Hardstyleとは、ハードダンスというダンスュージックのジャンルの1種である。
概要
オランダ発祥で、1999年~2000年初頭ごろには既にこのジャンルのイベントが開かれていた。
このジャンルを特徴付けるのはおおよそ150前後のBPMと、歪みを持った強いキックとベースが合体したHardstyle Kickや、通常のキックとHardstyle Kickのベース部分を組み合わせたReverse Bassの四つ打ち、エンジンが唸るようなScreechと呼ばれる音である。しかし、近年はReverse Bassを経由せず、すぐにkickという風なスタイルも多い。尚、Hardstyleのガバキックというような単語は無いため、注意が必要である。多分この単語聞いたらファンから批判が大量に飛んでくる
ハードトランス、ハードハウスの影響を色濃く受けており、それこそ初期はハードトランスDJであるYOJIBIOMECHANICAがDefqon.1(後述)にてプレイしてたほど、曲調としては近かった。
海外では同ジャンル専門レーベルのQ-Dance主催による”Defqon.1"や"Qlimax”などの大規模なイベントが開かれるほか、世界最大規模のEDMイベントであるTomorrowlandでも専用のステージが開かれるほどのジャンルである。しかし日本では認知度が低く大規模イベントが開かれるほどにはなっていない。(DefDistortion(定期開催終了)などのクラブイベントは存在する。
- Euphoric Hardstyle・・・感動を誘う綺麗なメロディーと音階の変わるHardstyle Kickが特徴。
- Rawstyle(Raw Hardstyle)・・・メロディーは控えめで、無機質でより歪みの強いHardstyle Kick(Rawstyle Kick)やScreechがより荒々しいのが特徴。
- Rawphoric ・・・上記二つの融合系で、基本的に音はRawstyleだがメロディーがEuphoric寄り。
- Psystyle・・・Psychedelic Tranceとの融合系。Rawstyle KickのベースがPsychedelic Tranceのものに置き換わっている。
- XtraRaw・・・Raestyleよりも更にメロディーが控えめになっており、その分キックが更に歪んでいるのが特徴である。
- classic hardstyle・・・いつといった定義については、hardstyleのコミュニティ全体で常に議論となっているが、基本的に2000年代から2010年代初頭にかけて発表されたhardstyle楽曲を指している。他のジャンルのhardstyleよりもあっさりとしたメロディーが特徴である。
等が挙げられる。
ちなみに、ダンススタイルとしてはJumpStyleやメルボルンシャッフルなどが合うとされる。
近年、UK Hardcore界隈との親交が深まり、HardstyleのレーベルであるDirty WorkzがUK Hardcoreのサブレーベル”Electric Fox Music”を立ち上げ、そこからDarren StylesやTechnikore,tatsunoshinなどのUK HardcoreのDJが曲をリリースしている。
主なアーティスト(海外)
- Headhunterz(DJ Magazine top 100 DJs常連のレジェンド。一時期Big Room Houseを作っていたが2016年に帰還。)
- Wildstylez(DJ Magazine top 100 DJs 2018に85位でランクイン。2018年にEDM界の大物DJのHardwellとコラボしたHardwell & Wildstylez feat. KiFi - Shine A Lightをリリース。)
- Noisecontrollers(DJ Magazine top 100 DJsランクイン経験者。)
- The Prophet (元ガバのDJで、現在はハードスタイルのDJ。ScanTraxxという大手レーベルのオーナー。2023年のdefqon.1での活動終了を発表している。[1])
- Ran-D(Rawphoric界の大黒柱の一人。the cranberries - zombieのリミックスであるRan-D - ZombieはYoutubeで2千万再生。DJ Magazine top 100 DJsランクイン経験者。)
- Brennan Heart(DJ Magazine top 100 DJs常連。Wildstylezとコラボした Brennan Heart & Wildstylez - Lose My MindはYoutubeで2千万再生。)
- Coone(DIrty Workzという、大手レーベルのオーナーであり、DJ Magazine top 100 DJsDjsランクイン経験者)
- D-Block & S-te-Fan(DJ Magazine top 100 DJsランクイン経験者。DBSTFの名義で他ジャンルも制作。)
- Da tweekaz(DJ Magazine top 100 DJs常連。2017年にリリースしたDa Tweekaz - KomonはYoutubeで800万再生。別名義TweekacoreでUK Hardcoreもリリースする。)
- Sub Zero Project(Hardstyle界でいま最も勢いのあるDJの一人。2023年のDefqon.1のアンセムを担当している。)
- TNT (technoboyとtuneboyによる有名hardstyleデュオ。reversebassとよばれるサブジャンルの曲を主に制作している。)
- Atmozfears(Euphoric Hardstyle界のDJの一人。2017年にEDM界の大物DJのHardwellとコラボしたHardwell, Atmozfears & M.BRONX - All That We Are Living Forをリリース。)
- WASTED PENGUINZ(Euphoric HardstyleのDJの一組。荒々しいサウンドより、心を揺さぶるような綺麗なメロディーを大得意とする。)
- Vertile (Hardstyle界でいま最も勢いのあるDJの一人。楽曲の中にフェイクドロップを入れたり独特のキックやサウンドを得意とする、今海外で注目のアーティスト。あまり知られていないが、過去にChordinatez名義でNCSから数曲ハードスタイル曲をリリースしていたりする。)
主なアーティスト(国内およびアジア圏)
- Massive New Krew(寿司,tachibanaによるhardstyleデュオである。尚、2人はどちらもアニソン界において有名な作曲家であるため、アーティスト記事参照を推奨する。)
- BCM(Bassfreq,CaZ,Mah!roの3人によるhardstyleトリオである。)
- anubasu-anubasu(BEMANIシリーズにも公募楽曲で参加経験あり。)
- Yuta Imai(Dirty Workz所属のhardstyleアーティスト。近年は、BEMANIシリーズへの楽曲提供などで国内シーンでは大注目されているアーティストである。)
- RiraN(韓国の個人アーティストである。主に音楽ゲームに楽曲提供している。)
主なレーベル
以下のレーベルは、2023年現在のレーベル活動が確認できた主要レーベルである。
- Q-Dance Records
- Scantraxx
- Dirty Workz
- I AM HARDSTYLE
- Fusion Records
- Lose Control Music
- Art Of Creation
- Roughstate
- Rave Culture
- Gearbox Digtal
関連動画
以下の動画はあくまでhardstyleのなかでも編集者がこの楽曲良いなと思った楽曲である。それ以外にも良い楽曲はいっぱいあるので、Spotifyなりyoutube なりでhardstyleと検索してみて好きな楽曲を制作しているアーティストでさらに検索してみるといったように探してみるべきである。
上記のアーティストである、Da Tweekazによる同氏を代表するeuphoric hardstyleである。 | 同様に、上記のアーティストであるRan-Dによる同氏を代表するrawphoricである。 |
10/03/01 投稿
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この記事内では紹介されてないが、20 Years of Q-danceというQ-danceの20周年を祝うイベントにてファン投票で1位を獲得した、おそらく一番人気であろう曲である。 | 普段はミクトランスで活躍しているかんざきひろ氏(別名義:鼻そうめんP)が制作したhardstyleである。 |
関連項目
外部リンク
- Q-dance(本項で説明しているHardstyleを含むハードコアテクノの大規模クラブイベントを主催している。YouTube公式チャンネルにてDefqon.1のアーカイブ動画などを配信中)
- hardstyle.com(本項で説明しているHardstyleの他、関連ジャンルの曲をDL販売している海外サイト)
脚注
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