ハンナ・ヘルッタ・ウィンド

ハンナ・ヘルッタ・ウィンド（Hanna Hertta Wind）とは、「ワールドウィッチーズ」シリーズの登場人物である。通称「ハッセ」。

CV.なし。

プロフィール

• 姓名：ハンナ・ヘルッタ・ウィンド
  • 身長：161cm
  • 年齢：17歳（1944年末）
  • 生年月日：1927年7月30日
• 出身： スオムス
  • 階級：少尉（『オーロラの魔女』） / 大尉（『BW Prequel』）/ 少佐（1944年11月）
  • 原隊：スオムス空軍飛行第24戦隊第1中隊
  • 所属：スオムス義勇独立飛行中隊（1944年4月着任）
    　　 /連合軍第507統合戦闘航空団＜サイレントウィッチーズ＞（1944年12月以降）
  • 職掌：戦闘隊長（24戦隊）/ 中隊長（義勇独立飛行中隊・第3代） / 司令（507JFW）
• 使い魔：ワシミミズク
  • 搭乗機：ビヤスター F2A バッファロー（BW-393号機）
    　　　 / メッサーシャルフ Bf109G（『オーロラの魔女』） / Bf109K-4後期型（『BW Prequel』）
  • 使用武器：MG42、L-39
  • 固有魔法：不明
• 通称：白の7

モデル

フィンランド空軍のエース・パイロット、ハンス・ヘンリック・ウィンド。

冬戦争では出撃できなかったため継続戦争で活躍し、1941年から1944年までのあいだ、F2AとBf109に搭乗して多数の戦果を挙げた。1944年6月に負傷してそのまま終戦を迎える。撃墜数75（フィンランド第2位）、マンネルヘイム十字章を2回受章。

容姿・人物

緑色の瞳にところどころ跳ねた薄い金色のショートヘアという容姿で、同僚ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン（ニパ）とよく似ている。なお胸はニパのほうがおっきい。服装は水色のセーターと重ね履きの長い白ズボンで、腰にはスオムスウィッチ共通のポーチを巻いている。

常に微笑みを絶やさず、ユーモアにあふれ、周囲に目を配って人を安心させることに長けた人格者で、指揮官として高い適性を持ち周囲からの信頼も厚い。ひとりのウィッチとしても、あらゆる方面で欠点がなく、機材を選ばず活躍できる小国スオムス向きの万能エース。

特に射撃の腕ではスオムス随一であり、回避を得意とするエイラ・イルマタル・ユーティライネンとともに「射撃のハンナ、回避のエイラ」と並び称され、偏差射撃の天才的エースの名から「極北のマルセイユ」の異名を取るほど。撃墜数はエイラに次ぐスオムス第二位のタイトルを持つ。

経歴

士官学校卒業後、少尉任官してスオムス空軍飛行24戦隊に所属。当時最新鋭だったビヤスターF2Aバッファローで戦果を挙げて中隊長に任じられ、さらにエイニ・アンティア・ルーッカネン司令のもとで24戦隊戦闘隊長を務める。1942年には被撃墜時に重傷を負うも療養して復帰。同年末の車輪型超大型ネウロイ迎撃戦闘ではコア狙撃班に参加し、撃破に貢献する。

その後、同部隊の戦友であるエイラとニパがそれぞれ各国のJFWに転出してゆくのを見送りながらも、502、503JFWからの招聘を断り、飛行24戦隊の中核と担う若きエースとしてスオムスの空を守り続けた。

1944年4月、スオムス義勇独立飛行中隊（いわゆる“いらん子中隊”）のエルマ・レイヴォネン大尉が飛行任務から退いたため、急遽派遣されて第三代中隊長に就任（当時大尉）。502JFWと共同で行ったミエリッキ作戦後半にて中隊の指揮を取り、超大型ネウロイ“シリンダー”撃破に参加する。

しかし同年6月には、スオムス方面に巨大ネウロイ“タワー”が出現したことを受けて飛行24戦隊に一時帰任し、近隣部隊による総力作戦の中核として”タワー”のコア狙撃を成功させて第二級マンネルヘイム十字勲章を受けた。同年11月、少佐昇進。さらに12月にスオムス義勇独立飛行中隊が第507統合戦闘航空団＜サイレントウィッチーズ＞へと再編されたことを受け、初代司令となる。

交友関係

飛行24戦隊の戦友として、ラウラ・ニッシネン、エイラ・イルマタル・ユーティライネンらがいる。特にニッカ・エドワーディン・カタヤイネンからは、姿は瓜二つにも関わらず失敗ばかりなことで一方的にコンプレックスを持たれていたが、ハッセはその長所に気づいており、戦闘中にハッセがニパを庇い負傷したことをきっかけに和解する。揃いの水色セーターはこの時にニパから貰ったものである。ニパと同じ服装だと親しくないものからは一見判別がつかず、査察時にニパと間違えられたまま、正体を明かさずに最後まで演じきったことがある。

飛行24戦隊の司令エイニ・アンティア・ルーッカネンからは、地上指揮が多いこともあって戦場を任せる戦闘隊長として信頼され、指揮官としての心構えを教え込まれている。使用していたF2Aバッファロー BW-393号機はルーッカネンから引き継いだもので、ふたりのエースが搭乗した結果、F2Aとしては世界最高の撃墜記録をもつ機体となっている。

また、「極北のマルセイユ」の異名のため、由来であるハンナ・ユスティーナ・マルセイユから興味を持たれている様子である。

登場

アニメ『ストライクウィッチーズ』特典「全記録集」第四集でのストライカーユニット紹介で名前が出たのが初出。デザインとキャラ設定は島田フミカネHP内「next world witches」での紹介が初登場となった。イラストコラム連載「ワールドウィッチーズ」でも紹介されている。

ストーリー媒体ではコミック『ストライクウィッチーズ オーロラの魔女』にてメインキャラクターのひとりとして登場。スオムスに留まる経歴もあってかその後の他作品での登場はほとんどなかったが、2018年、築地俊彦のノベル『ブレイブウィッチーズPrequel』三巻内でスオムス義勇独立飛行中隊の第三代中隊長に就任し、『オーロラの魔女』以降の経歴が明確化された。

アニメでは『ブレイブウィッチーズ』13話「 ペテルブルグ大戦略」において、飛行中の姿が1シーンのみ登場している。同作を収録する「特別編」BD/DVD特典「全記録」表紙も飾ることとなった。

関連動画

関連項目

• ワールドウィッチーズ
• ストライクウィッチーズ
• ストライクウィッチーズ オーロラの魔女
• ブレイブウィッチーズ
• ストライクウィッチーズの関連項目一覧
• スオムス
  • ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン
  • エイラ・イルマタル・ユーティライネン
  • ラウラ・ニッシネン
  • エイニ・アンティア・ルーッカネン
  • アウロラ・E・ユーティライネン
  • エルマ・レイヴォネン
• スオムス義勇独立飛行中隊（1944年4月時）
  →第507統合戦闘航空団＜サイレントウィッチーズ＞（同年12月再編）
  • 迫水ハルカ - 中隊長代理→戦闘隊長
  • ウルスラ・ハルトマン（名簿上のみ）
  • リー・アンドレア・アーチャー
  • クラマース・ブレンガーム
  • ヴェスナ・ミコヴィッチ
  • 三隅美也（1945年着任）
• Bf109（ストライカーユニット）