INFINITASとは、クラウドゲーミングサービス「コナステ」(旧名e-Amusement CLOUD)上で運営されている家庭用beatmaniaIIDXのサブタイトルである。タイトルのINFINITASはラテン語で「無限」という意味を持つ。
概要
2009年に最終作beatmaniaIIDX 16 EMPRESS+PREMIUM BESTが発売され、二度目の開発終了となった家庭用beatmaniaIIDXシリーズ。
発売後もユーザーから再復活の要望が多く寄せられ、一時は署名活動に発展するまでになったが、KONAMIからは渋い返答のみ。
大きな進展もなく、年月のみが流れていった…
それから6年後、2015年9月2日に突如本作が発表。しかも発表当日に一日限りのアルファテストが開始されるという衝撃的な再復活となった。
その後10月22~28日には第2回アルファテストが行われ、12月1日に正式サービスが開始された。
2020年8月に、大幅アップデートが実施され、クライアントソフトの変更により、プレー環境が大幅に進化した。また、コナミアミューズメントが展開しているゲーミングPCブランド「ARESPEAR(アレスピア)」では、リニューアル後のINFNITASに完全対応しており、120Hz出力にも対応する。なお、旧クライアントソフトは本体ソフトとトライアルソフト両方ともに使うことはできず、新しいクライアントソフトのインストールが必要になる。
必要なスペック
本作の起動に必要なスペックは2020年8月現在の以下の通り:
OS:Windows 10(64bit)(サービス当初はVistaや7にも対応していたが、サポート終了に伴って対応機種をWindows 10へと変更された)
CPU:2.8GHz以上、Intel core i5系 3.2GHz以上かAMD A8シリーズ3.5GHz以上
メモリ:8GB以上必須。DDR3以上のスピードが出るメモリが必要
HDD:60GB以上(2020年8月現在。これは本作の全データの容量を示す)
グラフィック:1GBMB以上、及びMicrosoft DirectX 9.0以上を動作できるのが必須条件
サウンド:ステレオ出力が可能
ディスプレイ:720p&16:9、そして60Hz以上の出力が可能であるのが必須条件
キーボード:Nキーロールバー対応(同時押し制限が嫌な場合はRealForce等のキーボードを推奨)
回線:有線ブロードバンド回線が推奨条件(WLANでも可能だが、安定さなら有線推奨)
おまけ:
HDMIを使ってモニターへ繋がると(HDMIコードかモニターによる場合だが)大きい遅延が発生する事がある
PC容量に悪影響を及ぼすプログラムがある場合は酷い遅延が起きやすい
USBを利用したオーディオ周辺機器を使うと音声がブレる可能性有り
デスクトップではなくてもスペックを満たしているパソコンを使えば動作は可能
ランチャーを起動するにはDirectX End User RuntimeとC++ 2010のインストールが不可欠
本作の特徴、過去作との違い
過去作はPlayStation2用ソフトとして販売されていたが、本作はPCにインストールして遊ぶ形式になった。
また、プラットフォームをPCに移したことでキーボードと「beatmaniaIIDX 専用コントローラ プレミアムモデル」(後述)でのプレイに対応するようになった。
但し動作できるのは対応されているWindows 10だけであり、Apple社のMac OSでは動作できないが、Mac OSの方ではBoot Camp等の仮想Windows動作アプリ等を使えば動作は可能。一方Linux等のサードパーティ系OSだと当然本作の対応OSの対象外になる。
(PS2用「beatmaniaIIDX 専用コントローラ」やアナログコントローラなどは公式では非対応となったが、PC接続コンバータとJoyToKey等のキーアサインツールを使用すればプレイ可能)
過去作はパッケージで販売されていたが、本作は月額1628円(税込)の「beatmaniaIIDX INFINITAS ベーシックコース」に加入することでプレイする仕組みになった。
また、段位認定モードや不定期に開催されるChampionshipモードなどをプレイする場合は別途料金がかかる「INFINITASチケット」を購入する必要がある。
2017年9月20日からは楽曲パックの販売を始め、こちらはPASELIを使って4980円と5980円を払えばBITでの解禁要らずで遊ぶ事ができる。いずれもLincleの楽曲を主に入れているのだが、楽曲パック第2弾の方はtricoroから「neu」、PENDUALから「Shooting Fireball」、そして現行バージョンのCANNON BALLERSからは「神謳 -RESONANCE-」と「Be a Hero!」が入っている。
クラウドでの運営方式になったため、インターネット接続を通してアップデートや不具合修正に対応するようになった。
基本的に、毎月上旬~中旬には新規楽曲の追加やイベントの開催などが行われる定例アップデートが入る。しかし、2018年からは運営が消極的になり、今はバグ修正と毎月8曲追加程の力しか入れていない。
・今まで家庭用で遊べなかったbeatmaniaIIDX 17 SIRIUS以降の楽曲をメインに収録
2016年11月現在ではSIRIUSとResort Anthemの収録曲を積極的に収録しており、2017年7月のアップデートでLincleの楽曲収録が行われている。更に前記で言った通り楽曲パック第2弾にてCANNON BALLERSからは「Be a Hero!」と「神謳 -RESONANCE-」が入っており、PENDUALからは「Shooting Fireball」が入っている。
本作ではBITという、AC IIDXにおけるDELLARを使って楽曲とカスタマイズパーツを解禁する仕様を搭載している。そのBITはMISSION達成、段位認定に行って特定の段位をクリア、或いは特定のゲージを使って譜面をクリアする等の仕様で入手できる。INFINITASチケットを使う事で入手できるBITを2倍(イベントによっては3倍)に増やせたり、そして22時間分クールダウン中のクリア済みミッションを直ぐに再挑戦可能にする事ができる。以下の例としてBITを入手できる方法を記載する:
NORMAL譜面をCLEAR = 100 BIT
HYPER譜面をHARD = 200 BIT
ANOTHER譜面をEX-HARD、若しくはFULL COMBO = 300 BIT
(SPとDP段位は個別で入手できるので両段位を持っている場合はそれぞれの段位分のBITを入手できる)
七級~一級をクリア = 5000 BIT
初段~十段をクリア = 10000 BIT
中伝をクリア = 20000 BIT
皆伝をクリア = 30000 BIT
(以下の方法はMISSIONになっており、再挑戦が可能)
PERFECT GREATを5000回出す = 1500 BIT(500PGREAT毎に150BIT分に相当する)
GREATを5000回出す = 1000 BIT(500PGREAT毎に100BIT分に相当する)
LEVEL 12の譜面にてAランクを出す = 650 BIT
30回楽曲をプレイする(捨てゲーOK) = 300 BIT
30回クリアする = 1200 BIT
30回FULL COMBOする = 1500 BIT
BITで解禁できる楽曲の譜面値段はSP+DPの難易度x500(譜面が無い場合は0BIT相当)になっている。
ボム = 1100~11000 BIT
ターンテーブル = 1500~15000 BIT
レーンカバー = 3000 BIT(一つだけ13000 BIT)
判定文字 = 11000 BIT
ノーツ = 5500 BIT
フルコンボ = 25000 BIT(一つだけ30000 BIT)
キービーム = 15000 BIT
専用コントローラ
2015年12月24日に本作に対応した新たな専用コントローラ「beatmaniaIIDX 専用コントローラ プレミアムモデル」の制作が発表された。
その後、2016年2月10日にコナミスタイル内の特設ページ「BEMANIファクトリー」にて受注生産での予約が開始。価格は32184円(税込)。
特設ページの名称や一定以上の予約数に達しなければ発売中止というルールから、過去に存在した同様の特設ページ「カスタムファクトリー」と家庭用beatmaniaIIDX 7th style制作プロジェクトを思い出した人もいただろう。
最終的に予約率は100%に到達し発売決定。追加受注が行われた後、7月20日に予約者へ発送された。
だが、専用コントローラの方はVer.1に限って賛否両論の評価を得ている。その理由は鍵盤が100gとかなり重く、ターンテーブルのビニールがプレビューにあった凸凹付きのEMPRESSシートが貼られていない。鍵盤の方は押す力を鍛えるメリットはあるが、ターンテーブルの方は平たい為、そこまでではないがスクラッチがやりづらい。
これに関しては2018年2月にて鍵盤の重さが80g+根本ケーブルが外せるVer.2の専用コントローラが出た。ただ現在は入手が難しくなっており、Amazonでも本専コン1個だけで5万円以上として売られている。
余談だが、2018年4月中旬に行われたINFINITASとコナステ版SOUND VOLTEX IIIのアンケートにて両方とも専用コントローラの廉価版(公式ではエントリーモデルと言われている)が登場し、そのINFINITAS用の廉価版専用コントローラはEボタンが2つのみになっていてボディが黒色になっている代わりに仮値段は14800円と安くなっている。今後に発売されるのかもしれないが、あくまでもアンケートでの時点であるので現時点ではまだ未定である。
2018年11月に、廉価版に当たるエントリーモデルの発売が発表された。最初の受注は2019年2月始めに受付が締め切られたが、同年11月末に再販が決定しており、以降定期的に再販が行われている。また、コントローラー本体と合わせてAC筐体のペーパークラフトが同封されており、組み立てることでスマホスタンドになる。プレミアムモデルではUSB接続のみ搭載であったが、エントリーモデルではUSBのほかにBluetoothを搭載している。これは、スマホアプリの「beatmania ⅡDX ULTIMATE MOBILE」で接続するために使用される。なお、INFINITASではBluetooth接続には対応していないため、プレミアムモデル同様にUSB接続が必要になる。
楽曲
記事のある楽曲のみ記載。
新曲
- 3y3s(Long ver.) / 青龍
- Rejection Girl / BEMANI Sound Team "HuΣeR"
pop'n music セレクション楽曲パック vol.1
jubeat セレクション楽曲パック vol.1
AC版で削除済みの収録曲
- London Affairs Beckoned With Money Loved By Yellow Papers. / Paddington Private Detective
- spiral galaxy -L.E.D. STYLE SPREADING PARTICLE BEAM MIX- / Remixed by L.E.D.
- DENJIN AKATSUKINI TAORERU -SF PureAnalogSynth Mix-
- Programmed Sun(xac Antarctic Ocean mix)
関連動画
関連項目
- BEMANI
- beatmaniaIIDX
- 音ゲー
- CSEMP(実質本作の前作)
外部リンク
- beatmaniaIIDX INFINITAS
- みんなで作る”BEMANIファクトリー”プロジェクト始動!! beatmaniaIIDX 専用コントローラ プレミアムモデル 制作プロジェクト
- beatmania IIDX 専用コントローラ エントリーモデル(コナミスタイル)
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