ジ・エベレスト(The Everest)とは、オーストラリアのロイヤルランドウィック競馬場で開催される競馬のレースである。格付けはGI。
1着の賞金は700万AUドル(約7億円)で、距離分類:スプリントとしては世界一の賞金額を誇る。
某競馬ゲームでは2018年版からGIとして登場していたが、本レースは国際的にGroup1どころか2023年まで格付けなしだった。理由は後述。
2017年に設立。1着の賞金は580万AUドル(当時)であるため、オーストラリア国内ではメルボルンカップを超えて一番の賞金レースとなった。設立から7年間は格付けこそなかったものの、この高額賞金を求め、レッドゼルやネイチャーストリップなど短距離最強クラスの馬が集まるハイレベルなレースとなっていた。勝利馬の中にはイエスイエスイエスのような珍名馬もいたりする。歴史の浅いレースではあるが、レース前には本馬場入場後のタイミングで『Sweet Calorine』の大合唱が起こるのが定番となっている。
設立当時の世界最高賞金レースであったペガサスワールドカップ(米G1)に倣い、出走には60万AUドル(約5000万円)の出走枠を購入することが求められる。
また、前年勝ち馬を称えた冠名レース「ウィナーステークス」が10月末~11月初頭に開催される。ジ・エベレスト優勝馬として本競走1着なら100万ドル、その他の1着なら75万ドル、2着なら20万ドル、3着なら10万ドルの賞金が追加で与えられる。
日本からオーストラリアに移籍したブレイブスマッシュも2017年に出走して、3着に入線している。
前述の通り、ジ・エベレストは2024年まで格付けなしで施行されていた。
昇格に必要なレーティングについては最初の3年間で既に条件を満たしており、後は豪州国内での格付け審議において、パターン委員会による全会一致を待つのみであった。
……しかし、ロイヤルランドウィック競馬場が属するニューサウスウェールズ州と、コーフィールド競馬場・ムーニーヴァレー競馬場・フレミントン競馬場の3場を擁するヴィクトリア州の仲は非常に悪く、格付け審議においてヴィクトリア州側が拒否権を行使して必ず否決される状態であった。当然ながら怒ったニューサウスウェールズ州もヴィクトリア州の新GI候補レースについて拒否権を行使し続けていた。
身も蓋もない言い方をしてしまえば内ゲバのせいで格付けできないということ。
2024年10月9日、ようやくニューサウスウェールズとヴィクトリア両州の対立が解消され、ジ・エベレストがGroup1に昇格することが発表された。
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最終更新:2025/12/10(水) 09:00
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