エンガードとは、スーパードンキーコングシリーズに登場するカジキである。
多くの作品に登場しており、スーパーファミコン版のタイトル全てにおいて操作できる、唯一のアニマルフレンドでもある。(SFCタイトル皆勤はエンガードとスコークスのみで、スコークスは1では搭乗して操作できない。)
鋭く尖った鼻先が特徴で、これで敵を突いて水中の敵を攻撃できる。
シリーズを通して、「水中戦&水中の移動」に定評がある。特に陸上と違い水中では自動的にコングが沈んでいく上、水中の敵には攻撃手段が基本的に何も無いので避けて進む以外になく、エンガードはシリーズにおける「安定した移動手段」或いは「水中の敵に対する攻撃手段」としても知られているだろう。
水の中では華麗に進むエンガードだが、陸上に上がると満足に移動もできない難点がある。
上述の通り、彼は多くのシリーズ作品で登場し、地上戦に特化したランビと並ぶアニマルフレンドの顔とも言うべき存在と言える。
しかし、シリーズの開発元からレア社が外れてからはリストラされている作品もチラホラと見られる様になっているのは皮肉としか言いようがない。
ランビ達をはじめとする他のアニマルフレンド共々、シリーズ初登場。水の中を進むステージの多くで登場し、上述の通り水中ステージで水中の敵に対する唯一の攻撃手段と成り得る。
今作は初出作ながら、水中での安定した移動方法や唯一攻撃手段といった点をはじめ、攻撃ボタンを押さずとも敵に近づくだけで自動で攻撃してくれるといった要素も今作の時点で存在している事から、以降の作品でも共通する能力がシリーズ初出の時点で早くも確立されている。
既に初出の時点で完成されていたキャラと言えなくもない。
初代スパドンのゲームボーイカラー移植版『ドンキーコング2001』とゲームボーイアドバンス版では、移植の際に追加されたミニゲーム「ファンキーフィッシング」にて、ドンキーがエンガードの上に乗るという形で登場。
残り2作のゲームボーイアドバンス版では移植元とほぼ同様のため割愛する。
初代の好評を受けて発売された続編作品であるスーパードンキーコング2にも前作に続いて登場。
能力自体はほぼ前作と同様だが、ランビと同じく、新技「スーパーダッシュ」を使用可能になった。
力をチャージしたのち、水の中を猛烈な速さで泳ぎ抜け一直線に突撃する技で、破壊可能な壁を壊す事ができるほか、これを使わないと進めない場所や入手できないアイテムも存在する。
また、前作では水の中のステージは最初から最後まで水の中であったのに対して、今作からは水位が下がるなどして水中と陸上が一緒に出てくるようになった。
そのため、ステージによってはエンガードに乗った(変身した)状態のまま陸に上げられる場合もあり、そうなると殆ど動くことができなくなってしまう。
(もっともアニマル禁止サインが大抵近くにあるので、さほど気にならないかもしれないが)
スーパードンキーコング3にも引き続き登場。
エリー(象)の登場に伴いランビがリストラ退場となった中、スーパーファミコンシリーズ皆勤賞出演は彼とスコークスのみとなった。ただし、スコークスは初代では非プレイアブルであったため、プレイアブルキャラとしては彼が唯一のスーパーファミコンにおける皆勤賞となる。
水中の移動性能や、スーパーダッシュほか攻撃性能も健在だが、リラーチなど一部の敵には自動攻撃が動作しなくなっている。とはいっても、リラーチは貝を閉じている時に攻撃するとこちらがダメージを受けるため、この仕様は妥当といえるだろう。(リラーチ他「接触するとダメージを負う敵」にも自動攻撃が働くと、勝手に突っ込んでダメージを受ける、というトラブルが多発する事は想像に難くない)
さらにはステージ6「カミソリけいこく」(ゲームボーイアドバンス版:追加ステージ「パシフィカのたきつぼ」)では何とエンガードでボス戦に挑む展開もある。
ボス戦なんて、ランビでも行った事がないというのに… でもスコークスが先にいたか。
余談だが、ソフト容量の都合なのか、今作における水のエリアでは前作の様に水位が変動するギミックが存在していない。このため陸に上がった姿が見られなくなったのは残念な点ではある。
次世代機初進出となる今作では、2Dシリーズにおけるアニマルフレンドを代表する形で、同じくアニマルフレンドの代表的な存在として知られているランビと共にプレイアブル参戦。
ステージ4「ガリオンとうだい」にて登場。ランキーコングのみが変身可能で広大な湖を華麗に泳ぎ回る。
また今作では、水中から水面へ浮上するとイルカのように水の上をジャンプすることが可能となった。
(水の上にある星型のリングをくぐる事で、とある仕掛けを作動するために必要なアクションである)
上述の様に、本編では「ガリオンとうだい」のみの登場となる。ランビはハイド・アウトで出番があるのに。
しかし、「ガリオンとうだい」にてエンガードに一度でも変身すると、メニュー画面より「エンガード・アリーナ」というミニゲームがプレー出来る様になる。このミニゲームは文字通りエンガードを操作する物だが、解禁してからは時期問わずいつでもプレーが可能なので、ステージをクリアしても彼の事が恋しいのなら、解禁後は是非プレーしてみても良いだろうか?
記念すべき携帯機進出第1弾となる今作ではスコークス、ウィンキーと共にリストラ。
レア社が制作に関与していたドンキーコングシリーズでは、殆どの作品で彼の活躍が見られるのだが、今作では登場せず、結果的にレア社時代唯一の未登場作品となった。
彼が同作で未登場になったことによって、水中面の敵を倒すことができなくなった。これにより水中ステージはひたすら敵を避け続ける構成に変貌し、結果的に水中面の難易度も他のシリーズよりも難しくなった。とはいえ、ボーナスステージを除くと後述のボスを含めて1ワールドのみになっているのは幸い。
今作ではシリーズ初の水中ボスとして「ボス・クランボー」が登場している。
しかし、エンガードが未登場という事なので、当然ながら生身で戦わなければならず。折角の新要素が台無しになっている感が否めない。
携帯機初出作品では未登場に終わった彼だが、続編となる『ランド』で待望の携帯機初参戦。
同作ではスーパーダッシュが可能だったりと性能自体は移植元の『2』とほぼ同様だが、ハードの都合でボーナスステージがボーナスバレルと大砲の2つに統合されたことに伴い、特定の壁を破壊できなくなった。
ちなみに、今作ではハード容量の都合なのか、水中ステージでは水位の変動がカットされた。
このため、今作では原作における陸に上がった姿のエンガードを見る事が出来ず、エンガード自身が後のスーパードンキーコング3の如く完全なる水中戦専用キャラとして位置づけられる様になったと言える。
スーパードンキーコング3をベースとして製作された続く携帯機作品である『ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング』にも参戦。
基本的な操作性は前作に近いのだが、ソフト容量の都合なのか、彼の特長であった敵に近づいた際に自動で攻撃してくれる機能とスーパーダッシュが削除された。
このため、今作におけるエンガードはこれまでと比べて大幅に弱体化しているといっても良く、水中でエンガードに変身できたとしても、決して油断できなくなっているのは否めない。
今作ではスーパードンキーコング3を元にしているらしく、同作に登場した多くのボスが続投。
当然ながらバーボスも今作に参戦しているのだが、これはすなわち、携帯機初となるエンガードでのボス戦が実現したという事になる。
上述の通り、水中ボスの概念自体は『スーパードンキーコングGB』の頃から存在していたが、ここで遂に携帯機作品でボスキャラと直接戦うエンガードの雄姿を拝められる様になったと言えよう。
今作ではシャインオーシャンのワールドのコースで登場するお助けキャラとして登場しており、水中シーンではたるジェットの代わりに彼に乗って移動することになる。
ちなみに、レア社が開発から外れてからのドンキーシリーズでは、彼自身がリストラされてしまったり活躍自体はしていても水中ではないという点が大半となっている。
しかし、今作では一部のステージ限定ではあるが、レア社時代以降の作品としては珍しく本来の水中で泳ぐ姿を堪能出来る。そういった意味でも貴重な一作と言えなくもない。
前者はサンゴの海のBGMが使われているステージが存在していたり、後者は水中ステージの復活がPRされていたりしたのだが、レトロスタジオ製の両作では残念ながらリストラ降板。
同じくアニマルフレンドの代表格となっているランビは無事に参戦したのに。
なお、後者の水中ステージでは彼自身は登場しないのだが、実は企画の段階では彼を登場させる案もあったとの事。しかし、今作ではドンキー達コングファミリーが水中での攻撃手段を獲得しているのだが、これにより「結局、コングファミリーの性能強化が彼をトロフリに出られなくさせているのでは?」と囁かれる様になってしまった。
大乱闘スマッシュブラザーズXおよび大乱闘スマッシュブラザーズforWiiUでは、フィギュアとして登場している。他のアニマルフレンドも一部収録されているので確認してみてみましょう。
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最終更新:2025/12/24(水) 11:00
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