.hack//Quantumとは、2010年末から2011年初頭に掛けて公開された.hackシリーズのOVA作品である。
.hack//3rdシーズンプロジェクトの第二弾。
概要
―ただのゲームのはずなのに。3人の日常はある日一変する。
きっかけは、いくつもの「出会い」が織り成す偶然の産物なのか。
主人公を中心として起こる事件を追いかける物語。さまざまな出会いの中で、事件の真相に近づいていく。
本作品では、従来の作品よりもリアル側描写がしっかりと行われており*1ゲームパートと現実パートに分けられている。
なお登場するキャラクターは基本的に過去作品のキャラクターを基調としてデザインされている。
全三巻で構成され、BD,DVDの正式発売に先駆けて劇場でイベント上映が行われた。
アニメを基とした小説版「.hack//Quantum心ノ双子」コミック版「.hack//Quantum+」、さらに前日談を描いたコミック「.hack//Quantum I(introduction)もメディアミックス作品として公開された。
登場人物
- サクヤ/相田亜澄(CV:花澤香菜)
主人公の無鉄砲でおっちょこちょいな元気いっぱいの女双剣士。使用するプレイヤーキャラクター(PC)は伝説の勇者「カイト」の女性型タイプ。腰まで伸びたツインテールが特徴。おっちょこちょいな面が災いし、トラブルに巻き込まれることも・・・・。
プレイヤーは青森県在住の高校生、相田亜澄、17歳。リアルでもゲームでもそのキャラクターに差は無く、素のままプレイしてるのかもしれない。考えるより行動するタイプ。・・・・やっぱりサクヤだ。
- メアリ/江藤衿(CV:藤村歩)
サクヤとともに行動する重剣士撃剣士。使用するのは伝説の勇者の相方「ブラックローズ」タイプのPC。腰まで伸びたポニーテールが特徴。プレイスタイルは堅実にして実直。そのまじめさと面倒見のよさから振り回されることも多々。
プレイヤーは亜澄と同じ高校にかよう江藤衿。亜澄とは同級生で幼馴染。亜澄にいつも振り回されている。しっかり者で真面目な為、いつも貧乏くじを引いているようだ。
本作でリアルパートに登場する人物で唯一未帰還者となっている。 - トービアス/生田衣織(CV:沢城みゆき)
サクヤ、メアリとともに行動する斬刀士。バルムンクを連想させるキャラクター造形。「情報屋のトービアス」と呼ばれるほどのキャラクターでレアハンター。周囲にクールな印象を与える。
プレイヤーは亜澄、衿と同じ高校にかよう生田衣織。亜澄、衿とは同級生。演劇部に所属している。リアルの衣織はゲームでのクールで耽美なキャラクターとはかけ離れた残念美人。せめて格好には気を配ってよ・・・。成績は意外にいいらしいでも残念な娘。
授業中でも「The World」のトレードに気を配るほど、しかし廃人ではないようだ。立ち位置としてはワイズマンに近いものがある。
- ハーミット(CV:小倉唯)
猫型のPC。黒い枝を持っている。何かの目的のために行動しているようだが・・・・今作における未帰還者事件の犯人。実は彼もまた未帰還者であり、リアルの身体の病気を治すのに必要なドナーを探す為にプレイヤーを未帰還者にしていた。
- シャムロック/佐伯令子(CV:小林沙苗)
冒険者ギルド<八咫鏡>のギルドマスターの魔導士。アイナの目を吊り上げたようなキャラクター造形となっている。ちなみにプレイヤーの趣味ではないらしい。ギルドマスターのポジションにいるがその実NABという機関に属する調査員のキャラクター。
プレイヤーは.hack//Roots、.hack//G.U.にも登場した佐伯令子。現在はCC社を退社しており国連組織NABの調査員として働いている。一連の未帰還者事件を追い続けており、東京の雑居ビルを拠点としている。未帰還者に連絡を取ろうとして片っ端から電話をかけていた亜澄と衣織に対し、電話をかけるなどかなり法的にぎりぎりな調査を行っているようだ。亜澄のデータをブッコ抜いて見せたこともある。
世界観
.hack//Linkから2年後の2022年が舞台になっている。リアル描写が多いためLiminaltyからの技術の進み方がわかる。FMDがかなり小型化されていたり、登場人物にマイクロチップが埋め込まれていたりする。FMDを使った拡張現実など技術的にもかなり進んでいる模様。
キーワード
*1 .hack//Liminalityは基本的にリアル描写のみのため本項では指していない
関連動画
関連コミュニティ
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関連項目
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