EZ2ON(イージートゥーオン、ハングル:이지투온)は、韓国産のWindows用オンラインリズムゲーム。同じく韓国産の業務用リズムゲーム「EZ2DJ/EZ2AC」の派生作品である。
続編である「EZ2ON REBOOT」ならびに現行作「EZ2ON REBOOT:R」についても本記事で記述する。
EZ2ON
株式会社レトロゲームズによって開発された。2008年12月23日サービス開始。
レトロゲームズは、EZ2DJの開発・発売元のアミューズワールド株式会社と、株式会社サイカンエンターテイメントの合同出資により誕生した会社。開発スタッフは、EZ2DJ 7th Traxの最初期バージョンを手掛けたチームで構成されているが、AC版のスタッフとは完全に別のグループである。
EZ2DJは5キー+ターンテーブル+フットペダル(+2エフェクトキー)(所謂ダブルは最大でこれの2倍)という構成であるが、EZ2ONでは4キー/5キー/6キー/8キー(6+2)というどこかで見たような構成になっている。更に「アーケード風スキン」に付け替える事で、3・5・7キー+1キーという、これまたどこかで見たような感じの画面にする事も可能。
ベータテスト時は自社でサービスを提供。正式サービスからは、ドリームライン株式会社のゲームポータルサイト「UPLAY」上で提供されていた。正式サービス開始直後こそ人数過多による混雑が見られたものの、その後はアップデートの頻度も減少気味となり、2009/10/19を最後にUPLAYでのサービス提供を終了した。終了の理由は「内部事情によるもの」と公式サイトに記載されていた。
EZ2ON REBOOT
レトロ版EZ2ONから4年後となる2013年7月16日にサービスを開始。サイカンエンターテインメントの子会社であるトクトクプラスという会社が開発を担当し、実質UIリニューアルの上でのサービス再開という形になった。
しかし、当時としては高すぎる要求スペック(特にグラフィックは1280x720固定で、4:3前提で作っていた旧作のムービーが壊れる原因になった)や、それを満たしたマシンでも頻繁に処理落ちが発生する点、チート対策の甘さ(報告に対して「チートとは限らない」というテンプレ返答が返ってくるような体たらくだったらしい)など、前作以上に問題点は多かった。
一応コースモード(Radio mix)の追加はあったものの、前作からの追加要素はそれくらいであり、結局のところ前作以上の速度で過疎化が進み、同年12月30日に4か月半という短いサービス期間を終えた。
EZ2ON REBOOT : R
2021年3月発売。基本無料だった従来とは異なり、Steamで買い切り型のゲームとして販売される。定価は4,750円だが、セール時には最大で約40%引きになる。
今作はEZ2ACシリーズの元開発スタッフが立ち上げたスクエアピクセルズ社と、これまでEZ2ONシリーズのマーケティングを担当していたネオノビス社の共同開発となっている。なお、2019年でEZ2ACシリーズの開発チームが解体され、2020年にはFINAL : EXをもって新規開発を終了すると宣言されており、本作はEZ2ONシリーズだけではなくEZ2ACシリーズの血脈を繋ぐという点でも重要な作品となっている。
発売直後は非常にバグが多く酷評を受けたが、その後クライアントの大幅な作り直しによってバグはほとんど修正されるとともに安定性が大きく増し、好評を博している。
楽曲は旧ONシリーズに収録されていた7th以前中心の旧曲に加えて、本作での追加分は「Brain Power」を始めとする近年の版権曲で構成されており、スクエアピクセルズが主に関わっていた「EZ2AC」時代の楽曲はほとんどがDLCでの追加となっている。
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関連項目
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