識』と『自分だけが使える生活魔法』を駆使し、自分の恋愛そっちのけで王女さまを導いていく! デキる侍女の噂はどんどん広まり、スイーツ開発、特産品作り、はたまた国同士のいざこざまで舞い込んできて――!?
天職にめぐりあった有能侍女の、おしごとファンタジーが今始まる!
登場人物
- ユリア・フォン・ファンディッド(CV:種﨑敦美)
- 転生して侍女という天職にめぐりあった元OL。周りからは地味で無愛想と思われているが心の中では結構おしゃべり。勤務中は眼鏡をかけているが目が悪いわけではなく伊達メガネ。
- ファンディッド伯爵家の長女(実母は死去)。継母や異母弟メレクとの関係は良好。
- プリメラ(CV:大久保瑠美)
- クーラウム王国第一王女。アラルバート王太子は異母兄。ユリアが前世でプレイしていたゲーム中では性格の悪い太った悪役令嬢に成長してしまう。
- ユリアの影響を大きく受けた1人。物語中ではまっすぐ育ち、才色兼備の美少女になる。
- アルダール・サウル・フォン・バウム(CV:駒田航)
- ディーンの兄で、近衛騎士隊に所属。弟の縁談をきっかけにユリアを気にかけてくれるようになる。ゲームでも名前と立ち絵は登場するが攻略対象とはなってない模様。
- ディーン・デイン・フォン・バウム(CV:石谷春貴)
- バウム伯爵家の跡取りで、ゲームの「攻略対象」の1人。ゲームでは王女の婚約者ながら主人公の女性になびくというルートが存在していた。また裏設定として騎士鍛錬をするあまり歪んだ性的嗜好を持つに至る。
- 物語中では(ゲームと同様に)プリメラ王女の婚約者となる。ユリアの影響を受け、こちらもまっすぐ育っているようである。
- アルベルト・アガレス(CV:新垣樽助)
- 国王の年の離れた弟で、プリメラの叔父。軍務省長官を務める。王族にも関わらず仕事を度々さぼって王宮内でユリアにちょっかいをかけている。ユリアは彼を「王弟殿下」と呼ぶ。
- アラルバート・ダウム(CV:寺下知輝)
- クーラウム国王の王子で王太子。王妃の息子でプリメラの異母兄。ゲームの「攻略対象」の1人。
- メッタボン
- ユリアが採用した王宮専属シェフ。元冒険者の荒くれものだが、新しいスイーツ開発にはいつもノリノリ。
- プリメラの母
- 故人。平民出身で現国王の側室となり寵愛を受け、プリメラを出産するがその際に亡くなる。ユリアが侍女見習いだったある日、親しく声を掛けるが、礼儀としてユリアは名を呼ぶことはできず[1]、物語中では名前が直接描写されることはなかった。
- 王太后(CV:沢田敏子)
- 現国王の母で、プリメラにとって祖母にあたる。
- スカーレット・フォン・ピジョット
- ピジョット侯爵家の七女で、内宮の侍女。その我儘っぷりと横柄な振る舞いによって王城内では「問題児」として有名。
- ミュリエッタ・ウィナー
- ゲームのヒロインのデフォルト名を持つ女性。強力な治癒能力の持ち主(元ゲームでの設定)。
- 冒険者である父親が巨大モンスター討伐に貢献しその褒賞として叙爵されるために王宮に昇るところからゲームは始まる。幼いころから計算能力に秀でるなど知的に優秀で、さまざまな予言をし父親を成功に導く。
関連リンク
関連項目
脚注
- 0
- 0pt