実況パワフルプロ野球6とは (ジッキョウパワフルプロヤキュウシックスとは) [単語記事]

実況パワフルプロ野球6とは、NINTENDO64用の野球ゲームソフトである。

略称は「パワプロ6」。

概要

**実況パワフルプロ野球6**
ゲーム情報

ジャンル	スポーツアクション
発売・開発元	コナミコンピュータエンタテイメント大阪 (ダイヤモンドヘッド)
機種	N64
発売日	1999年 3月25日
価格	7,800円
プロデューサー	赤田勲
ゲームソフトテンプレート

1999年 3月25日にKONAMIから発売された。任天堂以外のメーカーから出たソフトでは最も売り上げ本数が多く、30.3万本である。

1998年のデータを使用している。この年は38年ぶりに横浜ベイスターズが優勝している。

そのせいか、シナリオモードでは選択チームと横浜ベイスターズとの対戦が多く見られる。

実況は安部憲幸、ウグイス嬢は三石琴乃。

大きな変化はペナントモードにドラマチックペナントが追加されたことである。

このモードは2月のキャンプから始まるペナントである。2週間ずつ4クールに分け、個々の選手や内野手といったポジションごとに練習メニューを組み立てる。

初めはランニングやストレッチなどの基礎練習を行い、徐々に練習のレベルを上げていく。練習でうまくいくと能力の上昇だけでなく特殊能力も追加されることもあり、1年戦っていく上で大事な期間である。ペナントレースは3月末~4月に始まるが、その後も試合で顕著な活躍した選手は能力が上がることがある。

本作のメニュー画面BGMはパワプロ3EDをモチーフにアレンジを加えたものだが、以降何度かメニュー画面BGMとして使用されることになり、パワプロ BGMの代表格に上り詰める。

2019年にコナミ創業50周年を記念して作られたフラグシップメドレーではパワプロを代表して本曲が組み込まれた。

サクセスモード

今作のサクセスは大学編。6つの大学から選んで選手を育成できるサクセスモードが特徴で支持する人が数多い名作である。パワプロの伝統として1週間を1単位とする「3年制」を導入しているため2年生の4月から始まる。

保険料を毎月払うことで保険に入ることができ、怪我や病気の時に毎週お金がもらえたり、複雑骨折やアキレス腱断裂など著しい怪我の場合でも失った能力を元に戻すことができる。ただし以後の保険料が倍になるため、捻挫や打撲で使うことは避けるべきである。

余談だが保険の勧誘員は矢部くんの姉であり、彼女候補でもある。

今作では大学編だが、企画当初はつまらないという理由で却下されていた。だがそれに代わる企画案が荒唐無稽すぎるものだったため、結局大学編に落ち着いたという経緯がある。お金の概念が登場したのも本作から。

「リアルな大学生活を」という目的で始まったが、以降シリーズの定番となった。

6大学リーグ

パワフル大学: 最初から遊べる大学だが、作れる選手の能力は期待できない。; しかし対戦相手として戦った場合あかつき大学に次いで（リーグ内で）強い。; スライダーやカーブなど基本となる変化球を覚えている投手が多い。バランスが取れたチーム。; 11でもサクセスの最初の大学として登場したが、大学移転により所属リーグが変わっている。よりによって帝王と同じリーグであり、活躍によって大学自体の評判が上下する。
熱血大学: 開始時からキャプテンであり確実に試合に出場できるため、実力次第では強い選手も作れる。; しかし、序盤は部員不足であるため勧誘をしなければならない。1年以内に公式大会で1勝以上できない場合は廃部となってしまう。それまでに有望な部員を集めて試合にこぎつけるまでが勝負の運ゲー。; 寄せ集めチームという設定からか味方のCPU レベルが低くなっているため、投手育成の難易度が高い。; また仕送りも少ないため、定期的にバイトをしなければ生活もままならない。; 変化量が1しか無いが、そこそこの球速とかなりのスタミナを持つ投手がいる。
官僚大学: 学力が「可」以上でないと退部になる可能性がある学力重視の大学。; 守備型選手や投手の育成に向いている。特殊変化球が覚えやすい。; レベル1~2で多彩な変化球を持つ投手が多い。; キャプテンの大倉先輩には秘密があるのだが、これが明かされるイベント自体が大倉先輩引退までという短い間のランダム発生のため自力でそこまで見られた人は少ないだろう。; なお11超決定版で栄光学院大学でプレイすると「学力が下がったせいでリーグ戦に出てこなくなった」という噂をきくことが出来る。
仏契大学（ブッチギリダイガク）: 他校に対し邪魔となる様々な工作ができる。; 工作や雑用などで大豪月様の機嫌を取ることが最重要。; 他の大学では見られない無茶な練習メニューが多く、パワー型選手が作りやすい。タフ度をキープするのも大変である。; パワプロシリーズで最大の存在感を誇る大豪月様がおり、主人公が4年の時には投手として参加する。モデルは言うまでもなく男塾である。
あかつき大学: 実力主義の大学で、年に数回入れ替え試験がある。; 試合に出るためには1軍になければならないため、試験に合わせて能力ややる気を上げておく必要がある。ちなみに3軍で0点を取ると退部となる。; 主人公が1軍になると練習内容が強化されていくので早めに1軍になっておきたい。ゲームの腕があればオールAも余裕な大学。; 11で世代交代して敵専用チームとして登場した。入れ替え試験最大の敵は猪狩ではなく「そこのお前」である。
するめ大学: 試合のみで育成する大学で、全選手を最初から最後まで操作する。試合のみサクセスの先駆け。; あかつき戦・全国大会で勝ち進むのは難しいが、試合ごとに大幅にパラメータが伸びる。; 150km/h以上でコントロール・スタミナともにAの投手やオールAに近い野手を育成することも不可能ではない。; 4年生の時にしか対戦できないため、負けた時点でサクセス終了となる。; チームメンバーが9人しかいないため交代要員がおらず、投手のスタミナ管理が重要。; 試合のみのサクセスとしては冥球島と並ぶ名作とされる。