H100形とは、北海道旅客鉄道(JR北海道)が所有する一般形気動車である。
概要
北海道内各地に残るキハ40系などの経年老朽車を置き換えるために、2020年3月より導入された車両で、JR北海道の一般形気動車としてはキハ160形(1両のみ、2013年廃車)以来23年ぶりの新車となった。JR北海道の在来線車両としては初めて従来の付番規則から外れ、H(Hokkaido)を冠した形式名を名乗っている。
JR東日本が東北地区に導入した電気式気動車のGV-E400系気動車と共通設計となっており、一部仕様を北海道向けに変更している。
量産車のうち計8両は国・北海道からの鉄道支援策としてJR北海道に無償貸与された、観光仕様の車両となっている。
仕様
基本的な仕様はGV-E400系と同じだが、極寒地での運用を考慮して一部仕様が変更されている。なお共通設計の影響で、北海道車でありながらドアチャイムがJR東日本と同タイプの音色、前面LEDに行先表示がある[1]など従来車にはない仕様が見られる。
- 電気連結器は未設置、従来車と同じくジャンパ栓接続で連結(ただし従来車との連結は不可能)
- 台車の制輪子をJR北海道で用いる合金鋳鉄制輪子に変更
- 車内の暖房能力を強化
- 前照灯を2灯増設し、計4灯に変更
- 外装ラッピングを変更(試作車と量産車では帯のデザインや長さが異なる)
- 乗降扉横の号車札差し(試作車のみ)、愛称札差し(ワンマン表示に使用)を設置
- 座席モケット・乗降扉を緑色に変更
前述の観光仕様車両は、量産車と比べ以下の点が変更されている。
配置と運用
2025年3月現在、定期営業列車として導入されている路線は以下の通りになる。
- 函館本線(長万部駅~小樽駅~札幌駅~旭川駅) - 苗穂運転所配置。2020年3月14日より長万部駅~札幌駅で運行開始。小樽駅~札幌駅間は苗穂運転所からの送り込みを兼ねた上り1本のみの設定で、同区間のみ車掌が乗務する。
2024年3月16日からは、札幌駅~旭川駅でも送り込み列車を置き換える形で運行を開始。 - 室蘭本線(長万部駅~苫小牧駅・東室蘭駅~室蘭駅) - 苫小牧運転所配置。2021年3月13日より運行開始。2023年5月には737系の導入に伴い、非電化区間へ直通する列車を除いて撤退。
- 宗谷本線(旭川駅~名寄駅) - 旭川運転所配置。2021年3月13日より運行開始。快速「なよろ」にも使用される。
- 石北本線(旭川駅~網走駅) - 旭川運転所配置。2021年3月13日より旭川駅~上川駅で運行開始。2024年3月16日からは全区間の普通・快速(快速「きたみ」)列車で運行を開始し、2025年3月15日からは特急「大雪」の格下げで設定された特別快速「大雪」でも使用される。[2]
- 根室本線(新得駅~釧路駅) - 釧路運輸車両所配置。2022年3月12日より運行開始。同区間の全普通列車を本形式で運行。
- 富良野線(富良野駅~旭川駅) - 旭川運転所配置。2023年3月18日より運行開始。同区間の全普通列車を本形式で運行。
- 釧網本線(釧路駅~網走駅) - 釧路運輸車両所配置。2024年3月16日より運行開始。同区間の全普通列車を本形式で運行。
- 石勝線(南千歳駅~新夕張駅) - 苫小牧運転所配置。2025年3月15日より運行開始。同区間の全普通列車を本形式で運行。なお、同線の普通列車は全て千歳線千歳駅まで直通するため、千歳線内でも千歳駅~南千歳駅でのみ営業運転が開始された。
関連動画
関連項目
脚注
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