久保田俊夫

久保田俊夫とは、サウンドノベルゲーム『かまいたちの夜』シリーズの登場人物である。

概要

後ろ髪を長く伸ばしてポニーテールにした青年。

身長184cm。

雪焼けした肌と白い歯が眩しい。

恵まれた体格を持つスポーツマン……なのだがそれらが発揮される場面は案外少なく、展開によっては割とあっさり舞台から退場してしまう。サブシナリオでも基本空気気味。

『輪廻彩声』では茶髪に茶色い目、皮膚も褐色な姿で描かれた。

以下ネタバレ注意!

かまいたちの夜

舞台となるペンション「シュプール」でアルバイトをしている自称大学6年生。同じくバイトをしている篠崎みどりとはいい関係。
留年するほどのスキー好き。快活な性格だがその実気が短く、荒っぽい。

ミステリー篇

メインとなるこのシナリオでは、最初の事件で唯一アリバイがなかった（皆が談話室にいる間、見たいテレビがあるため自室にいた）ことから、透の疑いを招いてしまう。

みどりが殺害されてロッカーで発見された時は泣き崩れ、続いて激昂して暴れ回った。この時点で犯人当てに成功すれば犠牲はひとりで済むが苦い終わり方を迎えてしまう。また犯人当ての場面で「犯人は僕だ」を選ぶと、問答無用で透を刺殺する。

事件解決が出来ない場合は死体が増えていき、彼もまた犠牲になってしまう。

スパイ篇

小林夫妻、真理、みどりと同じく、内調（内閣情報調査室）のエージェント。伝説のスパイ「かまいたち」を巡って各国の諜報機関が争う中、「かまいたち」と目される田中一郎を確保するが……

かまいたちの夜2　監獄島のわらべ唄

１年前にみどりと結婚。「シュプール」を辞めて大学も中退し、スポーツ用品店に就職した。
再会当初は何事もなかったが、夕食の席で突然ヒステリックになった妻を心配する。

2のオリジナルドラマCDでは主人公に昇格。
見立て殺人が次々執行され、みどりにもその手が伸びる。すると俊夫は夢の世界へ落ちて行き……まるでサイレントヒルのようなサイコホラーな世界が展開される。やたら首の痛みを気にしているが……

わらべうた篇

三日月島に招待されて夫婦でやって来るが、第二の殺人事件の容疑者としてみどりが疑われた際には激昂し、つかみかかった香山を殴り倒してしまった。しかし１年前にみどりが罪を犯した事、それから逃げる為に自分のプロポーズに乗ってしまった事を聞かされてしまう。
最終的に生存するが、その後の顛末は「×３」にて語られる事となる。

底蟲村篇

みどりと結婚するも、半年前に事故であっけなく死亡した事が語られる。

陰陽篇

岸猿伊右衛門の悪霊による殺人儀式に贄として選ばれてしまう。
第二の犠牲者・美樹本が壁外に磔になっているのを、胸ポケットから鍵を回収する為に窓から身を乗り出して取ろうとする。しかし凄まじい力で窓が上から閉じられてゆき、上下胴が切断される形で死亡。第三の犠牲者となった。

サイキック篇

ミネルヴァ社の監視員。みどりと共に元開発部長の小林を見張る為、アルバイトに偽装してシュプールに入っていた。
三日月島に関係者とかつての被験者が集まる中、連続殺人が発生。小林を確保して口封じする為に連れ出そうとしたが、真理のサイコメトリーによって無力化されてしまう。その後みどりと共に現れ、いまだ無害を装う被験者達を前に罵声を吐き散らしてナイフを取り出すが、菱田キヨこと河村亜希のサイコキネシスによって腕をねじ切られて昏倒。その後失血死したと思われる。

妄想変篇

三日月館にて透と会話するが、日常的にみどりに暴力を振るっている事があっけらかんと語られる。まあみどりもみどりで受け入れているんだけど
実は一年前のシュプールにて発狂した透によって殺害されていた。その為、上記の描写はあくまでも透の妄想でしかない事に注意。

官能篇

褌一枚で全身びしょ濡れ、伊勢エビの入った桶を抱えた姿で登場。歯がキラーンと光っている。
「兄貴は俺だ。そうだよな、透」

……アッー！

かまいたちの夜×3　三日月島事件の真相

4人の主人公の一人として登場。

「２」の発端となった事件の罪を償う為にみどりが自首。追い打ちに本人から面会を拒絶と離婚を申し込まれ、絶望の淵に立たされた。無気力になり、ろくに働きもせず飲んだくれた生活を送るなど荒みまくっていた。
島到着後も何気ない一言で空気をパーフェクトフリーズさせるなど悪い意味で浮遊感が出ており、特に北野啓子からは不気味がられていた。久保田修造と化して美樹本を説き伏せるさまは一見の価値あり。

口論から美樹本に「君が彼女の異変に気付いてあげられていれば事件は起こらずに済んだかもしれない」と言われ、我を忘れて殴りかかるも腹パン一発でのされてしまう。だがこれを契機に目が覚めたように覚醒。本格的に島で再び起こった事件の調査に乗り出す。

主人公の中で一番のダメージを負った彼が立ち直り、徐々に男として成長していく様は熱く、真の主人公と呼ぶにふさわしい。

ベストエンディングでは何故みどりが面会を謝絶して離婚しようとしていたのかが明かされ、彼女と涙の再会を果たす。

恒例のピンクシナリオではお察しください。みどりさんは怒ってもいいと思う。

関連動画

関連静画

関連項目

• 久保田みどり
• スポーツマン
• リア充
• かまいたちの夜