スノードラゴン(Snow Dragon、瑞草祥龍)とは、2008年生まれの日本の競走馬。
名前は雪の龍...ではなくユリ科の常緑多年草、ジャノヒゲの品種からである。
新冠町・イワミ牧場生産、馬主は岡田牧雄(岡田スタッド代表)、美浦・高木登厩舎所属。
芦毛の牡馬で、トレードマークの黄色いシャドーロールからついたあだ名が「バナナ師匠」。
主な勝ち鞍
2014年:スプリンターズステークス(GI)
父アドマイヤコジーン、母マイネカプリース、母父タヤスツヨシという血統。
父親は朝日杯優勝後の重篤な骨折から復活し、6歳で安田記念を制した不屈の芦毛。種牡馬としてアストンマーチャンやマジンプロスパーなど短距離を中心に活躍馬を出していた。母は芝1200以下で3勝を挙げている。母父はサンデー産駒初のダービー馬で、競走馬としてはなんだかんだ言われる事も多いが、種牡馬としては地方やシャトル先のオーストラリアでそこそこ頑張っていた。
4代母は社台の基礎牝馬ロイヤルサッシュであり、サッカーボーイやステイゴールドは遠戚にあたるが、近い世代には活躍馬はいない。
デビューは2010年8月の新潟開催で、ここを2着。更に未勝利を2戦連続2着の後、4戦目のダート1200mで勝ち上がる。続く500万下も勝ったがオープンを勝つには至らず、条件戦に身を投じる。
以後長い条件戦時代が続く。自己条件ではダートの短距離を中心に走ってかなり好走しており、降級を挟んで準オープンからオープン入りには11戦を要したが、2勝2着5回3着2回と成績は安定していた。
2013年、5歳2月に銀蹄Sを勝利してオープン入りし、続く京葉Sも勝利してオープン級初勝利を飾り、ダートの短距離路線をホームグラウンドとして出走を重ねたがやはり勝つには至らず。それでも12月のカペラSを2着に入り、この時鞍上を勤めた大野拓弥が以後主戦騎手としてほぼ固定化される。
2014年、明け6歳となり同期の三冠馬や龍王が引退する中、スノードラゴンは本領を発揮し始める。
年始のダートオープン、ジャニュアリーSを勝ったものの、続く根岸Sを11着敗北。するとここで陣営は芝路線への転向を決め、高松宮記念前哨戦であるオーシャンSへ歩を進める。
これまで芝の経験がほとんど無く、41.4倍の11番人気ながらも後方から力強く伸びて2着。続く高松宮記念もコパノリチャードに3馬身離されたとはいえ大外から目立つ勢いで伸び、ストレイトガール以下を押さえ込み2着。ダートに戻った北海道スプリントカップでも不良馬場の中1番人気を裏切ったとはいえ2着に入るなど、まさしく充実期を迎えていた。
再度芝へ戻り、キーンランドCへ挑むが8着に敗れ、続くスプリンターズステークスでは単勝46.5倍の13番人気。この年のスプリンターズステークスは中山競馬場が改修工事の為、新潟競馬場で開催されることとなった。過去にもスプリンターズステークスが他場開催となった年はあり、2002年にビリーヴが勝った時も新潟開催であった。因みにその時の2着馬は誰であろうアドマイヤコジーンである。
レースが始まると早速波乱発生。スタート後コパノリチャードが躓き、逃げると思われたハクサンムーンがハナに立たずダッシャーゴーゴーがハナを切る。大外18番発走の本馬は中段の外目で構えていた。直線では新潟らしく馬群が横へ広がり、残り100mでストレイトガールやレッドオーヴァルが競り合う中、その外から一気の脚で追い込んできた一陣の芦毛。誰であろうスノードラゴンである。結果、2着ストレイトガールを半馬身離してGI初出走初制覇、更に芝コース初勝利を挙げた。鞍上の大野拓弥はデビュー10年目にして初のGI制覇である。
スプリント王の恒例行事として香港スプリントへ出走。8着とそこそこ頑張った。
人気薄での激走連発の印象が多いが、終わってみれば8戦2勝2着3回8着2回と安定した成績を残し、2014年の最優秀短距離馬に選出された。
香港遠征から帰国後、オーシャンSから始動の予定も、脚部不安を発症してしばらく休養する事となり、結果として2015年シーズンを丸々棒に振ることとなった。脂の乗りきった時期でもあり、実に惜しい。
それでも翌2016年、8歳になってから復帰し、緒戦のオーシャンSを3着に好走し、以後芝ダートのスプリント路線で顔を出した。しかし後方待機から追い込むも馬券圏内には中々届かないというレースが続き、特に2016年のスプリンターズSは0.1秒差の5着、翌17年も同差の4着と好走してはいる。
そんな中、2016年~2018年の北海道スプリントカップではGI馬の為59kgを背負いながらも3年連続3着に入り、2017年のカペラSでは2着に入り、ダートの短距離では老いてもなお盛んな所を見せた。
しかし寄る年波には勝てないのか、2018年のスプリンターズS15着の後、溜まった疲労が抜けきれずカペラSを回避せざるを得なくなった。翌2019年も現役続行。緒戦のオーシャンSは16頭立て15着、続く高松宮記念は18頭立て17着に終わり、間もなくして競走馬登録が抹消。引退の運びとなった。
引退後は日高のレックススタッドで種牡馬となる事が発表された。
アドマイヤコジーン 1996 芦毛 |
Cozzene 1980 芦毛 |
Caro | *フォルティノ |
Chambord | |||
WRide the Trails | Prince John | ||
Wildwook | |||
アドマイヤマカディ 1991 栗毛 |
*ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
*ミセスマカディー | *トライバルチーフ | ||
Hanina | |||
マイネカプリース 1998 鹿毛 FNo.1-t |
タヤスツヨシ 1992 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
*マガロ | Caro | ||
Magic | |||
ダイナカプリ 1987 黒鹿毛 |
*サウスアトランティック | Mill Reef | |
Arkadina | |||
ダイナギフト | *エルセンタウロ | ||
*ロイヤルサッシュ | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Caro 3×4(18.75%)、Princely Gift 5×5(6.25%)
好走する、のだけど届かない。いや8, 9歳で平地GIの掲示板入ってるって凄いんだけども
掲示板
9 ななしのよっしん
2022/04/25(月) 20:37:47 ID: pc18y2bonO
種牡馬になって明らかになった甘えんぼのエロ親父という一面好き
10 ななしのよっしん
2022/06/30(木) 17:37:24 ID: +tilKlZWWT
スノードラゴン産駒少ない(今のとこ地方中央で3頭ぐらい?)けど頑張って欲しいね
そしてできればG1に大野拓弥乗っけて出てほしい。
「スノードラゴン産駒初のG1出走。鞍上はもちろん父の相棒 大野拓弥です」ってかんじで。
11 ななしのよっしん
2024/01/17(水) 11:25:56 ID: 2ak7fBIVJ9
>>9
延々と背中スリスリして一向にコトに及ばず周りの人間が疲労困憊してるの見るとあまりシャレになってないんだがw
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/02(月) 04:00
最終更新:2024/12/02(月) 04:00
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