アモルファージという単語は、非晶質を意味する「アモルファス(Amorphous)」と細菌に感染するウイルスの総称「ファージ(Phage)」を掛け合わせた造語と思われる。
シャイニング・ビクトリーズで登場したカード群であり、「動物や昆虫が変異し、ドラゴンになった」という物語を想像させる本来の姿の名残(主に頭部)を残したドラゴンのイラストが印象的。
モンスター8種類、魔法カード1種類、罠カード1種類で構成されており、「アモルファスP」というサポートカードも存在する。
またストーリー的には「竜魔王」とも関係があり、前述のサポートカードで出せる「虚竜魔王アモルファクターP」もこの記事で紹介する。
モンスターは全てPモンスターで構成されており、Pスケールは3と5のみ。
共通効果・固有のP効果によってフィールドを封殺し、アモルファージだけが動ける空間とできる。
その空間をいかに早く作れるか、そして維持できるかがデッキ構築のポイントとなるだろう。
ちなみに、Pモンスターの名前の由来は『八つの枢要罪』(七つの大罪の前身)。逆説的に、アモルファージはこれ以上増えないことに……
以下、遊戯王カードwikiより。
【ペンデュラム効果】
このカードのコントローラーは、
自分スタンバイフェイズ毎に自分フィールドのモンスター1体をリリースする。
またはリリースせずにこのカードを破壊する。
(1):自分フィールドに「アモルファージ」モンスターが存在する限り、(固有の効果処理)。
【モンスター効果】
(1):(P召喚・リバースした)このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いに「アモルファージ」モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
Pカードとして置いている場合、毎ターン維持コストが必要となる。なお、この破壊は効果ではない。
固有効果は全て、自分フィールドに「アモルファージ」モンスターが存在しなければ無意味となる。
モンスター効果は、融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラムモンスターの特殊召喚を封じる効果。
下級モンスターならばP召喚・リバースしなければならないが、上級モンスターは召喚・特殊召喚した場合でも機能する。
とても凶悪な効果であり、アモルファージの存在意義でもある。
アモルファージの中でも強力なP効果を持つモンスター。
Pスケールの関係で、アモルファージ単体ではP召喚できない。
アモルファージ・ルクス
ペンデュラム・効果モンスター
星2/地属性/ドラゴン族/攻1350/守 0
【Pスケール:青5/赤5】
このカードのコントローラーは、自分スタンバイフェイズ毎に自分フィールドのモンスター1体をリリースする。
またはリリースせずにこのカードを破壊する。
(1):自分フィールドに「アモルファージ」モンスターが存在する限り、
お互いに「アモルファージ」カード以外の魔法カードの効果を発動できない。
【モンスター効果】
(1):P召喚・リバースしたこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いに「アモルファージ」モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
アモルファージ・ガストル
ペンデュラム・効果モンスター
星2/地属性/ドラゴン族/攻 0/守1850
【Pスケール:青5/赤5】
このカードのコントローラーは、
自分スタンバイフェイズ毎に自分フィールドのモンスター1体をリリースする。
またはリリースせずにこのカードを破壊する。
(1):自分フィールドに「アモルファージ」モンスターが存在する限り、
お互いに「アモルファージ」モンスター以外のモンスターの効果を発動できない。
【モンスター効果】
(1):P召喚・リバースしたこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いに「アモルファージ」モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
それぞれ「アモルファージ」以外の魔法・モンスターの効果の発動を封じるP効果を持つ。
極端な話、この2枚がPゾーンにある限り、相手ができる事はかなり限定される事となる。
といっても、Pスケールの関係でこの2枚をPゾーンに置くとP召喚できなくなる。
維持コストをP召喚で賄う必要があるアモルファージにおいて、この2枚を並べるのは愚策である。
エクストラデッキにあるこの2枚を回収できなければ、3回自壊すると打ち止めとなる。
アモルファージのメイン。
アモルファージ単体の場合、唯一P召喚可能なモンスター達であり、大事な維持コスト要員。
アモルファージ・キャヴム
ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/ドラゴン族/攻 0/守2050
【Pスケール:青5/赤5】
このカードのコントローラーは、
自分スタンバイフェイズ毎に自分フィールドのモンスター1体をリリースする。
またはリリースせずにこのカードを破壊する。
(1):自分フィールドに「アモルファージ」モンスターが存在する限り、
お互いに魔法・罠・モンスターの効果をチェーンして発動できない。
【モンスター効果】
(1):P召喚・リバースしたこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いに「アモルファージ」モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
概ね「魔法・罠・モンスターの効果を無効にできない」だとか「サイクロンの対象になったセットカードを発動できない」といった意味合いとなる。
カウンター罠の多くを腐らせ、ハイリスクなカードを堂々と使えるようになるのはちょっと魅力的。
アモルファージ・プレスト
ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/ドラゴン族/攻 0/守1950
【Pスケール:青3/赤3】
このカードのコントローラーは、
自分スタンバイフェイズ毎に自分フィールドのモンスター1体をリリースする。
またはリリースせずにこのカードを破壊する。
(1):自分フィールドに「アモルファージ」モンスターが存在する限り、
お互いに「アモルファージ」カード以外の罠カードの効果を発動できない。
【モンスター効果】
(1):P召喚・リバースしたこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いに「アモルファージ」モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
元はハリネズミ。「アモルファージ」以外の罠カードの効果の発動を封じるP効果を持つ。
レベル2アモルファージとスケールが被っていないため、「モンスターと罠」「魔法と罠」の発動を禁止する組み合わせは一応可能。
アモルファージ・オルガ
ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/ドラゴン族/攻1650/守 0
【Pスケール:青3/赤3】
このカードのコントローラーは、
自分スタンバイフェイズ毎に自分フィールドのモンスター1体をリリースする。
またはリリースせずにこのカードを破壊する。
(1):自分フィールドに「アモルファージ」モンスターが存在する限り、
「アモルファージ」モンスター以外のモンスターをリリースできない。
【モンスター効果】
(1):P召喚・リバースしたこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いに「アモルファージ」モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
元は狼。「アモルファージ」モンスター以外のモンスターをリリース不可能になるP効果を持つ。
アモルファージの弱点でもある「高打点のアドバンス召喚」を封じる役割を持つ。相手にする時は気をつけたい。
ただ自分にも及ぶため、アモルファージ以外のモンスターやトークンを利用しているデッキの場合、維持コストとしてそれらを利用できなくなる点も気をつけたい。
アモルファージ・ヒュペル
ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/ドラゴン族/攻1750/守 0
【Pスケール:青3/赤3】
このカードのコントローラーは、
自分スタンバイフェイズ毎に自分フィールドのモンスター1体をリリースする。
またはリリースせずにこのカードを破壊する。
(1):自分フィールドに「アモルファージ」モンスターが存在する限り、
お互いが受ける効果ダメージは0になる。
【モンスター効果】
(1):P召喚・リバースしたこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いに「アモルファージ」モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
アモルファージじゃなければ評価されていた可能性もあるが、如何せん別のカードの方が優先度が高い。
しかし、レベル4のアモルファージの中では最高打点。たかが鷹だと馬鹿にするなかれ。……オルガの方が評価高いけど。
アモルファージ単体ではP召喚できないが、比較的火力が高いモンスター群。
アモルファージ・ノーテス
ペンデュラム・効果モンスター
星6/地属性/ドラゴン族/攻2250/守 0
【Pスケール:青3/赤3】
このカードのコントローラーは、
自分スタンバイフェイズ毎に自分フィールドのモンスター1体をリリースする。
またはリリースせずにこのカードを破壊する。
(1):自分フィールドに「アモルファージ」モンスターが存在する限り、
お互いにドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない。
【モンスター効果】
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いに「アモルファージ」モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
元は熊。サーチを封じるP効果を持つ。
自分もサーチできなくなるため、後述の永続魔法「アモルファージ・インフェクション」が腐る。
そのためアモルファージでの採用率は低めだが、スケール7以上を有するデッキへ出張する事もある。某ユニコーンのように。
アモルファージ・イリテュム
ペンデュラム・効果モンスター
星8/地属性/ドラゴン族/攻2750/守 0
【Pスケール:青5/赤5】
このカードのコントローラーは、
自分スタンバイフェイズ毎に自分フィールドのモンスター1体をリリースする。
またはリリースせずにこのカードを破壊する。
(1):自分フィールドに「アモルファージ」モンスターが存在する限り、
「アモルファージ」カード以外のお互いの
墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。
【モンスター効果】
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いに「アモルファージ」モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
もはや原形を留めていないが、法則に従うなら元は蝶。マクロコスモスのようなP効果を持つ。
そのレベルのせいで、アモルファージどころか他のデッキでもP召喚が困難。
ただのレベル8モンスターとして扱う分には強いので、いっそPモンスターのギミックが煩わしい。
両方とも強力なサーチ効果を持つ、アモルファージの要。
アモルファージ・インフェクション
永続魔法
「アモルファージ・インフェクション」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの「アモルファージ」モンスターの攻撃力・守備力は、
フィールドの「アモルファージ」カードの数×100アップする。
(2):自分の手札・フィールドのモンスターがリリースされた場合、
または戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「アモルファージ」カード1枚を手札に加える。
全体強化とサーチ効果を持つ永続魔法。
打点の低いアモルファージを強化できる。
最低でもこのカード分の100はアップし、モンスターの数やPゾーンの2枚を含めると合計400~800は上がるとみて良いか。
さらに複数枚発動すれば、アモルファージカードを増やしつつアップ量を2・3倍にできる。
サーチ効果の発動条件は割と広く、維持コストを支払った時でも発動する。
戦闘・効果での破壊にも発動するが、アモルファージの自壊は効果ではないのでトリガーとならない。
アモルファージ・ライシス
永続罠
「アモルファージ・ライシス」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):「アモルファージ」モンスター以外のフィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、
フィールドの「アモルファージ」カードの数×100ダウンする。
(2):自分のPゾーンのカードが破壊された場合に発動できる。
デッキから「アモルファージ」Pモンスター1体を選んで自分のPゾーンに置く。
全体弱体化と、アモルファージを直接Pゾーンに置く効果を持つ永続罠。
弱体化については概ねインフェクションと同様。
インフェクションとライシスが揃うと、攻守ともに1000~1600の差が生まれるだろう。
上記に加え、デッキからPゾーンへ直接置く効果もある。
こちらは自壊でも発動してくれるのだが、その場合でも新たにPゾーンに置いたアモルファージの維持コストを払う必要がある。踏み倒しはできない。
アモルファスP
フィールド魔法
(1):フィールドの「アモルファージ」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
自分フィールドの「アモルファージ」モンスターがリリースされる度に自分はデッキから1枚ドローする。
この効果は1ターンに2度まで適用できる。
(3):墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分の手札・フィールドから、レベルの合計が8になるようにPモンスターをリリースし、
手札から「虚竜魔王アモルファクターP」を儀式召喚する。
全体強化、ドロー効果に加え、儀式召喚を行う効果を持つフィールド魔法。
攻撃力アップは竜剣士の御付と同様の、地味なような、大きいような300アップ。
アドバンス召喚や維持コスト等でリリースされる度にドローする効果があり、しかも1ターンに2度も適用できる。
手札事故が怖いアモルファージにとってリソースは大事なので、是非有効活用したいところ。
儀式召喚を行う効果は、墓地のこのカードを除外する必要がある。
強力なドロー効果を持つこのカードを能動的に墓地へ落とす意義は無く、かといって受動的な墓地送りに期待していては「虚竜魔王アモルファクターP」が手札に来た時に困る。
この効果は無いものとして考えてもいいだろう。
注意点として、「アモルファージ」カードではないためルクスのP効果で発動できなくなる。
(1)(2)の効果は発動する効果ではないので、このカード自体をあらかじめ発動ができていれば問題ないのだが。
虚竜魔王アモルファクターP
儀式・効果モンスター
星8/地属性/ドラゴン族/攻2950/守2500
「アモルファスP」により降臨。
(1):このカードが儀式召喚に成功した場合、
次の相手ターンのメインフェイズ1をスキップする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
フィールドの表側表示の融合・S・Xモンスターの効果は無効化される。
(3):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「虚竜魔王アモルファクターP」以外の「竜魔王」モンスター1体を手札に加える。
ベクターPの最終形態。
儀式召喚に成功した次の相手メインフェイズを飛ばす効果、融合・S・Xモンスターの効果を無効化する効果、竜魔王をサーチする効果を持つ。
儀式召喚するには、手頃なカードは「大地讃頌」「高等儀式術」「オッドアイズ・アドベント」の3枚のみ。
大地讃頌・高等儀式術ならPモンスターがいないデッキでも採用可能となり、「オッドアイズ・アドベント」ならレベルの合計が9以上になってもよく、墓地からも儀式召喚できる。デッキに応じて良い選択をしたい。
メインフェイズスキップは、間接的にバトルフェイズ前の戦力増強を絶つ意味を持つ。
一応、バトルフェイズをスキップできるなら【チャルアイーター】の真似事もできるが、1回きりなので狙う意義があるかどうかは人による(もっとも、チャルアイーターのギミックの一つであるチャクチャルアは、アモルファージと同様、冷遇を2年ほど被っていた種族・魚族であるため、このカードでの代用を検討する余地はある)。
融合・S・Xモンスターの効果は強力なものが多く、当然それらを無効にできる効果も強力である。
特に大半のランク4のXモンスターは効果を無効にしたらただの雑魚モンスターと化し、未だにエクストラデッキへの依存度がかなり高い構築になりがちなシンクロ特化デッキや、ただでさえ新マスタールール移行による弱体化が目立っているペンデュラム召喚デッキでは、(1)の効果による妨害もあいまって、動きがかなり鈍くなってしまう。
特殊召喚を主体とするデッキが未だ多い現環境では頼もしく、これといって致命的な弱点のない効果だが、通常召喚や儀式召喚、リンク召喚されたモンスターの効果による除去には対応できないため、カウンター罠などで対策をとる必要がある。【青眼】や【Sin】などの極端なハイビートも少々苦手だが、(1)と(3)の効果である程度牽制できる。
サーチ効果はフィールドから墓地へ送られた場合限定だが、Xモンスターの効果が無効になるため、比較的発動を期待できる。自分のカードで墓地に送られた場合も発動するため、バウンスなどの除去を受けそうになった場合は、「つり天井」などで強引に墓地に送ってしまうのも一興。
序盤は手札とエクストラデッキを肥やして下準備し、準備が整い次第、自前のP効果で中盤から終盤にかけてロックを行う。
P効果は「相手が最も嫌うであろう2枚」を選び、その2枚とアモルファージモンスター1体を守りつつ戦うことになる。
発表当時、環境への影響すら騒がれたアモルファージ。しかし実際はノーテスがEM竜剣士に採用されたぐらいで、目立った活躍は無かった。
アモルファージには以下のような問題がある。
全体的に、他のテーマと比較すると異常とも言えるスケールの狭さと、デメリットの意味合いもあるモンスター効果が足を引っ張る。ただ、申しわけ程度に儀式召喚ギミックを採用したことが幸いし、新マスタールール移行後はカテゴリーとしての運用が厳しくなったものの、単体でなら多少は動けるモンスターも存在する。
掲示板
30 ななしのよっしん
2019/03/24(日) 03:00:52 ID: mIv3QNWL1y
八つの枢要罪使い切ったから増えない的なこと書かれてるけど、アンチ・アモルファージとかネオ・アモルファージとか適当な単語くっつければ八つの枢要罪使いまわせますぜ。
31 ななしのよっしん
2022/02/20(日) 14:36:18 ID: xoho06MFw8
ドライトロンとかみたいにお手軽サーチサーチに更にサーチで動いて完封して来るの観てると
この手のテーマ性は安定させちゃ駄目な奴だから強化スルーされてるのはある意味正解かもしれないな
32 ななしのよっしん
2024/01/20(土) 18:50:45 ID: obK7cuLjXL
リソース回復できるアモルは許されないからそのまま思い出の中でじっとしておいてくれ
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/24(水) 22:00
最終更新:2024/04/24(水) 22:00
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