いすゞ・ガーラ 単語

1件

イスズガーラ

4.2千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

いすゞ・ガーラとは、いすゞ自動車が発売している大観光バスブランドである。1996年登場の初代ガーラ、2000年登場の通称ガーラ2000日野自動車セレガとの統合種である2代目ガーラ(通称セレガーラ)の3モデルが存在する。

名は英語フランス語で「お祭り・陽気な」を表すGalaから。

概要

初代ガーラは1996年に従来のスーパークルーザーモデルチェンジする形で登場した。初代ガーラはV10V12V8エンジンを搭載するモデルを用意しており、当時のいすゞP系エンジンフルラインナップでバス搭載を果たしている。

ちなみに日本製大観光バスで最初にエアバッグを搭載したのはこのガーラである。

初代ガーラ

KC-LV系

1996年登場。先述の通り、従来のスーパークルーザーモデルチェンジしたモデルで、1997年からはエアバッグを搭載した。

エンジンV10の10PE1-H、10PE1-N、V12の12PE1-S、12PE1-Cをそれぞれ12mクラスに搭載。V8は8PE1-Sを9mクラスに搭載。ちなみにV8エンジンは路線キュービックと同じ。

ラインナップは12mで3種類、9mは1種類のみ。詳細は以下の通り

ハイデッカー高は3.3m、スーパーハイデッカーグレースハイデッカー高は3.6m。

式はV10エンジンKC-LV781R1又はKC-LV781N1、V12エンジンKC-LV782R1、V8エンジンKC-LV780H1。

KL-LV系(ガーラ2000)

2000年平成11年ガス規制適合に合わせたマイナーチェンジを実施したもの。ガーラ2000という通称で呼ばれる。

先代のKC-LV系とはヘッドランプゼルの色がグレーメタリックになった点、後部のテールランプがリアウインドウ下からバンパー内に移った点で見分けがつく。しかし実際の所テールランプはリアウィンドウ下にも設けられており、テールランプを増設した形になる。

エンジンは12PE1から新V8・8TD1に換装、8TD1-S(480PS)と8TD1-C(450PS)、8TD1-N(410PS)と10PE1-S(360PS)になる。8TD1-Sの出力480力は観光バスの中では最強出力である。

式はV8の8TD1エンジン搭載がKL-LV774R2V10の10PE1エンジン搭載がKL-LV781R2で、8PE1エンジン搭載の9mがKL-LV780H2となる。

なお2004年日野自動車いすゞ自動車バス製造部門が統合してジェイ・バスとなり、観光バスの製造が原則旧日野体工業小松工場ジェイ・バス小松工場へ移行したが、ガーラだけは旧いすゞバス製造宇都宮工場ジェイ・バス宇都宮工場2005年8月まで製造が続けられた。

広州ガーラ

2001年からいすゞ自動車中国の現地法人広州いすゞ」でも製造を開始した。こちらは「広州GALA」と呼ばれる。

現地ボディメーカーによって広州ガーラのコピー同然のが出回っており、中にはいすゞとは全く縁の会社が製造した車両が堂々と「五十鈴」とロゴを入れた車両もある。ちなみに広州いすゞも現地での部品調達の関係で、ガーラオリジナルボディではなく、ライバル三菱ふそうエアロバスコピー同然のボディを架装していた時期がある。

日本のガーラとはラインナップが異なり、全長12m、9mクラスの他に11mクラスが設定されている。この他中国独自の寝台バスも設定あり。日本では法規制の関係上、乗客が使用できる寝台付バスを販売することは出来ない。

2代目ガーラ(RU系)

日野自動車いすゞ自動車バス製造事業が統合され、日野自動車セレガとの統合種となったのが2代目ガーラである。正式な名はあくまでも「ガーラ」であり、2代目ガーラというのは区分上の便宜上の呼び方である。ファンなどからは「セレガーラ」とも呼ばれる。

セレガとの統合種であるため、実質セレガフルモデルチェンジと言え、見たセレガとほとんど同じである。以下はセレガとの差異のほんの一例である。

なおこれらはあくまでもほんの一例であり、正直言って書いてる本人もよく分からないので、確実に見分けたければ内のメーカープレートステアリングホイールのロゴで見分けるのがい。番でメーカーを区別している事業者であればそれで分かる場合もあるし、当然のことだが体にメーカーエンブレムを掲げる事業者であればそれで分かる。

基本的なラインナップは日野セレガと同一で、12mスーパーハイデッカー(SHD)・ハイデッカーHD)・ハイデッカー廉価版(HD-VP)、9mハイデッカーHD9)の4種類である。

このモデルチェンジから従来対応していた西日本車体工業での架装が出来なくなった。

高は直結エアコンを全標準採用してサブエンジンエアコン止した。これによってコンデンサが屋根上搭載となりハイデッカーシリーズが3.5m、スーパーハイデッカーは3.75mと従来のハイデッカースーパーハイデッカーよりも高くなっている。特にスーパーハイデッカーは高さ制限の厳しいバスターミナルへの乗入れが多い事業者では導入されていない。

ADG-RU

2005年8月フルモデルチェンジを実施。エンジン日野製のE13C(ハイデッカー12m・スーパーハイデッカー)、9mハイデッカーは同じく日野製のJ08Eを搭載する。

式は以下の通り。エンジン出力はSHDは460力のみ、HDは460力か380力のどちらか、HD9は270力のみ。これは以後のモデルもほぼ同じ。

PKG-RU系/BDG-RU系

2006年7月エンジン周りのマイナーチェンジを実施。平成27年重量燃費基準達成とPMのみ10低減を達成し、12mがPKG-RU系、9mBDG-RU系を名乗る。

見たはADG-RU系と大きな違いはなく、リア燃費基準達成という緑色ステッカーが貼ってあれば見分けることが出来る。

ラインナップはADG-RU系と同じ。式は以下の通り

LKG-RU系/LDG-RU系/SDG-RU系

2010年8月マイナーチェンジを実施。12mエンジン日野製ET-X ・ET-XI から日野製ET-VI (450PS) ・ET-I (360PS) にそれぞれ換装された。このエンジン換装によって平成21年ガス規制適合と平成27年重量燃費基準の両方を達成した。一方9mエンジン日野製J08-VI (270ps) からJ08-VIII (280PS)に換装され、車両総重量(GVW)12トン平成21年排出ガス規制に、車両総重量12トン以下平成22年排出ガス規制に適合した。

安全装備として距離制御・衝突被害軽減ブレーキ距離警報装置が標準化された。この関係上、フロントデザインがADG-規制、PKG-・BDG-規制微妙に異なる。更に12mであれば尿素注入口が後輪とルーバーの間にあるのでこれでも見分けがつく。

実はこの代の途中で、ハイデッカー廉価版のHD-VPがカタログ落ちしている。

式は以下の通り

QPG-RU系/QRG-RU系/LDG-RU系/SDG-RU系

2012年6月7月シリーズ全体をマイナーチェンジして発売されることが発表された。このマイナーチェンジエンジンが再び変更され、12m360エンジン搭載日野製のET-Iから燃費性向上とダウンサイジングを両立したAT-VIIIエンジン日野製)に換装。同時にA09Cエンジンを搭載する車両で7速MTが標準化された。

更に全車両安定制御システムが標準装備されてさらなる安全性の向上が図られた。なおHD9の式の変更はない。

ラインナップは以下の通り。

QRG-RU系/LDG-RU系/SDG-RU系

2014年4月マイナーチェンジを実施。日野製ET-VIエンジン搭載も、A09Cエンジン搭載同様、重量燃費値が基準値より10%以上向上。これによって「平成27年度燃費基準値+10%達成」となったと同時に、ET-VIエンジン搭載式もQRG-RU1E系となった。合わせてET-VIエンジン搭載とA09Cエンジン搭載は燃料添加弁を追加したことで、DPRクリーナーが改良された。

安全装備にも改良が加えられ、衝突被害軽減ブレーキが先行への追突回避支援を追加した上で改良され、逸脱警報ドライバーモニターが標準化された。

LKG-代の途中でカタログ落ちした廉価版ハイデッカーHD-VPが今モデルより復活している。

なおA09Cエンジン搭載HD9に式の変更はない。

純正以外の車体

初代ガーラ・ガーラ2000のみだが、西日本車体工業富士重工業製の体を架装した車両が導入されている。

関連動画

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/01/14(火) 11:00

ほめられた記事

最終更新:2025/01/14(火) 11:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP