Children Of Bodom(チルドレン・オブ・ボドム)とは、フィンランド出身のヘヴィメタルバンドである。
概要
通称「COB」で、日本では「チルボド」と呼ばれる。
名前の由来は、猟奇的殺人事件のあったヘルシンキ郊外のボドム湖に由来する。
ファンは「ヘイトクルー」と呼ばれる。
音楽のタイプは、いわゆるメロディックデスメタルと呼ばれるもので、
おおざっぱに言うと、いわゆる「デスメタル」だが、
クラシック由来(最近はそうでもない)の美しいメロディを取り入れ、「様式美メタル」などと呼ばれる。
初期は先述の通り、イングヴェイ譲りのネオクラシカルなメタルであったが、
4thあたりからリフにスラッシーになったり、徐々にペンタトニカルなフレーズや
スレイヤーばりのフラッシーなソロも使用するスタイルに変わっていっている。
カヴァー曲の渋い選曲にも定評があり、ラモーンズやスレイヤーやセパルトゥラはともかく、
ブリトニー・スピアーズまでカヴァーして見せ、
一度はサマンサ・フォックスまでカヴァーしようとしていた(ポシャった)・・・。
2019年11月、ヘンカ、ヤスカ、ヤンネの3人がバンドを脱退し、
「Children Of Bodom」の名称は3人が経営する会社「AA・アンド・セウィラ・コンサルティング」が
5年間の独占的使用権を得たと報道された。
つまり3人に許可を申請しない限りバンド名が使えない、というわけである。
その後同年12月15日にヘルシンキにラストライブを行い、バンドの歴史に幕を下ろした。
残されたアレキシとダニエルだが、
新たにメンバーを集めてBodom After Midnight(ボドム・アフター・ミッドナイト)を結成。
2020年夏に3本ほどお披露目ギグの予定があったが、COVID-19の感染拡大により延期。
同年10月23日にフィンランドのセイナヨキにてデビューライブを行った。
12月には大手メタルレーベルのナパーム・レコードとも契約し、レコーディングも進んでいた。
しかし、バンドの顔でもあるアレキシ・ライホが2020年12月末にヘルシンキにて
「長年の健康的問題」を原因として急逝してしまった。41歳没。
上記の事由により、COBの完全なる再結成は不可能となってしまった。
メンバー
- アレキシ・ライホ (G/Vo.)
もみあげとおでこが特徴のバンドのリーダー。ハゲキシ・ライホ
吐き捨て系のデスボイスと、様式美と呼ばれる所以ともなっている、超絶的なギタープレイを特徴とする。
テクニカルなリードを弾きながらボーカルをとるという相当キツいことをやって見せ、
ある種驚異的であすらある。(主にKissing the ShadowsやHate Crew Deathroll)
また、ルックスの良さもあいまって女性ファンも多く、メタル界でも非常に人気が高いギタリストである。
初期はジャクソンのランディVを使用していたが盗難にあい、
そのときESPからギターの寄贈を受け、それ以降はESPとエンドースしている。
ユーモラスな人柄だが、やたらと自爆したがる人で、
毎度毎度小学生みたいな破天荒な事をやらかしては(例:車の屋根に乗ってはしゃいで転落して骨折)
大けがをしてバンドのみんなにスゴク怒られるのはいつものこと。
それゆえかステージネームとして「Wildchild」をミドルネームに入れている。
過去にシナジーのボーカリストである怪獣キンバリー・ゴスと結婚していたが、その後離婚している。
バンドの活動停止後はダニエルと共にBodom After Midnightで活動を始め、
いよいよ同バンドで新曲も発表という新しいスタートを切ったところだったが、
2020年12月末、長年の健康問題によりヘルシンキの自宅にて41歳の若さで急逝。
遺族の意向により近親者のみで葬儀を行った。 - ダニエル・フレイベリ(Gt.)
ローペの後任として2016年にバンドに加入。彼もアレキシやローペに負けず劣らずのテクニシャン。
アレキシからの信頼も厚く、テクニカルなリードパートも大分任せられている。
もともとCOBのファンであり、フォロワーバンドのノーサーやネイルダウンでの活動もあり、
加入した際の作品「Hexed」においてはファンの視点から見たCOBという面で
作曲・アレンジ面でかなり貢献している模様。
COBの活動停止後もアレキシについていき、先述のBodom After Midnightの結成に加わった。 - ヘンカ・T・ブラックスミス(Ba.)
アレキシとともにバンドのイケメン担当。
音楽趣味がかなり広く、ポップから何から結構いろいろ聞く。
リーダーとしての自覚があるのかないのかどうなのかよくわからないアレキシに代わって、
ギグのブッキングなどの事務もこなしてみせるしっかり者。
当初はブロンドヘアーをなびかせていたが、後期からは短髪スタイルに変わっている。
決してハゲ隠しではないと願いたい。
- ヤスカ・ラーチカイネン(Ds.)
関西弁みたいな名前のドラマー。実は俳優として活動した経歴もある。
初期~中期はワンバスにツインペダル仕様のドラムが特徴的だったが、途中からツーバスセットに変更。
また、ツーバスやちょっとしたドラムのおかずなど、非常に技術は高いが、デスメタルにしては珍しく、(近年は特に)ブラストビートをあまり使用しない。
自宅を自前で造っている(造った?)が、どうも家が傾いているし、水道も出ない姉歯仕様になっている。 - ヤンネ・ウィルマン(Kay.)
アレキシと並んでバンドの司令塔で、彼も中々凄いメタルキーボーディストである。
ピッチシフターも使いながら両手で高速のキーボードソロを弾いて見せたり、
雰囲気をもった伴奏もこなす。
ソロパートにおけるアレキシとの壮絶な掛け合いは一聴の価値アリ。
ちなみに弟のアンティ・ウィルマンはギタリストであり、ローペの後任が決まるまでサポートもしていた。
元メンバー
- アレクザンダー・クオファラ(G.)
「くわばたおはら」の略じゃないよ。
4th「Hate Crew Deathroll」のツアー途中で脱退。ツアー生活に嫌気が差した…らしい。
しばらくは音楽業界を離れていたが、2017年に地元のバンドのValonkantajatに加入して業界に復帰した。 - ローペ・ラトヴァラ(G.)
元ストーンというスラッシュメタルバンドのギタリストで、ワルタリにもいた。バンド最年長。
4th以降脱退したアレクザンダーの後釜として加入し、Sinergyでもアレキシとギターコンビを組む。
バッキングと、アレキシがボーカルでキツいときにはリードも弾く。
ギターの腕前でいえばアレキシを凌ぐほどだが、ほぼアレキシのバンドなのであまり見せ場はない。
あと、趣味は絵描きであり、ストーン時代は結構可愛いジャケ絵を描いていた。
2015年、9thアルバム「I Worship Chaos」の制作直前に脱退(実質解雇)。
ローペと他のメンバー4人との間での確執が原因だったそうで、
そのショックから抑鬱状態になり2年ほど酒浸りに…。
2017年になんとか抜け出してようやく演奏を再開した。
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関連項目
- ヘヴィメタル
- メロディックデスメタル
- Warmen
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