本項では韓国産音ゲーについて記述しています。 その他の内容についてはDJ MAXをご覧下さい。 |
DJMAX(ディージェイマックス、ハングル:디제이맥스)はかつてはペンタビジョンが開発し[1]、現在はNEOWIZ社傘下のRocky Studioが開発している韓国産の音ゲー、及びそのシリーズの総称。
欧米等の海外ではDJ Max等、「DJ」と「Max」あるいは「MAX」の間にスペースを入れて表記する事が多いが、韓国版の公式でもスペース入りの表記を使う事もある為、間違いではない。
概要
EZ2DJ(1st~PLATINUM)の開発者が独立してペンタビジョンを設立[2]その後「オンラインゲームとしてのEZ2DJ」というコンセプトの下、DJMAX Onlineが開発された。
その為、当初はシステムや曲・映像の雰囲気はEZ2DJに比較的近いものがあったが、現在はEZ2DJ側の開発陣が一新された事もあり、両者の方向性はかなり異なってきている。
2012年のDJMAX TECHNIKA TUNEの発売後ペンタビジョンは解体され、スタッフは派生作の「TAPSONIC」シリーズを手掛けたNEOWIZ社に吸収される。以降の作品はNEOWIZ社内のチームが担当している。
ゲームシステム
一部を除いた全ての作品で採用されている、特徴的なシステムとして「プレイキュー」がある。簡単に説明すると「ノート(オブジェ)を拾う為の皿」の事[3]。
ノートが一番下まで落ちきる前に、この皿をノートの真下に移動、もしくは出現させ(いずれもノートが降ってくる位置に対応するキーを押すだけで良い)、ノートを拾う。判定ラインとほぼピッタリ重なる位置で拾うと高得点になり、それよりも速く/遅く拾った場合は得点が下がり、拾えなかった場合は得点ゼロ&体力ゲージ減少というチキンレース方式。上記の作業を拾い損ねない様に演奏終了まで繰り返す、というのがこのゲームの一連の流れである。
プレイ方法自体はBEMANIシリーズのそれと大差無いものの、プレイキューの性質から空打ちPOORやBADに相当する判定が存在しない。その為、他の音ゲーと比べてコンボが繋がり易く、体力ゲージが減り難い傾向にあると言える。なお、プレイキューの機能は作品毎に異なり[4]、また「DJMAX TECHNIKA」では全システムが一新された為、プレイキューやそれと似たような概念のシステム自体が存在しない。TECHNIKAのシステムに関してはTECHNIKAの該当記事を参照。「DJMAX RESPECT」/「RESPECT V」では一般的な音ゲーと同様に、空打ちによるBREAK(ミス)が発生するシステムになった。
収録曲の傾向
韓国産のゲームという事もあって韓国語詞の曲が多いが、その一方で英語詞の曲も同じくらい存在する上、僅かながら日本語詞の曲も存在する。
また日本人の作曲家(所謂「版権曲(カバー・原盤)」を除く)も数人参加しており、そのラインナップは同人音楽やBMS界隈の有名人から、クリプトン・フューチャー・メディアの元社員、SuperSweepの細江慎治(sampling masters MEGA)、元はしだのりひことエンドレスの和泉常寛[5]等、プロ・アマ問わず多岐にわたる。
最近では(主にライセンス契約で)米国やカナダのアーティストの曲が収録されるケースも増えてきている。また、RESPECT VのDLCでは、TAGやIceなど他社の音ゲーで活躍したコンポーザーも積極的に招集するようになっている。
シリーズ一覧
- DJMAX Online (PC:Windows)
- DJMAX Mobile (携帯電話)
- 昔配信されていた携帯電話用のDJMAX。後述の物とは別の作品。
- DJMAX Portable (PSP)
- DJMAX Portable International (PSP)
- DJMAX Portable 2 (PSP)
- DJMAX Portable Clazziquai Edition (PSP)
- DJMAX Portable Black Square (PSP)
- DJMAX Trilogy (PC:Windows)
- DJMAX Fever (PSP)
- DJMAX TECHNIKA (アーケード)
- シリーズ初のアーケードゲーム。業務用筐体の音ゲーとしては恐らく世界初のタッチパネル式。
- 2010年12月21日より日本版TECHNIKAの正式稼動が始まった。
販売はコナミが担当しているが、これは一般には公表されていない(第8号営業店向けの)情報である。
また、ゲームのアップデートやゲームに付随するサービスの運営はペンタビジョンが担当している。
ただ、この日に稼働した店舗は少なく、全国的には2011年1月頃から稼働を始める所も多くみられた。
専用カード「Platinum Crew Membership Card」[6])が用意されており、カードは使わなくても遊べる仕様であるが、使う事でゲーム内の全ての要素を堪能する事が出来るようになる。
- DJMAX Mobile (携帯電話:WIPI-C)
- DJMAX TECHNIKA 2 (アーケード)
- DJMAX Portable Hot Tunes (PSP)
- DJMAX Portable 3 (PSP)
- DJMAX TECHNIKA 3 (アーケード)
- DJMAX TECHNIKA TUNE (PS Vita)
- DJMAX RAY (iOS/Android)
- DJMAX TECHNIKA Q (iOS/Android)
- DJMAX RESPECT(PS4)
- DJMAX RESPECT V (Steam, Xbox)
- 2019年12月19日アーリーアクセス開始、2020年3月12日正式リリース。RESPECTのSteam移植版。後にXboxにも移植された。
- 新要素として、Online時代のようなルームマッチや近年のe-sportsを意識したランクマッチを内包するネット対戦機能や、キーボード専用の高難易度譜面「SC」などが追加されている。2024年には大型アップデート(Ver2.0)が配信され、プレーを巻き戻して練習可能なモードや、シングルプレーでの実力指標となるレーティングが追加された。
- シーズンパスや新曲オンリーDLC「V EXTENSION」による長期的なアップデートを継続しており、PC向け音ゲーとしても最大級のボリュームとクオリティーを持つ作品に成長し、シリーズとして初の売り上げ100万本という快挙を成し遂げた。
- なお、2021年以降に配信されるコラボDLCはV版独占となっており、その他のアップデートに関してもPS4版はVよりも配信が遅れており、実質下位互換という状態になっている。
過去作の殆どはサービス終了、もしくは生産終了により遊ぶことが困難である。現在は曲数が多くDLCでの過去作の補完も進んでいるRESPECT、およびRESPECT Vが発売されているため、シリーズ入門者にはそれらを強く推奨する。
一方、ワールドゲームサーカスでは韓国版のTECHNIKAが稼働している事が確認されている。日本版には収録されていない曲もあるので、行く機会があれば遊んでみるのも一興だろう。ただし、日本版と韓国版でカードに互換性が無い点に注意。
関連動画
DJMAX Online
DJMAX Portable
DJMAX Trilogy
DJMAX TECHNIKA
DJMAX RESPECT
MAD等
関連項目
楽曲
- 風にお願い
- Oblivion(DJMAX)
- SIN(DJMAX)
- Memory of Beach
- Seeker(DJMAX)
- 桜華月 [8]
- I Want You
- Beyond The Future(DJMAX)
- HEXAD
コンポーザー・アーティスト
- ESTi
- M2U
- Hearts Grow [9]
- SHIKI [10]
- Sound Online (矢鴇つかさ) [11]
- 細江慎治 (Sampling Masters MEGA)
- D-myo
- cranky
その他
- BEMANI [12]
- EZ2DJ / EZ2ON [13]
- R2Beat
- S4 League [14]
- スカッとゴルフ パンヤ [15]
- Lies of P [16]
- TAPSONIC[17]
- 音ゲー
- おヴぁ
関連リンク
脚注
- *シリーズ一覧の通り、シリーズによっては直接開発に関わらないケースもある。
- *設立当時のメンバーは5名。社名の由来もここ(Penta=ラテン語で「5」を意味する)から来ている。
- *Black Squareで追加された機能の一つ「Key Assist(キーアシスト:ノートの降下位置に関係なく、どのキーを押しても拾えるシステム)」の事をプレイキュー、又はエキサイト翻訳等の機械翻訳の結果そのままに「プルレイキュ」と呼ぶ例が日本では多く見られたが、いずれも間違いである。
- *DJMAX Onlineでは個数制限付きの常時出現型(+一部時限出現型)だが、それ以外のシリーズでは全て個数制限無しの時限出現型である。また、DJMAX Onlineにはプレイキューが無いゲームモードも存在した(この場合、空打ちPOORに相当する判定が追加される)。
- *「Ruby Tuesday」名義。前身のEZ2DJにも参加した事があり、その中にはカルロス・トシキが歌った曲もある。
- *(ロケテストの頃は「e-AMUSEMENT PASS対応」との情報も流れていたが、誤情報である。
- *開発はLUNOSOFTという別の会社が実施。ペンタビジョンはライセンス提供のみ。
- *BMS版とは異なるアレンジが施されている。
- *インディース時代、DMOの日本パブリッシャー「CJインターネットジャパン」と、曲「ふたり」に関する原盤ライセンス契約を結んでいた。
- *DMO向けに「Regret of Snow」「Angelic Tears」の2曲を提供していた。
- *DJMAXシリーズ用の書き下ろし作品数曲の他、同サークルのオリジナル曲アルバムから数曲提供されている。
- *2008年末、韓国コナミデジタルエンタテインメント(KDE-K)が「BEMANIシリーズに関連する特許をDJMAXシリーズが侵害している」としてペンタビジョンを提訴。対するペンタビジョンは「特許の内容が包括的過ぎる」として、逆にKDE-Kが所有する特許の無効性を訴えた。その後の経緯は双方共に公開した様子が見られないが、ペンタビジョンがTECHNIKAの日本での流通権をコナミに与えるという条件で和解に至ったとされる。
- *前述通り、開発スタッフが分裂して本シリーズが生まれたという関係性。その後、EZ2ON REBOOT:RとDJMAX RESPECT V間で史上初となるコラボレーションが行われた。
- *同社製のオンライン対戦アクションゲーム。一部曲やキャラクター用装備にDJMAXの物が使用されている。その逆も然り。
- *宣伝動画用に曲を提供。
- *NEOWIZ社発売のアクションゲーム。DJMAXシリーズの楽曲をアレンジ収録したレコードが収集要素として登場する。
- *DJMAXの楽曲を収録したスマホ向け音ゲーシリーズ。
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