ストライクガンダムとは、『機動戦士ガンダムSEED』に登場するMSであり、前半主役機体である。
概要
型番 | GAT-X105 |
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全高 | 17.72m |
本体重量 | 63.0t |
搭乗 | キラ・ヤマト ムウ・ラ・フラガ |
装甲材質 | フェイズシフト装甲 |
武装 | 頭部75ミリ対空自動バルカン砲塔システム(イーゲルシュテルン)×2 ストライカーパック
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地球連合軍とオーブのモルゲンレーテ社が共同開発した新型モビルスーツ。コロニー・ヘリオポリスで極秘裏に開発されていた5機のGの1つで、正式名称「GAT-X105 ストライク」。
開戦前よりモビルスーツの有用性を見抜いていたデュエイン・ハルバートン大佐主導のもと、中立国を隠れ蓑にしてヘリオポリスで開発が進められた。機体と武装そのものは既に完成していた。専用のパイロットも養成されていたが、OSだけは未完成でまともに動かす事すら出来ない致命的な欠点があった。
ザフトのヘリオポリス襲撃事件において、Gの強奪を狙うザフトから本機を守る為、技術士官マリュー・ラミアスによって起動。しかしOSが未完成だったため、戦闘どころか基本的な動作もおぼつかない様な状態であった。
危うく撃墜される所を、緊急避難の為同乗していたコーディネイター、キラ・ヤマトがその場でOSを書き換え、ザフトのモビルスーツ、ジンの撃破に成功。その後、同じくヘリオポリスで建造された運用母艦アークエンジェルと合流した。このためストライクは唯一、ザフトの強奪を逃れたモビルスーツとなり、以降はアークエンジェルの戦力として戦い続ける事になる。
しかし、キラが組み上げたOSは非常にピーキーな設定がされており、能力に劣るナチュラルに扱える物ではなくなっていた(OSを以前の物に差し戻す案もあったが、ストライクはまともに戦闘が出来なくなるため却下された)。アルテミスに入港した時には、ストライクを悪用されないようロックを施した事もあった。なし崩し的にキラはストライクのパイロットとして、自身や友人が乗り込んだアークエンジェルをザフトから守るため戦うことになる。しかし自分にしか動かせないという理由でストライクに乗せるマリューたちに対し、キラは「卑怯だ、あなたたちは!」と吐き捨てている。それでも友人を守るため戦った。
当初は他のG4機が全てザフトに強奪され、それがアークエンジェルの追撃用戦力として運用されると言う圧倒的劣勢ではあったが、キラのパイロットの能力や、エースパイロットであるムウ・ラ・フラガの搭乗するMAメビウスゼロによる援護、そして本機の汎用性の高さもあり、激戦を潜り抜け地球へ降下に成功。
地上での戦闘でも、「砂漠の虎」と呼ばれるアンドリュー・バルトフェルド率いるバルトフェルド隊や、強奪されたGの1機、ブリッツを撃墜する等大活躍した。しかしアスラン・ザラが搭乗するイージスガンダムとの戦いでイージスの自爆により大破してしまう。
その後オーブ軍によって回収・修復された本機は、完成したナチュラル用OSを搭載され、ムウ・ラ・フラガをパイロットとして再びアークエンジェルの戦力として舞い戻る。修復後初の出撃となるオーブ解放作戦では、MSでの実戦が初となるムウをパイロットとしながらも、量産型のストライクダガーや、より新型であるカラミティガンダム相手に善戦した。その後は三隻同盟の戦力の一つとして活躍。
最終決戦となる第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において、クルーゼのプロヴィデンスガンダムとの戦いで中破、アークエンジェルに着艦しようとした際に発射されたドミニオンのローエングリン陽電子砲からアークエンジェルを身を挺して庇い、爆散した。ヘルメット?知りません
本編だけで同じ機体が2回も撃破されている上、同型機も最終的には似たり寄ったりな運命を辿る事が多い悲運の機体でもある。が、パイロットの命は無事な事が多い為、パイロットに尽くす機体でもある。
キラは初搭乗の際、OS起動画面に表示された本機OSの頭文字GUNDAMをガンダムと呼称し、それがきっかけで
自機にガンダムのペットネームを付け続ける事になる。フリーダムに乗り換えてもこの趣味は変わらなかった(これは、フリーダムを初見した際のラクスとのやり取りの影響もあるが)。逆に他の人物からは常にストライクと呼ばれており、ガンダムと呼ばれる事は無かった。(機体名に『ガンダム』を持つのは外伝のライゴウガンダムのみ)
- 「75mm対空自動バルカン砲塔システム“イーゲルシュテルン”」
いわゆる頭部バルカン。牽制に使われる。
同名の装備が対空機銃としてアークエンジェルにも装備されている。 - 「対装甲コンバットナイフ“アーマーシュナイダー”」
両腰に装備されている戦闘用大型ナイフ。本体に内蔵されているため、主にストライカーを装備していない状態での緊急用武装として活躍した。
キラの「武器は・・・あとは、アーマーシュナイダー!?これだけかっ!」という台詞が有名か。
劇中でも初陣や強敵に対しての止め演出で使われており、扱いは良い。
エネルギーを消費しないため、フェイズシフトダウンを引き起こした状態でも使用可能。小型故に取り回しがよいが、キラ本人はビームサーベルや蹴りを多用していた。
同名の装備がガンダムアストレイブルーフレームセカンドにも装備されており、こちらはパイロットである劾の意向でビームサーベル等の代わりに多用されている。こちらは対ビームコーティングされておりビームサーベルとの鍔迫り合いも可能 - 「高エネルギービームライフル」
各パックの固定装備ではない携帯型の装備。機体からエネルギーを直接供給する為無駄撃ちは出来ない。
ビームサーベル以外の固定装備を持たないエールストライカーを装備した時に、それを補うために装備して出撃することが多かった。「ライフル」という名前ではあるが、他のGAT-Xシリーズが装備するそれらと比べると、比較的小型になっている。エネルギーは手のひらについたコネクターを通して本体から供給される。そのため、コネクターのない機体(ザフトのジン等)では持つことができても発砲することができない。
エールストライクのパワー切れの主な原因はコレ。
理由は多数の敵(奪われたG兵器4機など)を相手に慣れないMS戦を行うキラが弾を撃ちすぎてしまう為。
初期稿デザインのストライクが登場した「GジェネNEO」等では離れた敵に攻撃出来る唯一の手段。 - 「バズーカ」
本編には1度しか登場していない不憫な装備。水中戦の為に装備したもの。「連合VS.Z.A.F.TⅡ」ではこの装備のストライクが使用出来る。ゲームでもあまり見る機会は少ない。 - 「対ビームシールド」
ストライクが使用するシールド。デュエルガンダムの物と形状がよく似ているが、これはデュエルガンダムがGAT-Xシリーズの基礎になった機体であるため。名前のとおり、対ビームコーティングが施されており、同じビーム兵器を持つGAT-Xシリーズなどと戦う時には有効な装備だった。代償としてフェイズシフト装甲は使用されていない(技術的に両立が不可能らしい)。劇中ではビームライフルと並んで装備されることが多かった。 - 「フェイズシフト装甲」
奪われた他の4機のG兵器と同じく、装甲に「フェイズシフト装甲」を採用している。
当時のザフトのMSは実弾兵器を主に用いていため、それらに対しては非常に有効だった。
詳しくはこちら→フェイズシフト装甲
ストライカーパック
ストライクガンダムの最大の特徴は、「ストライカーパックシステム」と呼ばれる装備換装機構。戦況によって装備を換装する事により、砲撃戦、接近戦など様々な状況に臨機応変に対応する事が出来る。
これにより単機で幅広い作戦に対応でき、更にストライカーパックそのものにバッテリーを内蔵することで稼働時間を延長したり、有事の際に装備を切り離すことで機体の軽量化などが可能になった。
換装箇所は肩部、腕部のハードポイントとバックパック。主に腕部と肩部には補助装備や増加装甲が、バックパックには主兵装となる大型の武器や推進装置が装備される。
このシステムの有用性が実戦で証明された事から、連合では量産型MS開発成功後もストライカーパック対応MSが正式に量産、配備されるまで、MSと共に様々なストライカーパックの開発が続けられ、ザフト側でもストライカーシステムの技術試験機「テスタメントガンダム」が作られる。
テスタメントからバックパック換装システム「ウィザードシステム」やインパルスガンダム専用の「シルエットシステム」が開発されるなど、ストライカーパックの思想や設計を発展させた物が生み出され、C.E.世界のMSに大きな影響を与えた。
エールストライクガンダム
高機動戦闘用ストライカーパック「エールストライカー」を装備した形態。
赤い翼が特徴的なストライカーで、高出力スラスターを搭載している。自在な飛行こそ出来ないものの、滑空を利用した空中戦が可能。続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でストライクルージュが装備していたものは改良型で飛行能力が追加されている。
パックの固定装備がビームサーベルしかないものの、逆にそれ以外にエネルギーを食う兵装がなく、ソードやランチャーストライカーと比べ大型のためエネルギーの容量も他のパックと比べて多い。
そのためビームライフルの使用に適しており、最も汎用性に長けている。基本3パックの中でビームサーベルを唯一装備する形態でもある。劇中で1番使用され、対ビームシールド、ビームライフルと一緒に装備して出撃することが多かった。
タイトルバックを飾ってるのもこの形態。
特に多数の敵に対しての防衛戦が多かったキラ搭乗時には最も有効度が高かった。
なお、実質的な基本形態ながら最も登場が遅い。
ストライクガンダムの模型化も基本はエールストライクであり、HG(ハイグレード)MG(マスターグレード。後にバージョンアップ)RG(リアルグレード)HGCE(ハイグレード・コズミックイラ)でリリースされている。
ソードストライクガンダム
近接格闘戦用ストライカーパック「ソードストライカー」を装備したストライク。
対艦刀「シュベルトゲベール」を筆頭に接近戦用の武装が揃っている。但し、そのシュベルトゲベールは未完成武器であり、本来は敵戦艦に肉薄しての対艦刀攻撃が主眼の装備のため、逃走・迎撃が基本のアークエンジェルではあまり有効に運用されていたとは言い難い。
アークエンジェルの艦内で最初に装備されたストライカーパック(第3話)であり、キラは襲撃してきたミゲルを撃墜している。そしてこの事実がキラとアスランの友情に最初の亀裂を入れることになった。
対艦刀シュベルトゲベール
ソードストライクガンダムの主兵装。身の丈ほどもあるレーザー、実体刃複合の大剣。柄の部分にビーム砲が搭載してあるが、ストライクの物は試作型のため外装のみとなっている。
マイダスメッサーとの連続攻撃でミゲルを撃墜した武装である。
マイダスメッサー
左肩にアーマーとともにマウントされるビームブーメラン。大容量バッテリーを搭載しており、投げつけて手元から離れてもビーム刃を維持したまま弧を描いて手元に戻ってくる。戻ってくる原理は不明。
パンツァーアイゼン
左腕に装着されるロケット推進式のアンカー。アンカー先端にはクローがついており、これで対象を捕縛する。また、左腕のアンカー基部はシールドの役割も持つ。
ブリッツを撃墜したのもこの形態であり、その際の斬り方は「ガンダムVS.ガンダム」に採用された。通称「ニコル斬り」。「ガンダムVS.ガンダムNEXTPLUS」では完全再現出来る。ニコルゥゥゥゥゥゥゥ!!
続編のEXVSシリーズではブリッツガンダムも参戦しているが、これの敗北演出がこの「斬られて爆散するシーンの再現」になっている。
ランチャーストライクガンダム
遠距離砲撃戦用ストライカーパック「ランチャーストライカー」を装備したストライク。
320mm超高インパルス砲「アグニ」を始め、遠距離用の武装が豊富。対MSには向いておらず使用された回数は少ないが、本編で最初に装備されたストライカーパックがこれ。(第2話)トラックで運ばれた本パックをキラ達の手によって装備している。
アグニ
正式名称[320mm超高インパルス砲「アグニ」]
シュベルトゲベールと同じく身の丈程の砲身長を持つビーム砲。バックパックには保持用のアームが備わっており、これとストライク本体のマニピュレーターで保持する。MSを一撃で溶解させるほどの威力を持つが、大火力大型故に取り回しが悪い。高出力のため消費エネルギーも大きく、砲身後部に専用のエネルギーパックを装着して運用する(ソードストライカーのバックパックにも同形のが装着されている)。
コンボウェポンポッド
右肩に装着される緑色のアーマー兼複合兵装ユニット。120mm対艦バルカン砲と350mmガンランチャー(2連装ミサイルランチャー)で構成される。主な用途は敵の接近を防ぐための自衛用など。
ロボットアニメの主人公機は斬り合いしてる方が絵になるものなので、砲戦装備なんて大抵こんな扱いである。
が、一応作中ではアークエンジェル上で固定砲台として活躍することもあった。また、エールストライカーで窮地に陥った時に宇宙空間で換装を行う(しかもデュエルガンダムに狙われながら)という無茶をキラがやってのけ、彼らのピンチを救っている。爆煙の中から突如ビームが放たれ、かわし損ねたデュエルの腕を跡形もなく溶解させるシーンが有名かもしれない。
後半、ムウが搭乗する様になってからは、支援用のパックとして比較的有効に運用されている。
ライトニングストライクガンダム
「ライトニングストライカー」を装備したストライク。主兵装は70-31式電磁加農砲(カノン砲)。
稼働時間の強化、長距離任務に対応している形態。元々は読者応募企画で誕生したもの。
MBと連動する公式企画「オルタナティブプロジェクト」の一環としてデザインが大幅にアレンジされ、ライトニングストライカー単体で飛行形態に変形できるなどの設定が追加された。パイロットはムウが担当する。
ガンバレルストライクガンダム
メビウスゼロを小型化したかのような装備「ガンバレルストライカー」を装備したストライク。初登場はゲーム版。(選択肢をクリアする事で)ムウ・ラ・フラガの提案でストライクでガンバレルの運用を行うムウ専用のストライカーパックとしてモルゲンレーテで建造され、終盤の宇宙戦で使用された(ゲーム内設定)
SEED-MSVに逆輸入され(時期的に同時進行)、公式年表では他のストライカーパックと同時期に開発されムウ・ラ・フラガに提供される予定だったが本編の通りアークエンジェルは脱走。そのため宙に浮いた形になった同装備はガンバレル運用適性があるユーラシア連合の「月下の狂犬」モーガン・シュバリエ大尉によって運用される事になる。後に同装備の運用実績からMAエグザスが誕生する事になる。詳しくは→105ダガーの項目へ
ストライクガンダムI.W.S.P
統合兵装ストライカーパック(Integrated Waepons Striker Pack)を装備したストライク。
エール、ソード、ランチャーと違い、各パックの長所を1つに纏めた高性能パックとして開発されたが、コストの高騰や稼働時間の短さから正式採用は見送られた。
その後、ストライクルージュに搭載する為のテストが行われたが、パイロットとして未熟なカガリに扱える訳が無く、ルージュに用意される形態はエール形態に決定した。ルージュの運用開始が遅れたのは、カガリがこれをぶっ壊した(で、エールストライカーを新たに調達しなければならなくなった)せいである。
続編の「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」では、OPでカガリと一緒に登場していたが、本編には全く登場しないOP詐欺を披露したのは有名な話。さらに、本編では語られなかったカガリを拉致した時に置いて行った為、装着する事は無かった。
また、C.E.73年代のオーブでは専ら式典用の飾り扱いであり、理由も装着した姿がカッコイイので見栄えするからである(一応実戦で使用出来る様整備はされている)。
装備はパックに装備されたレールガンや専用の実体剣、小型のシールドと一体になったガトリングなど。
アナザーストライカー
「ストライクE」専用に開発されたソードストライカーとランチャーストライカー。以前のソード・ランチャーストライカーパックと区別する為、アナザーの名を冠している。
ストライクEでは肩部に追加バーニアを装備しているため、それまで肩部に装備されていた装備の配置が変更。
ソードストライカーでは肩部に装備されていたビームブーメランは、腕部のパンツァーアイゼンに取り付けられるようになり、更にそのパンツァーアイゼンを両腕に装備する。ランチャーストライカーの肩部に装備されたコンボウェポンポッドはバックパックに装備される。
マルチプルアサルトストライカー
エール、ソード、ランチャーの3つのストライカーパックを全て備える複合ストライカーパック。これを装備した形態のストライクは「パーフェクトストライクガンダム」と呼称される。
元々BB戦士で3つ全て装備した形態を「スーパーストライクガンダム」と呼んでいたがHDリマスタープロジェクトにおいて新たに設定され、HDリマスター版アイキャッチに登場した。
スカイグラスパーと共にアークエンジェルに搬入されるものの、多機能ゆえの扱いづらさと重量の増加(装備状態でなんと素体ストライクの約二倍)から来る機動力低下を嫌ったキラはこれを使用してない。
両肩部と左腕にランチャー、ソードそれぞれのストライカーパックを装備しており、増大するエネルギー消費を装備したエールストライカーパックに増設されたバッテリーパック5基で補っている。エールストライカーパックの左右にはそれぞれアグニとシュベルトゲベールを装備している。また、バッテリーパックは空になると順次パージすることができ、デッドウェイト化を防いでいる。
HDリマスター版38話にて多数の新規作画と共にムゥ搭乗機としてついにアニメ初参戦。オーブ防衛戦にて各パックの持つ武装、機動性を遺憾無く発揮し、カラミティを始めとする連合軍相手に被弾無しとフリーダム程では無いにしろ、破格とも言える善戦振りを見せ付けていた。
「機動戦士ガンダムSEED BATTLE DESTINY」でゲーム作品初登場。クリアのご褒美機体としての位置づけで登場、ご褒美機体として申し分ない高性能。他作品のゲーム出演など今後の活躍が期待される形態。
「真・ガンダム無双」ではストライク搭乗時にバーストを使うことにより一定時間パーフェクトストライクに換装して戦う。パーフェクトストライク時は攻撃力、攻撃速度も上昇、技のモーションなども変化する。
通常時でもSP攻撃でパーフェクトストライクに換装するがSP攻撃終了時にすぐに元の形態に戻る。
ちなみに、コミックボンボンの付録に収録されたガンプラ漫画ではストライカーパックをフル装備した前述のスーパーストライクガンダムが「スーパーグレートストライクガンダム」として出演している。
ドライグストライクガンダム
アクタイオン・インダストリー社技術主任ヴァレリオ・ヴァレリが担当するMS開発計画「オルタナティブ・プロジェクト」の一環として開発された機体。同プロジェクトに参加したロウが再建造したストライクガンダムに、彼の傑作の一つ「カレトヴルッフ」を組み合わせた形態。ストライカーパックの代わりにカレトヴルッフ用のバックパックジョイントを装備、背部にカレトヴルッフを纏った姿はさながら「片翼」のように見える。
このジョイントは左右にカレトヴルッフをマウント可能な他、レッドフレーム用のフライトユニットを装備することができる。つまりレッドドラゴンのような状態も再現可能。
右肩にもカレトヴルッフ用のジョイントが追加。これらジョイントを駆使すれば無限にカレトヴルッフを追加できる(ロウとヴァレリオが関わった時点でお察しの通り)。ぶっちゃけいつもの「てんこ盛り」だが、そのコンセプト自体は「追加装備でMSの性能を向上させる」というシンプルなものである。
ストライクガンダム派生機体
ストライクルージュ
型番 | MBF-02 |
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全高 | 17.72m |
本体重量 | 64.80t |
搭乗 | カガリ・ユラ・アスハ キラ・ヤマト |
装甲材質 | フェイズシフト装甲 |
武装 | 頭部75ミリ対空自動バルカン砲塔システム(イーゲルシュテルン)×2 ストライカーパック
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オーブ・モルゲンレーテ社が中破したストライクを修復した際、ストライクの余剰パーツで組み上げた機体。
パイロットはカガリ・ユラ・アスハ。
オリジナルとの違いは、フェイズシフト時の装甲色が白がかった赤、ツインアイが緑、強化型バッテリーユニット「パワーエクステンダー」の搭載など、一部新技術の技術試験運用機としての意味合いも強い。
最終決戦である第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で出撃し、続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」にも引き続き登場する。
後にキラがこの機体を借りた時に「いつもの」設定で出撃したため、フェイズシフト時の色がオリジナルと同色になり、ツインアイや盾以外はオリジナルと同色のルージュが登場。それを取り入れたのか、スパロボK、スパロボLではカガリ以外をルージュに乗せると通常のエールストライクに変化する。
I.W.S.Pを装備することもできるが本編では一切I.W.S.Pを装備して戦ったことはない。I.W.S.P装備で戦闘するルージュが観れるのは現在ゲームのみである。プラモデルではルージュとI.W.S.Pのセットで販売されることが多い。
2013年、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のHDリマスタープロジェクトで新たに「オオトリ装備」が設定された。
I.W.S.Pを発展させたパックだがビームランチャーやミサイルランチャーなどI.W.S.Pにはない武装が加えられている。リマスター本編ではエール形態に代わって登場するが大規模な戦闘シーンは39話。
キラが搭乗し(ルージュのカラーは前述の通りオリジナルと同色)、武装をフル活用しザクやグフの大群に善戦した。最後は被弾しボロボロになりながらもなんとか着艦し、キラを無事宇宙に送り届けた。
テスタメントガンダム/ガンダムアストレイ アウトフレームD
外伝『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』に登場するザフトのストライカーシステム検証機。テスタメントガンダムで得たデータが、ザフトのシルエット・システムやウィザード・システムの開発に繋がっている。
なおアウトフレームは、テスタメントの予備パーツを使って作業用機としてロウ・ギュールが組み立てた機体である。アウトフレーム改修型のアウトフレームDで本来の戦闘用(テスタメントガンダム)に近付けた。
→詳細は個別記事「ガンダムアストレイ アウトフレーム」と「テスタメントガンダム」を参照。
105ダガー
ストライクの量産を目的に開発された機体で、ストライカーパックに対応している。ガンバレルストライカーを装備したガンバレルダガーが有名。
残念ながら、連合は戦局の急激な変化に対応すべく105ダガーではなく、これをさらに簡略化したストライクダガーの量産・配備を優先させたため、連合初の量産機という肩書は幻に終わってしまう。
ストライクダガー
ストライクの簡易量産型。そのためストライカーパックには対応していない(対応しているのは上記105ダガー、同じような名がついているのにややこしい)。
ダガーL
ストライクダガーに代わる後継機。こちらは105ダガーの設計を踏襲しており、ストライカーパック対応。
ウィンダム
ダガーLに代わる後継機。ストライカーパック対応。ストライクのスペックをほぼ再現することに成功した名量産機だが、作中ではやられる描写ばかりなのであまりそうは見えない。作中ではかなりの数が配備されていることが見て取れる。
アカツキ
厳密にはストライクの系列機ではないが、機体構造・フレームにはストライクの影響があると見られる。
ストライカーパックに準ずる「オオワシユニット」 「シラヌイユニット」があり(1/144プラモデルでは背面にストライカーパックを装着可能)、オーブでの開発経緯からアストレイよりもストライク寄りの機体なのだろう。
基礎設計自体はストライクルージュと同時期だが、その後の技術進捗により、後発機に勝るとも劣らない性能を持つ。
ゲイルストライクガンダム
『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』に登場するモビルスーツ。
→詳細は「ゲイルストライクガンダム」を参照。
ビルドストライクガンダム
TVアニメ『ガンダムビルドファイターズ』に登場する主役ガンプラ。スタービルドストライクやビルドストライクコスモスなどの強化機も存在する。
→詳細は「イオリ・セイ」の記事を参照。
ストライクE
『C.E.73 Δ ASTRAY』、『FRAME ASTRAYS』、『C.E.73 STARGAZER PHANTOM PAIN REPORT』などに登場するストライクの次世代強化発展機。
→詳細は「ストライクE」を参照。
ストライクノワール(ストライクE+ノワールストライカー)
OVA『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』に登場。ストライクEのノワールストライカー装着形態。
→詳細は「ストライクノワール」を参照。
ライゴウガンダム
外伝「機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS」に登場した次世代型ストライカーシステム搭載機。厳密にはプロジェクト対応機とは言い難いかもしれないが、開発にはストライクEのデータを利用している。
古い開発系図では「東アジアガンダム」という名称のみ記された謎の機体があるが、それがライゴウである。
→詳細は「ライゴウガンダム」を参照。
ゲームでの活躍
前半主役機なだけあり、Gジェネなどではバランスのとれた武装や能力を持っている。
アニメ開始以前でゲスト出演した際はストライカーパックを装備をしていない初期稿デザインで登場していた。
「フェイズシフト装甲」や「ストライカーパック」といった独自の機構が存在するため、ゲームによって様々な仕様がなされている。特に「ストライカーパック」に関しては、ゲームによって大きく扱いや仕様が異なる。
Gジェネシリーズやスパロボでは、作品によっては戦艦に搭載している間は任意の装備に換装ができる。また、フェイズシフト装甲の恩恵により、エネルギーと引き換えに実弾ダメージを軽減する効果を持つ事が多い。Gジェネではこの機体からSEEDシリーズの他の強力なガンダムを開発できる発展性も持つ。
VSシリーズでは『連合VS.Z.A.F.T』で初登場、それ以降はガンダムVSガンダムからキラと共に続投され続けている皆勤賞の機体。(FORCE?知らん)
『連ザ2』まではそれぞれ形態が使用できたが戦闘中の換装は行えなかった。『ガンダムVS.ガンダム』以降はエール、ソード、ランチャーの各形態を任意で換装しながら戦うようになった。EXVS以降は一定時間限定ながらI.W.S.Pにも換装できるようになり、作品を重ねる毎に一部の攻撃やアシスト技のマイナーチェンジがされている。それぞれ独自の強みと弱点を持つパックを駆使して立ち回り、チャンスが来ればI.W.S.Pを使って有利な戦局をつくっていくというコスト2000の万能機として確立している。
『スーパーロボット大戦』では『第3次α』より登場。序盤から登場し原作通り最初はキラのみ搭乗可能。
『第3次α』ではなんと改造引継ぎで最大6体に引き継がれる。(フリーダム、ジャスティス、ルージュ、復帰後のストライク、バスター、隠しのデュエル)残念ながらI.W.S.Pはルージュのみ。(没データはある)
『J』『W』にも登場、こちらではI.W.S.Pを装備できる。『W』ではライトニングにも換装可能。
『K』『L』では前述のようにルージュが変化した姿。なぜか修理装置を装備している。『K』ではエールストライクの為だけに無印SEEDが参戦していた。(Lではストライクに加えデュエルとバスターが参戦した)
無双シリーズには『真』から登場。VSシリーズ同様換装しながら戦う。
ルージュは(一部を除き)ソード、ランチャーには換装できないがI.W.S.Pを装備でき、Gジェネではパワーエクステンダーが特殊能力として採用、開発先もストライクとは異なるなど差別化されている。
EXVSにはMBから参戦。(同時期に家庭版FBにもDLCとして参戦)オオトリ装備での登場。
2000コストの万能機。パイロットはカガリ(DESTINY版)。戦闘モーションはキラ搭乗時の物を参考にしている。久し振りのVSシリーズ参戦となったカガリだが実は連ザシリーズのボイスを組み合わせており新録はない。
ノワールは登場回数がストライクやルージュと比べて少ないがストライクより能力が上がっていたり武装の仕様も大幅に異なっているなど全くの別機体である。連ザⅡではランチャーストライク(通称、バルカンストライク)と共に相手プレイヤーに悪夢を見せた。(通称、マワール)
EXVSFBではストライクよりコストが上昇しており、ストライクとは全く違う戦術や運用を要求される。
また前作の家庭版に主役を差し置いてDLCで登場している。
EXVSシリーズのマキシブーストからはパイロットにムウ・ラ・フラガを迎えてパーフェクトストライクガンダムが参戦。コストは原型機のストライクより高い2500だが、イーゲルシュテルンとI.W.S.Pを除く各ストライカーパックの攻撃(エールのビームライフル、ランチャーのアグニとコンボウェポンポッド、ソードのマイダスメッサー、格闘攻撃ではシュベルトゲベールとパンツァーアイゼンを使用する)を単機で扱えるため、豊富な武装を生かした迎撃や援護が得意。
模型製品(ガンプラ)でのストライクガンダム
ガンダムSEEDを知る人やガンダムファンから人気の高い機体であり(ガンプラ累計販売数でベスト10に入る。一年戦争こと初代ガンダムのMSを除くと近年まで唯一だった)、
前述の通りHG(ハイグレード)MG(マスターグレード)RG(リアルグレード)など様々なシリーズでリリースされている。基本はエールストライカーと本体であるストライクガンダムの1セットで「(エール)ストライクガンダム」として製品化されている。
別売りでソードストライカーやランチャーストライカーも販売されており、一部商品にはスカイグラスパーとのセットで他ストライカーパックが販売されていたり、3つのストライカーパックと本体をセットにしたものも存在する。ストライカーパックを接続する部分は規格化されており、規格が同じであれば他のガンプラ同士で装備(組み換え)することも可能。
例をあげるならばビルドストライクガンダムや、背面のリボンストライカーで同じ規格を使用しているベアッガイⅢなど。
ただし肩部に関してはその限りではないため注意。
プラモデルをあまり作らないような初心者でも、はめ込むだけで簡単に組み換えを楽しむことが出来る。
中には自分で規格が合うように改造することでストライカーパックを装備できるオリジナルのガンプラを作る人や、逆に複数機での組み換えなどを目的に自分オリジナルのストライカーパックを自作する人もいる。
関連動画
▼楽曲「STRIKE出撃」
関連静画
MMDモデル
関連商品
関連項目
- 機動戦士ガンダムSEED
- キラ・ヤマト
- ムウ・ラ・フラガ
- カガリ・ユラ・アスハ
- フェイズシフト装甲
- デュエルガンダム / イージスガンダム / バスターガンダム / ブリッツガンダム
- ガンダムシリーズのMS・MAの一覧
関連機体
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