NダガーNとは、『DESTINY MSV』に分類されるガンダムシリーズのモビルスーツである。
概要
N DAGGER N NダガーN |
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型番 | GAT-SO2R |
搭乗者 | タキト・ハヤ・オシダリ ステファン・ウィルシャー |
特殊 | ミラージュコロイドシステム ニュートロンジャマーキャンセラー |
武器 |
連合軍が開発した特殊強襲用モビルスーツ。Nはニュートロンを意味し、一説では忍者を指すとも言われている。
後の「アクタイオンプロジェクト」の前身とでも言うべき“既存の機体を使った近代改修機”で、休戦期の連合MSに見られるマイナーチェンジ品である。
105ダガーをベースにしているが、ミラージュコロイドステルス、核エンジン、ニュートロンジャマー・キャンセラーを搭載し武装も発展型。ほぼ別機である。
ミラージュコロイドステルスは粒子を付着させる際に電力を消費するが、Nダガーでは核エンジンを採用したことで電力切れの問題が解決を見せ、理論的には半永久的に姿を消す事も可能となった。
開発半ばでユニウス条約が締結して核エンジン、NJCやミラージュコロイドステルスに制限が課せられ、NダガーNの開発計画は水面下に隠れる。
…というのは建前。公式記録には残っていないものの、本機は仕様を変更しないまま完成を見ていた。ユニウス条約は機体の存在意義、すなわち本機の秘匿性を高めるだけに留まったのである。ただし公には存在しないはずの機体であるため、通常では行えないようなミッションや同じく秘匿性の高い施設の防衛などに使われた。
これ以後も連合は核エンジンやミラージュコロイドステルスを搭載した条約違反機を開発することとなる。ザフト側もハイパーデュートリオン(核動力を組み込んだシステム)を開発するなど条約自体が体を成していなかった。いわく「壊れかけたこの世界にまだ条約を気にしている者がいるなど信じていない」。このような状況では戦争が再び起こるのも時間の問題であったのだろう。
開発には民間軍事企業も関与しているが、技術者達がプロジェクトに出向した形を取り、軍・企業どちらも体裁上は関与していないという姿勢を貫いている。Nダガーの開発陣は陰で動く自分達を「ニンジャワークス」「シノビマフィア」などと揶揄しており、機体名称のNに「忍者」の意味が含まれるという説はここから来ている。
武装は右腕部に70mm高エネルギーブラスターを内装した攻盾システムDHF-2026「シルトゲーヴェール」、3連の鉤爪を備えたピアサーロックシステム「ハーケンファウスト」、アーマーシュナイダーの発展型である大小二振りの「GES-D07G+対装甲刀」。
他、多目的アンカーや多目的ランチャーボート、クナイ状のスティレット投擲噴進対装甲貫入弾など。
劇中の活躍
『DESTINY MSV』ではヘブンズベース基地の対空掃射砲「ニーベルング」防衛のため数機が配備。ワイルドダガーと共にヘブンズベース強襲を敢行したザフトに壊滅的被害を与えることに成功したが、憤怒の念に囚われたシン・アスカに破壊された(・・・と思われる。)また、セイラン邸で何故か放置されていたNダガーNにタキト・ハヤ・オシダリが乗り込み対装甲刀で「ジオグーン」を切り伏せた。
『DESTINY ASTRAY』では「一族」の私兵として機体が登場。ジェネシスαから「テスタメントガンダム」奪取に貢献している。漫画版ではアーモリーワン襲撃などに数機が投入された。
その他
元々『DESTINY MSV』自体がメディア化に恵まれていないため、本機も例に漏れず他媒体への露出も少ない。そのため知名度もそう高くはないと思われる。
その後、ガンプラを題材にしたTVアニメ「ガンダム ビルドファイターズ」に出演している。本機の雄姿を見たい方はぜひ見てみよう。
関連項目
- 105ダガー
- ブリッツガンダム
- Gの影忍 (元祖MS忍者)
- ガンダムシュピーゲル (二代目MS忍者)
- ル・シーニュ (くノ一ガンダム)
- アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?
- ガンダムシリーズのMS・MAの一覧
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