デッドゾーン(ゲーム)とは (デッドゾーンとは) [単語記事]

※ その他の「デッドゾーン」の用語については曖昧さ回避の記事を参照ください。

ストーリー

宇宙暦0385年、地球の人口を支えるために宇宙にスペースコロニーが建設され地球人のほとんどが宇宙で生活している時代。シリウス太陽系コロニー第3号のチーフ技術者だったカークは、同じ宇宙開発局のマリーと婚約していたが、マリーが新型コロニーであるスペースコロニー524号「ライオネックス」の建設チーフ技術者に選ばれたため結婚式を延期せざるを得なかった。カークはマリーに「キャリー」と名付けた手製のロボットをプレゼントする。

それから5ヶ月後。別の仕事に従事していたカークに、マリーからライオネックスのプロジェクトが順調なため1ヶ月スケジュールが短縮できそうなので、パーティーの準備をするので遊びに来てほしいと通信が入った。3日後カークが訪れたライオネックスは人気がなく静かだった。カークが不審に思ったその時、突然レーザーショックガンの光を浴びて気を失ってしまう。意識を取り戻したカークがいたのは、壊れたロボットが散乱する地下の廃棄所だった。

エンディングで表示されるキャストには、カークはゲーム開始時に付けたプレイヤー名が、マリー、キャリー、ライオネックスはHVC-022（ディスクシステム本体の形名）が表記されている。主要キャラクターは特定の場面では音声付きで喋る。

カーク・マックレー…地球連邦の宇宙開発局に勤務する27歳男性。木星第2大学で宇宙工学を学んだ。得意分野は宇宙物理（20世紀には相対性理論といわれていた学問）。
マリー・ブラント…宇宙開発局に勤務する26歳女性でカークの許婚。水星第7大学で電子工学を学んだ。
キャリー…カーク手製のロボット。5ヶ月間マリーと一緒にいたためライオネックスの事についてはある程度知っている。
ライオネックス…マリーが建設のチーフ技術者を務める、シリウス第3惑星から5万4千kmのところに建設予定のスペースコロニーの名称であり、コロニーを管理するマザーコンピューターの名前でもある。

コマンド選択式によるアドベンチャーゲーム。カークが放り込まれた地下1階を起点に、謎解きを行いつつライオネックスのフロアを上がっていく。途中から同行するキャリーに対して「キャリー」コマンドで話しかけると攻略のヒントを貰える場合も。話しかける度に毎回聴ける「キャリーどぇ～す！」というボイスが癖になる。

コマンドを総当りすればなんとかなる……と思いきや、地下1階の攻略の解法はノーヒントではなかなか思いつかない方法となっており、ここで散っていったプレイヤーは多いと思われる。同じ解法は別のフロアでもう一度使用する場面がある。

コマンドを間違えることによるゲームオーバーも存在しており、その場合「シンデ　マッタ　ガヤ　モウ　１カイ　ヤロマイ」となぜか名古屋弁で表記される^[1]。など、随所でサンソフトらしい隠し要素やテキストが存在している。ストーリーを進める傍ら、攻略と関係ないわざと違うコマンドを選んでみてプレイヤーやキャリーの反応を見るのも一興といえよう。

欠点として、テキストはカタカナか英数字のみでやや読みづらいこと、BGMはOPや特定の場面のみ流れ、通常はテキストが出力される音のみ流れるためプレイ画面がやや寂しく感じられることがある。

【ネタバレ】ライオネックスの3階に辿り着くと、いきなり同じサンソフトの「いっき」のOP画面を模した「でっどぞーん」なるミニゲームが始まる。キャリーを左右に動かして、仙人が投げるおにぎりを全てキャッチしないと先に進めないという、いっきのボーナスステージのそれをクリアするまで延々とやらされる。ただしおにぎりの落下位置は固定されているのでパターンを覚えればいつかはクリアできる。