包丁とは、調理器具のひとつ。
食品を切るために用いる刃物。
本人の技量次第ではリンゴの皮むき、刺身を薄く切るなど多彩で器用な用途が可能となる。
出刃包丁や中華包丁など、用途に合わせ形状や大きさも多種多様である。
また、穴開き包丁など、食材が刃にくっつきにくいものも売られている。
切る際は下地を切らないよう、まな板もセットで使用される。
また長期的に安定した切れ味を発揮するためには、砥石等による研磨も必要である。
端的に言えば大きな刃物であるため、幼い子供が扱うには少々危ない。
指を切らないよう指先を丸める(猫の手にする)と親に教えられた人も多いのではなかろうか。
アウトドア・キャンプにおいては鞘のあるナイフで代用される場合も。
ちなみに英語ではキッチンナイフ(kitchen knife)と呼ばれる。[1]
一部の海外では日本のように食材が小分けされておらず、骨付きの大柄な肉などを難なく捌けるよう、斧のように大型で重い包丁で食材を叩き切るワイルドな様子もある。(まな板側も包丁の威力に耐えられるよう分厚く大型である)
食中毒対策の盲点として、生肉などを切った場合には
包丁を一度消毒するか別の包丁に切り替えるといった手順が必要である。
(菌が付着した包丁で他の食材を切ればそのまま付着してしまうため)
台所・料理シーン、料理漫画の必需品である。
手料理を作る際にこれで手を切り、指を舐めたり絆創膏をつけて登場するなど
ドジっ子や健気な様子を表現するものも。
料理漫画では演出が誇張されている部分も多く、食材がまな板の上や空中で一瞬で輪切りや細切れになる、切るたびに等速加速運動で規則的に横の皿の上に飛んでいくといった演出も珍しくない。
戦闘時には、敵モンスターに投げつけると9999ダメージを与えることが可能であり、
また、稀ではあるが村で購入する際、なぜか武器屋に行かなければならないことがある。
一部の漫画やゲームでは、長い棒の先端にダクトテープ等で固く括り付けることで
手製の槍として敵対者やモンスターといった脅威に備える様子が描かれる様子もある。
銃や爆弾と比較し、身近にあり手に入りやすく違和感も少ないことから
警察・探偵といったサスペンスドラマにおいても凶器として描かれる場合も多い。
発見時に既に被害者に刺さっている、隠し持つ、人質に向けられているなど活用法は多種多様。
逆に登場人物が料理人だった場合、仕事の流儀に反するため殺傷や武器に使わない事も珍しくない。[2]
ちなみに注意すべきことがある。
決して人に向けてはならない。
脅迫罪で捕まったり、容疑者だと疑われたり、
最悪な場合だと居合の経験のある少女にnice boat.されるだろう。
念のため、銃刀法第22条では刀剣類以外の刃物の所持については
「業務その他正当な理由による場合を除いて、刃渡り6センチメートルをこえる刃物を携帯してはならない」とされる。購入した帰りでも、即座に取り出して使用できる状態は不可。
※6cmは大人の親指より少し短いくらいである。
荘子に「包丁」の語源となったエピソードがあるので以下に紹介する。
ある時、庖丁(庖は料理人の意味。丁は名前とも使用人の意味だとも)が文恵君(魏の恵王)の求めにより牛を解体した。その刀捌きは実に見事で、巨大な牛が見る見るうちに解体されていく。牛刀を振るう姿は淀みなくリズミカルで、あたかも楽器を奏でるようであった。感嘆した文恵君が
「ああ、技も磨けばこれ程の境地に至るのか!」
「恐れながら申し上げます。私の好むものは道であって、技ではありません。道は技よりも数段進んだ物であります。数十年前に初めて牛を解体した時、私は巨大な牛の姿に、何処から手をつけていい物か悩みました。三年後には、牛の姿は目に入らず、悩むことはなくなりました。そして今、私は目で牛を見るのではなく、意識もなく、ただ自然に手が動きます。牛本来の成り立ちに従って刀を振るうので、私の刀は十九年目ですが、この通り砥石を当てたばかりのようです。それは刃先には厚みがなく、牛の体には隙間があるからです。しかしながら、骨と筋の絡んだ所を切る時は、私も難しく感じます。そんな時、私は自らの妄動を戒めます。すると視覚が止まり、行動は遅く、刀の動きもとてつもなく遅くなります。そしてどさり、と肉の落ちる音を聞いて、私は我に返ります。それから周囲を見回し、満足して刀を納めるのです。」
これを聞き終えた文恵君曰く、
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最終更新:2024/11/26(火) 18:00
最終更新:2024/11/26(火) 17:00
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