ミッキー・ロジャースとは、SNKの格闘ゲーム『龍虎の拳』シリーズの登場キャラクターである。
元アマチュアボクシング王者の黒人男性。体重80kgとヘビー級が多い格闘ゲームの黒人ボクサーとしては珍しくクルーザー級(アマチュアではライトヘビー級)のファイターである。
貧しい家庭の生まれであり、ボクシングで成功することを夢見て地道に資金を貯めていたが、コーチを名乗る詐欺師(SFC版などでは「悪徳ボクシングジム」)に騙されて金を奪われ一度は挫折する。それでもストリートファイトで腕を磨いて再起を図り、三年後にはボクシングのアマチュア王者に昇り詰めたが、街のチンピラ相手に傷害事件を起こしプロへの道をふいにしてしまう。
『龍虎の拳』の時点では非合法な運び屋にまで身を落とし、Mr.BIGの組織が空軍から武器の横流しを受ける手助けをしていた。1人プレイモードでは5人目の対戦相手であり、誘拐されたユリ・サカザキの行方を追うリョウ・サカザキとロバート・ガルシアを警察の回し者と勘違いして殴り掛かってくる。戦いの後は二人をジョン・クローリーの待つ空母まで案内した。
二人がミッキーに接触したのは彼の悪友であるキングの紹介であり、話を聞いていれば穏便に済む可能性もあった。当時のミッキーは人間不信の荒んだ精神状態であったことが伺える。
『龍虎の拳2』ではボクシング界への復帰を目指し、ジムでトレーニングに励んでいる。容姿も初代のドレッドヘアーにバンダナという姿から一変し、角刈りの爽やかな風貌になった。しかし、落ちぶれていた癖に元チャンプであることを鼻にかけており、世話になったジョンにも感謝を示しつつ「用済み」と言い放って怒りを買っている。
真の決勝戦ではギース・ハワードから援助を持ちかけられるが、自分一人の力で生きてきたとしてこれを拒否。エンディングでは世界チャンピオンを目指し、復帰戦に臨む。
ダウン時の「アァ〜〜ン」や崩れKO時の「アァン…」などボイスがエロいことで無駄に有名であり、当時のプレイヤーにはミッキーオカマ説が唱えられていた。ちなみにCVはダック・キングの「お便所ベイビー!(You're an angel baby!)」で知られるマイケル・ビアード氏。
鷹岬諒の漫画『KOF'94外伝』ではその後の姿が描かれ、マイナー団体のローカルタイトルではあるが念願の世界チャンピオンになったことが語られた。劇中では試合で対戦相手を死亡させたヘビィ・D!の強さをボクサーの立場からキング達に警告する役目を担っている。
『龍虎の拳2』から20年以上の未来となる『餓狼伝説 City of Wolves』の時代にはジムの会長になっており、所属ジムが後にマイケル・マックスやアクセル・ホークを輩出する名門であることが明らかになった。現在はリック・ストラウドを超えるという大物新人を指導している。
通常技はキックボタンでも全てパンチ技であり、『龍虎の拳』では多くのキャラが使える三角跳び(ジャンプ後ろ蹴りで壁蹴り)ができないキャラの一人だが、それを補うほどに地上戦が強い。
『龍虎の拳』では発生は遅いが異様に弾速が速い2種類の飛び道具を持ち、「バーニングアッパー」は跳び越えようとしても引っ掛かりやすく、「ローリングアッパー」は立ちガードができない。同じ構えからこれらを撃ちわけるため、対戦ではボイスを聞いて判断するしかない。
しゃがみ強パンチや特殊技のアッパーカットも攻撃判定が大きく威力も高い申し分のない性能で、『龍虎の拳2』のゲーメストムックでは初代のミッキーを最強と評価している。
『龍虎の拳2』ではゲーム全体で飛び道具が弱体化し、追加された必殺技も死に技ばかりだが、超必殺技の「プラネットゲイル」は覇王翔吼拳と同程度の強度の弾を素早く2連発する最強クラスの飛び道具。また通常投げのつかみボディブローが受け身不能なので、起き上がりを狙って再び投げる投げハメが猛威を振るい、CPU戦なら投げハメだけで攻略できる。
死に技の一つ「チョッピングライト」は発生が死ぬほど遅い打撃技。隠し必殺技の「ラッシュボンバー」はガード不能の乱舞技だが、フィニッシュのチョッピングライトを当てるまでダメージが入らず、技中に時間切れになるとノーダメージになってしまう。
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最終更新:2025/12/16(火) 17:00
最終更新:2025/12/16(火) 17:00
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