ゆっくりするところとは (ユックリスルトコロとは) [単語記事]

ゆっくりするところとは、YouTubeおよびニコニコ動画で活動しているゆっくり解説チャンネルである。

概要

2020年 10月23日、YouTubeに『カップ焼そばの歴史～40年前から現在まで～【ゆっくり解説】』をアップロード。同年11月14日に同内容の動画をニコニコ動画にもアップロードする。

以後いわゆる雑学系チャンネルとして活動していたが、ユーザーからのリクエストを聞いているうちに事件・事故を題材にすることが多くなり、現在ではその手のゆっくり解説の中でも群を抜いた知名度を得る。

Youtube新規参入者としては驚異的な速度でチャンネル登録者を増やしており、初投稿からおよそ一か月ほどで、チャンネル登録者が約7000人、そして半年未満で10万人を達成するという急成長。

（2022年 1月の時点での登録者数は24万人）

このスタイルとサムネイルが有名になったこともあり『事故と災害を解説するところ』や『ゆっくりできる』『ゆっくり危険の泉』『ゆっくり食の事件簿』『らいとのゆっくり科学』など、このチャンネルが爆発的に伸びてから、同様のレイアウト、フォントなど真似するチャンネルや、事故解説系チャンネルが多数出現し、視聴者から「似たチャンネルが多くて見分け難い」といった声があがるほど、大きな影響力があった。（その後本家はサムネイルスタイルを変更した）

扱う事件・事故は多種多様だが放射線事故とネット炎上は比較的多く取り扱われる。
主に視聴者からのリクエストで、動画の題材を決定している模様。

基本的には魔理沙が解説、霊夢が聞き手というオーソドックスなスタイルを取っている。
BGMはDOVA-SYNDROMEの『海底の神殿』を使用している。

解説スタイルはオーソドックスなものだが、投稿主の個人的意見などはほぼなく、どの解説も非常に中立的なものとなっている。
有罪判決を受け、テレビなどでも実名や企業名が報道している加害者や、被害者に対しても匿名で語り、多方面に配慮した内容の動画となっており、近年散見される加害者を貶めたり、一方的な意見の押し付けがない解説。
現在はYoutubeの使用で低評価数が不可視化されているため確認できないが、それ以前はほぼすべての動画で高評価の割合が9割5分以上なっていた。

ただし『それに､これはあくまでも事故の概要を伝えるものであり、すべての事柄を詳細に､正確に解説する動画ではない。』と動画冒頭にある様に情報の偏りがある事も留意すべきである。

登場人物

霊夢
聞き手。食い意地が張っており、おなかがすいたり痛くなったりする。おなかどこだよ。
グロ耐性がなく、魔理沙の語る凄惨な内容に叫ぶのが主なパターン。
基本的にほとんど何も知らない、無垢な存在だが神社関係の知識は豊富らしく、直近の動画では霊夢が解説するシーンも見ることができる。
ドキドキしたり泣いたり笑ったり白目をむいたりと魔理沙に比べると表情が多彩。
そのためか最初の警告時に嫌そうな顔をしているが、半ば強引に『おっけーおっけーよ』と言わされてしまう。
最近では、徐々に「おっけーおっけー」しなければ動画が進まないということを理解し始め、
魔理沙による調教が徐々に進んでいることが伺える。
魔理沙
解説役。最初のみ笑顔だが、それ以外は基本神妙な面持ちで解説することになる。
最初に毎回警告を入れる役目でもあり、YouTubeの特性上動画を順番で見るのが難しいことや初見が警告を見ずに動画を見るのを防ぐため毎回同内容の警告をしているが、ニコニコではいつものと呼ばれ親しまれている。この警告でグロ耐性のない視聴者をブラウザバックさせるのが仕事。でも霊夢は例外。
『よし、おっけーなんだな』と言質を取ったり、できるだけマイルドにしてほしいという要望に『わかったわかった』といいつつフルスロットルで解説したりと容赦がない。
投稿者について魔理沙が代弁する場面も時折みられ、メタ発言なども魔理沙が担当している。
Aさん
今回の被害者(まれに加害者のときもある)。事件・事故を扱うチャンネルの常でだいたい酷い目に遭う。亡くなったり、生存しても重い後遺症が残ってしまうケースも有る。
時には加害者になり、視聴者から猛批判されたり、同情されたりと忙しい存在。
稀に不在の場合もあり、Bさん、Cさん、Dさんなどが例外的に登場することもある。

投稿主

2021年 8月4日に投稿された“ゆっくり解説動画”って見たことある？ほぼ毎日投稿する方々にアポとって話を聞いたら、マル秘エピソードが続々と飛び出したという記事で、自らの動画制作方法、投稿のきっかけなどといった記者からのインタビューに答えている。
その中で投稿主は、ネット以外の情報収集にも非常に時間をかけていることや、すべて自分一人だけでこれからも動画制作をすること、勤務していた会社が倒産したこと、視力障碍のある視聴者への配慮など、普段作品では語られない部分まで回答している。性別、暮らしている地域、年齢などは一切不明であるものの、マクドナルドを「マクド」と霊夢たちに呼ばせていることからも、関西出身者説も浮上している。
2022年元旦に投稿されたYoutube コミュニティ投稿では、美しく微細な飾り包丁が入れられた具材入りのお雑煮の写真を披露するなど、料理上手な一面も垣間見える。
考えてみると、初期に投稿された【ゆっくりクッキング】ベースのトマトソースレシピからも、料理好きだということがわかる。

外注疑惑

他のゆっくり解説者によって投稿された動画の中で、ゆっくり解説の外注などについてコメントが多数つくなか、ゆっくりするところにも疑惑が飛び火した。

一年間以上ほぼ同じクオリティの動画を毎日投稿していることから、疑われたものかと考えられるが、
これは投稿主本人によって、Youtube チャンネルのコミュニティ投稿で明確に否定された。
また、ニコニコニュース ORIGINALのインタビューでも動画制作などに他者を介入させる意思はないと答えている。
これは投稿主本人以外確認のしようがないことではあるが、体調不良時には投稿がストップすること、誤字脱字や、編集ミスが比較的多いことなどから、製作を外注依頼しているとは考えにくい。