M777とは、イギリスが開発し、アメリカが採用した新型榴弾砲である。
概要
アメリカ軍の採用している最新式の牽引式榴弾砲で、イギリスのヴィッカース社(現BAEシステムズ社)が開発し、のちにアメリカのアメリカンディフェンス社の協力もあり完成した。
前任のM198は欧州各国で採用されたFH-70とは異なりAPU(自走用エンジン)を搭載しないことで軽量化し、空輸性を向上させたが、そのコンセプトをそのまま発展させたようなシロモノで、その重さ約3トン強。M198の何と半分以下、FH-70の1/3というスーパー軽量榴弾砲となっている。
その軽量さ故にUH-60ブラックホーク、UH-1Nツインヒューイ、V-22オスプレイといった中型ヘリコプターでも輸送可能になっている。(てか、ツインヒューイ強化しすぎだろjk)
主な軽量化の方法としては、全体的にチタン合金の使用量増大、砲を保持するための脚の役割分担(反動抑制・前方へのつんのめり防止)による短小化。なお、包茎ではない模様。カバーがあったら撃てないもんね。また、砲全体をコンパクトにし低姿勢とすることで重心を下げ安定性を確保している
ちなみにこれまで車両の牽引時に使用されていた保持脚が短小化されたことで、脚ではなくマズルブレーキにアタッチメントが配されている。牽引時の姿はまるで自衛隊の主力車両リヤカーのごとし姿をしている。
砲弾の発射能力については、使用している砲がM198と同じ39口径の榴弾砲なので、持続発射速度(毎分2発)、最大発射速度(1分間に4~5発)、射程などは変わらない。ただ、後述のA2であれば誘導砲弾を使うことで有効射程を伸ばすことができる。
M777 A2
デジタル射撃統制システム(DFCS:Digital Fire Control System)を組み込むことで、誘導砲弾の発射を可能にしている。具体的には、砲口初速センサ、GPS受信機、慣性航法装置、ミッションコンピューター、各装置に給電するバッテリー、データ通信用無線機、砲手・副砲手用のディスプレーなどが取り付けられている。[1]
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関連項目
脚注
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