概要
通称「特快」。JR東日本などで主に日中走っている。代表的なものには中央線の中央特快や、青梅線の青梅特快がある。朝夕のラッシュ時には特別快速の代わりに通勤快速が走る。
JR東海の東海道線名古屋近郊でも、日中の快速の代わりに朝夕の通勤ラッシュ中に運転されてる。新快速との停車駅の差はさほどない。
なお、京急や名鉄などには「特快」ではない「快特」が存在するが、これは「快速特急」の略なので特別快速とは全く異なる。
石北本線
特別快速「きたみ」
国鉄時代末期の昭和63年に登場。
特急「オホーツク」が運行していない空白時間帯を埋めるため、及び都市間バスに対抗するために誕生した。
旭川~北見間を1日1往復運行しているが、同区間に通常の快速は存在しない。2024年3月改正からはH100形2両で運行されている。以前はキハ54系1両(繁忙期は2両)が使用された他、2020年3月改正以降は稀にキハ150形でも運行されていた。もっと昔は3両編成でも運行されていた。
現在では速達運転を行っているのは旭川~留辺蘂間で、留辺蘂~北見間は各駅停車である。今でこそ特急「オホーツク」「大雪」よりも20~30分程度遅い3時間21~23分かけて走っているが、その昔は全線で特急と同じ停車駅に絞って運転されており、所要時間も特急とほぼ同じ2時間53~59分で区間を走破していた。
上川~白滝間を運行する貴重な料金不要列車(現在は特快きたみを含めて2往復のみ)の内の1往復ということもあり、青春18キッパーや北海道&東日本パス利用者がよく利用するらしい。
2025年3月のダイヤ改正で特別快速から快速になる事が決まり、代わりに臨時特急列車から格下げされた「特別快速大雪」が1日2往復で運用を開始する。
千歳線・函館本線
特別快速エアポート
2020年3月14日改正で新設。札幌~新千歳空港間のみの設定で、朝に新千歳空港行きが2本、夜に札幌行きが2本の計2往復が運行されている。停車駅は同区間を走る特急(千歳駅に停まる「すずらん」を除く)と同じ数まで絞られており、朝6時台の最速列車は33分で札幌~新千歳空港を走り抜ける。
2023年からは、エスコンフィールドHOKKAIDOでの試合開催日は多客輸送のため、夜間の列車が北広島駅に臨時停車を行う。
2024年3月改正より、運行区間を(函館本線)小樽~新千歳空港に延長し、これまで設定がなかった日中にも毎時1本が運行されるようになった。また夜間も本数がわずかに増やされたほか、新設された新千歳空港駅を発車する23時台の手稲行き最終列車も、同種別となっている。
中央線快速・青梅線
中央特快・青梅特快
東京~高尾・青梅間を運転し、高尾方面が中央特快・青梅線直通が青梅特快と呼び分けられている(立川駅まででの停車駅の差はない)。時間帯によっては大月駅や富士急行河口湖駅までの直通もある。
以前は拝島駅から分岐する八高線高麗川駅、五日市線武蔵五日市駅を起点として運転する列車もあったが、八高線のワンマン運転開始に伴い2022年3月に両方とも廃止された。
ちなみに、かつて運行されていた新宿始発列車は中野を通過していた。
通勤特快
大月・高尾・青梅→東京間を運行する。平日朝ラッシュ時の上りのみ運行。
- 大月・高尾→東京の停車駅
大月駅→(各駅停車)→高尾駅→八王子駅→立川駅→国分寺駅→新宿駅→四ツ谷駅→御茶ノ水駅→神田駅→東京駅 - 青梅→東京の停車駅
青梅駅→(各駅停車)→立川駅→国分寺駅→新宿駅→四ツ谷駅→御茶ノ水駅→神田駅→東京駅
ホリデー快速「おくたま号」「あきがわ号」
新宿→奥多摩・武蔵五日市、奥多摩・武蔵五日市→東京を運行する。土曜・休日のみ運行。
- 「おくたま号」 下線は臨時停車
東京駅←神田駅←御茶ノ水駅←四ツ谷駅←新宿駅-中野駅-三鷹駅-国分寺駅-立川駅-西立川駅-拝島駅-福生駅-羽村駅-河辺駅-青梅駅-日向和田駅-御嶽駅-古里駅-奥多摩駅 - 「あきがわ号」
東京駅←(「おくたま号」に併結)←新宿駅-(「おくたま号」に併結)-拝島駅-(各駅停車)-武蔵五日市駅
中央線系統 特快停車駅一覧
※すべての特快が通過する駅と富士急行線内の途中駅は省略しています。
【凡例】●:停車 <:停車[上り(東京方面)のみ運行] △:臨時停車あり -:通過
東京駅 | 神田駅 | 御茶ノ水駅 | 四ツ谷駅 | 新宿駅 | 中野駅 | 三鷹駅 | 国分寺駅 | 立川駅 | 日野駅 | 豊田駅 | 八王子駅 | 西八王子駅 | 高尾駅 | 相模湖駅 | 藤野駅 | 上野原駅 | 四方津駅 | 梁川駅 | 鳥沢駅 | 猿橋駅 | 大月駅 | 河口湖駅 | ||||||||
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● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 中央線快速→ | ←富士急行線 | ||||||||||||||||||||
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西立川駅 | 東中神駅 | 中神駅 | 昭島駅 | 拝島駅 | 牛浜駅 | 福生駅 | 羽村駅 | 小作駅 | 河辺駅 | 東青梅駅 | 青梅駅 | 日向和田駅 | 御嶽駅 | 古里駅 | 奥多摩駅 | |||||||||||||||
通勤特快 | 青梅特快 | < | < | < | < | < | < | < | < | < | < | < | < | |||||||||||||||||
おくたま号 | 中央特快 | ● | - | - | - | ● | - | ● | △ | - | △ | - | ● | △ | ● | △ | ● | |||||||||||||
あきがわ号 | ● | - | - | - | ● | |||||||||||||||||||||||||
● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 青梅線 | ||||||||||||||||||
熊川駅 | 東秋留駅 | 秋川駅 | 武蔵引田駅 | 武蔵増戸駅 | 武蔵五日市駅 | |||||||||||||||||||||||||
● | ● | ● | ● | ● | ● | 五日市線 |
常磐線
特別快速
品川~土浦間を運行する。つくばエクスプレスに対抗するために設定され、最高速度は130km/h。
湘南新宿ライン
特別快速
- 停車駅
高崎駅-(各駅停車)-熊谷駅-鴻巣駅-北本駅-桶川駅-上尾駅-大宮駅-赤羽駅-池袋駅-新宿駅-渋谷駅-大崎駅-武蔵小杉駅-横浜駅-戸塚駅-大船駅-藤沢駅-茅ヶ崎駅-平塚駅-国府津駅-小田原駅(-真鶴駅-湯河原駅-熱海駅)
総武快速線・内房線
特別快速
削減された特急列車の代替、2015年3月16日に新設され、平日1往復運行。E217系が使用され、東京~木更津間は15両、木更津~館山間は4両となる。
ところが利用が振るわなかったのか、2017年3月4日ダイヤ改正をもってわずか2年で廃止となった。
東海道線
特別快速
JR東海で、新快速の上位版として1999年にデビューした。313系5000番代や0番代,300番代で運転される。新快速との違いは、最速パターンから大府駅を通過扱いにしただけである。基本的に朝と夕方以降に運転され、大府以西との遠近分離を図っている。2012年3月改正から幸田駅に一部の下り列車が停車するようになった。
運転区間は豊橋~大垣間であるが、各駅停車で浜松や米原まで延長している列車もある。
神戸電鉄
特快速
神戸電鉄有馬線・三田線では平日朝ラッシュ時のみ2本三田発新開地行きのみ設定されている。
(かつて運行されていた)特急と快速のはざまの設定であることから「特快速」と名付けられている。北神急行の市営化で三宮方面への速達輸送は完全にそちらに任せたため、土休日の便は設定されなくなった。
関連動画
関連項目
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