Mr.BIG(Mr.ビッグ/ミスター・ビッグ)とは、SNKの格闘ゲーム『龍虎の拳』シリーズなどの登場キャラクターである。
サウスタウンを陰から牛耳る組織の幹部。二本の短い棒を用いた棒術使い。スキンヘッドに髭、サングラスという如何にもマフィアらしい威圧感のある風貌をしている。同じ組織に属するギース・ハワードとは対立しており、街の支配権を巡って争う関係にある。
元はアメリカ陸軍の特殊部隊に所属していたが、作戦中に墜落事故を起こしたジョン・クローリーを助けるために命令違反を犯し、除隊処分となる。本名は「ジェームス(ジェームズ)」。彼の棒術は特殊部隊時代にある部族から学んだものだという。軍に残ったジョンは武器を横流しする協力者となっていたが、『龍虎の拳2』の頃には露見し彼もまた懲戒処分を受けている。
初代『龍虎の拳』では不敗の格闘家として知られたタクマ・サカザキを支配下に置くため、娘のユリ・サカザキを誘拐して脅迫した。CPU戦では中ボスとして7戦目で対戦する(最終ボスはMr.KARATE)。
『龍虎の拳2』ではギースが開催した第1回「KING OF FIGHTERS」の邪魔をするため、非正規の出場者として他の選手を次々に闇討ちにする。前作の件でユリはスキンヘッドがトラウマになっており、本人に再開した際には「ハゲ」呼ばわりされて全力で拒絶された。真の決勝戦ではギースに呼び出されて始末されそうになるが、これを返り討ちにして街から追放する(実際には修行のため日本に向かっていた)。
サウスタウンの正史における登場は『龍虎の拳2』が最後だが、『龍虎の拳』が『餓狼伝説』の前日譚である以上、ギースにサウスタウンの支配権を奪われる未来が確定しているのがつらい所である。
『THE KING OF FIGHTERS(KOF)』シリーズにおいては第3作『'96』から登場。パラレル設定の本作では『餓狼伝説』時代のギースと共演しているため、年齢差が逆転してギースより年下になっている。こちらでもギースとサウスタウンの勢力争いをしており、『'96』のエンディングではギースを暗殺しようとするほか、本人が出場していない『XIV』でも刺客を送っている。
『'96』ではギース、ヴォルフガング・クラウザーと共に「ボスチーム」として登場するが、初登場時に最終ボスだった二人とは異なり中ボスである点をいじられることがある。他の二人の専用BGMが出典作におけるテーマ曲のアレンジであるのに対し、BIGはテーマ曲の「工場のブルームーン」ではなく新曲「DUST MAN」を用意された。
ボスチームの中では色物的な脚色が強く、登場シーンでは美女二人を同伴して「彼はすごいのよ」と言わせたり(何がすごいのかはスタッフも考えていない)、「ハッピーかい?」「デリ〜シャス!」などの変なボイスが多い。『ネオジオバトルコロシアム』ではさらに悪化し、映画「サタデーナイトフィーバー」のような決めポーズを取るようになった。
両手に持った棒によりパンチ攻撃はリーチが長いわりに振りも早く、特に弱パンチは使いやすい。必殺技は地を這う飛び道具「グランドブラスター」、棒を交差させて高速で突進する「クロスダイビング」、相手を空中に投げて下から滅多突きにする超必殺技(隠し必殺技)「ライジングスピア」など。
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最終更新:2024/04/24(水) 06:00
最終更新:2024/04/24(水) 06:00
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