ニコニコ大百科

>>29
それは違うのでは……

日本では、文句を言われないことは、不満がないことではない
相手が沈黙していても、そこに不満を隠していないか察して、行動しよう、だろう
文句を言われない時に、相手は何も不満はないと決めつけるのはアメリカの愚かなところだよ

腹の空いた雛鳥は鳴いて主張するもんだ

カスハラが問題視されてる昨今、店と客の関係性だと苦情やクレームの正当性が問われる場面が増えてるんだろうな
転職斡旋企業のCMが増えてるのを見るに、企業と労働者の関係性だと人事評価や待遇を巡る不満が多いんだろう
声を上げる者に対してはその内容を精査すべきだし、声を上げない者に対しては不満や問題の見落としがないよう
雇用者や監督責任者が意見の掬い上げに気を配るべきなんだろう

>>31
相手と仲がいい場合はそう、と29で言ってるよ

初対面のよく知らん相手の不満を察しろというのはムリがある
表情とか態度で察することは一応可能だが、なにに不満を持ってるかを正確に判別するのは厳しい
複数に不満がある場合、優先順位を外から判断するのもさらに難しい
加えて一瞬の表情の変化は見落とす確率が聞き逃すよりはるかに高いとか、人によってはデフォルトが不機嫌っぽい顔、笑顔っぽい顔だったりという問題もある

言葉によるコミュニケーションでも言い方が悪かったり語気が荒くなりすぎたりという欠点はあるが、なんとなく察してよりもはるかに容易かつ迅速に意思疎通ができるケースが多い

あと、個人的な経験則として、世の中のトラブルには「話せばわかる」ってことが多い

「言わんでも察しろ」的なハラスメントに遭う身としては、これはすごい適切なことわざだなと思う。

関連項目、対応する日本のことわざを紹介するなら「悪名は無名に勝る」とか「泣く子と地頭には勝てぬ」とかじゃねぇかな？
あと韓国のことわざは「泣く子には餅を一つ余計に与えよ」だね、主語が違う

「黙っていても周りが察してアレコレしてくれるのは赤ん坊までだ
　もう赤ん坊じゃないんだから言いたいことがあるなら自分で伝える努力をしろ
　俺はオマエの母親じゃねぇ」
をマイルドにした感じか？

白人様に憧れるイエロー

ただ、「じゃあこのことわざを元に鬼電したやつから対応するアメリカ企業型カスタマーサービスっていいのか？」というとまた別の話。
軋まないと油が差されない社会は軋み音競争になるのだ。

日本だと意外だろうね、
ことわざの意味するところは。1775年～1776年にイギリスからアメリカが独立するころまでさかのぼれるよ。

多少はゴネ得でも過剰でも自己主張すれば、
アメリカの訴訟文化と市民権や投票権に繋がる
声を上げて投票してくれって意味もある、でなきゃ独立出来ないからね

能動の行使： アメリカ文化は、権利は黙っても与えられない、自ら(うるさい程に)主張し、行使で初めて効果ある
声なき声は無視される： 有権者が投票で意思を示さなければ、政治家(特に昔のイギリス)は彼らの存在や意見を無視してよい
自己責任と自立： 自分の人生や問題は自分で解決する。訴訟も、問題解決の一手段とアメリカではみなされる

「問題があるなら声を上げるべきだ」
「声を上げなければ誰も助けてくれない」
「それが大人であり、自立である」とアメリカではみなされる。
その先の未来がコーヒー裁判なのはどうなのよとは思う

連投になっちまった。３行でまとめると
このことわざは、アメリカ人にとって生き残るために必要だった。
このことわざが日本に伝わる時に解説がないので、誤解を生みやすい

政治とカネの問題でよく秘書が勝手にやったことと言って責任を逃れようとするやつ、
察する文化を利用して間接的に指示を出して主張する文化で逃げるわけだから最悪なんだよな

アレ指示は普通に直接だしてるぞ
直接指示してやらせておいて「あとの面倒は見てやるからオマエがやったことにしてこい」って責任とらせてるだけ
察する文化というよりは、教育勅語の「無理非道を言はざる限りはなるべくこれに服従し」とか「国家のために死するより愉快なることなかるべき」的な忍耐とか忠節を重んじる文化

うるさいやつを黙らせろ
みたいなニュアンスに思えるのだが

じゃあ声を上げた人のことをしっかり受け止めてやるのかと言えば
自己主張する人のことをかなり嫌う傾向にあるのが今の日本だからなぁ

社会や企業の対応コスパの閾値を超えた声を出せるように札束と時間を注ぎ込んだもの以外の声は消えるアメリカ社会とどっちがマシかみたいな話になる。