帝(遊戯王)とは、遊戯王OCGに登場するカテゴリーの一つである。
「帝」の名を冠した攻撃力2400(2800)守備力1000で統一されたモンスターの総称である。
光帝と闇帝を除き主なモンスター1体を生贄(リリース)を捧げて召喚に成功した時に効果を発揮するのが特徴。
召喚のしやすい高い攻撃力を持つ上級モンスターに加え、召喚時強力な効果を発揮する事等から、一時期は第一線で活躍するほどの位置になっていた。しかし、シンクロ召喚が導入されたのを機にその座から一旦退くことになる。
しかし、2010年9月1日の制限改訂において、リリース要員の一つである黄泉ガエルが制限解除されたことにより帝モンスターの重要度が増した。(レベル・スティーラー等の登場も見逃せない)
また手軽に特殊召喚できるジェスター・コンフィ等リリースの確保自体は前に比べれば選択肢が多くなっており、アドバンス召喚自体の難度は低下している。
上記を背景にシンクロ全盛期ではシンクロ召喚に(ある程度)対抗できる数少ないアドバンス召喚系モンスターとして挙げられていた。
そして、「GOLD SERIES」から始まり2014年発売の「GOLD SERIES 2014」まで毎回1体収録されていることからその強さと影響力はおわかりいただけるであろうか。
また、「クロスオーバー・ソウルズ」において家臣というサポートカードが登場しており、六帝のそれぞれの種族・属性が一致している。先に登場した「氷帝家臣エッシャー」以外は、全てアドバンス召喚をサポートする効果を持っている。
「イリュージョン・スナッチ」や「天魔大帝」など、このカード群を意識してデザインされたと思われるカードも少なくなく、このカード群と共に愛用しているプレイヤーも見受けられる。
※以下、遊戯王カードwikiからの転載。
炎帝テスタロス
効果モンスター/星6/炎属性/炎族/攻2400/守1000
このカードがアドバンス召喚に成功した時、相手の手札をランダムに1枚捨てる。
捨てたカードがモンスターカードだった場合、
そのモンスターのレベル×100ポイントダメージを相手ライフに与える。
アドバンス召喚に成功した時、ランダムに相手の手札を捨てる誘発効果を持ち、捨てたカードがモンスターならば相手にレベル×100ダメージを与えるバーン効果を持っている。
主にダスト・シュートやマインドクラッシュと共に投入される。(現在(2014年以降)ダスト・シュートは禁止カードのため使用不可)
氷帝メビウス
効果モンスター/星6/水属性/水族/攻2400/守1000
このカードがアドバンス召喚に成功した時、フィールド上の魔法・罠カードを2枚まで選択して破壊できる。
アドバンス召喚に成功した時、フィールド上の魔法・罠カードを破壊する対象をとる誘発効果を持つ。
破壊対象のカードをチェーン発動された場合、実質1:2交換にはならなくなるが、デメリットの無い帝の中で唯一対象枚数が2枚でありアドバンテージ的に有利に立ちやすい。
雷帝ザボルグ
効果モンスター/星5/光属性/雷族/攻2400/守1000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターを破壊する。
アドバンス召喚に成功した時、フィールド上のモンスターを破壊する対象をとる強制発動の誘発効果を持つ。
破壊効果は強制発動であるため、召喚した段階で他にモンスターが存在しないと自身を破壊することになるため注意。
風帝ライザー
効果モンスター/星6/風属性/鳥獣族/攻2400/守1000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動する。
そのカードを持ち主のデッキの一番上に戻す。
アドバンス召喚に成功した時に、フィールド上のカードをデッキトップに戻す強制発動の誘発効果を持つ。
カードの種類や表示形式を問わず効果対象をデッキトップにバウンスする事が出来る。
デッキトップに戻るため次のドローがほぼ固定されたと思ってもいい。
融合やシンクロモンスターがバウンスされた場合はエクストラデッキに戻る。
その効果から公式に強さを認められ、一時期制限カードを経験したことのある唯一の帝モンスターである。
地帝グランマーグ
効果モンスター/星6/地属性/岩石族/攻2400/守1000
このカードがアドバンス召喚に成功した時、フィールド上にセットされたカード1枚を選択して破壊する。
アドバンス召喚に成功した時に、セットされたフィールド上のカードを破壊する強制発動の誘発効果を持つ。
伏せてあるカードならば、モンスター・魔法・罠を問わず破壊することができる。
ただし、セットのみの破壊のため他の帝と比べると見劣りする。またセットしたカードを発動されるとセットではなくなるので破壊されなくなるため、不発になる事も。
光帝クライス効果モンスター/星6/光属性/戦士族/攻2400/守1000
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊し、破壊されたカードのコントローラーは破壊された枚数分だけデッキからドローできる。
(2):このカードは召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。
召喚、特殊召喚に成功したとき、フィールド上のカードを破壊する誘発効果と、召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない制約を持つ。このカードと闇帝だけは、特殊召喚しても効果を発揮する。
破壊効果は強力であるもののドローさせてしまうため、場合によってはディスアドバンテージになってしまう。
更に召喚ターンに攻撃できないという制約は、上級モンスターとしては致命的な欠点である。
だが自分のカードを敢えて破壊することでドロー加速として使うことも可能。この性質上通常の帝デッキには投入されず、コンボデッキで活躍していることが多かった。
しかし、上記のようなドロー加速と、相手にドローさせることを覚悟のうえでの除去もできる柔軟性が買われたのか、不死武士シンクロでのドロー・除去要員、初期のペンデュラム召喚デッキの補佐など、コンボデッキ以外でも時折使用されるようになり、現在は新規帝王カードとともに帝デッキに導入されるようになった。
邪帝ガイウス効果モンスター/星6/闇属性/悪魔族/攻2400/守1000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、
フィールドのカード1枚を対象として発動する。
そのカードを除外し、除外したカードが闇属性モンスターカードだった場合、
相手に1000ダメージを与える。
アドバンス召喚に成功した時にフィールド上のカード除外する対象をとる強制発動の誘発効果を持ち、それが闇属性モンスターだった場合、相手に1000ダメージを与えるバーン効果を持っている。
闇帝ディルグ効果モンスター星6/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1000
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
相手の墓地に存在するカードを2枚までゲームから除外する事ができる。
さらに、除外した数だけ相手のデッキの上からカードを墓地へ送る。
このカードは召喚・特殊召喚したターンには攻撃する事ができない。
相手の墓地のカードを除外し、その枚数分相手のデッキトップを墓地に送る誘発効果、召喚・特殊召喚されたターンに攻撃できない制約を持つ。
相手の墓地のカードを除外しつつデッキ破壊が行えるものの、フィールドに何も影響を及ぼす事ができない。
墓地アドバンテージを奪ったのにその後に墓地肥やしによって逆に相手を助けてしまう場合もあるのも難点である。
更に召喚ターンに攻撃できないという制約は、上級モンスターとしては致命的な欠点である。
魔帝アングマール効果モンスター星6/闇属性/悪魔族/攻2400/守1000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した時、
自分の墓地の魔法カード1枚を除外して発動できる。
除外したその魔法カードの同名カード1枚をデッキから手札に加える。
アドバンス召喚成功時に自分の墓地の魔法カードを除外する事で同名カードをサーチする効果を持つ。
複数の魔法カードを投入するデッキには有効な手だが、墓地に魔法カードがある状況でアドバンス召喚する手間がかかり、制限カードとは相性が悪いのが難点。
剛地帝グランマーグ
効果モンスター星8/地属性/岩石族/攻2800/守1000このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。 このカードがアドバンス召喚に成功した時、フィールド上にセットされたカードを2枚まで選択して破壊する。 このカードが地属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。 ●デッキからカードを1枚ドローする。
グランマーグのリメイクモンスター。
セットカードを2枚まで破壊する事が可能で、地属性モンスターをリリースした場合はさらにドローまでできる。
しかし最上級モンスターになった事で『重さ』が増してしまったのは無視できない。
昨今はモンスターをセットする状況が減ってきており、魔法・罠もフリーチェーンが多いのでアドバンテージを得にくいのが現状である。
ドロー効果も帝と相性の良い黄泉ガエルやバトルフェーダーでは使えず、その重さに見合っていないと言わざるをえない。不幸中の幸いはマジック・ストライカーやギガンテス等、地属性にリリース素材向けのカードが結構ある事か。
凍氷帝メビウス
効果モンスター 星8/水属性/水族/攻2800/守1000 このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。 このカードがアドバンス召喚に成功した時、フィールド上の魔法・罠カードを3枚まで選択して破壊できる。 このカードが水属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、 その時の効果に以下の効果を加える。 ●この効果の発動に対して相手は選択されたカードを発動できない。
メビウスのリメイクモンスター。
破壊枚数が一枚増え、水属性モンスターをリリースした場合は選択されたカードをチェーン発動させない効果を得る。
前述の剛地底グランマーグに比べるとアドバンテージ面で勝っており、また追加効果によってフリーチェーンの魔法・罠を確実に潰す事ができるのは大きいと言える。
元々相性の良いガエルが水属性なので、この効果も比較的活かしやすい。
状況は選ぶが、リスクに見合ったリターンは期待できるだろう。
爆炎帝テスタロス
効果モンスター 星8/炎属性/炎族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
このカードがアドバンス召喚に成功した時、相手の手札を確認し1枚捨てる。
捨てたカードがモンスターカードだった場合、
そのモンスターのレベル×200ポイントダメージを相手ライフに与える。
このカードが炎属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、
その時の効果に以下の効果を加える。
●相手ライフ1000ポイントのダメージを与える。
テスタロスのリメイクモンスター。
相手の手札確認の上でのハンデスが可能となりバーンダメージが2倍になった。炎属性モンスターをリリースした場合1000ポイントのバーン効果が加わる。
しかし、ハンデス枚数が1枚と変わらず、リリース素体にうってつけな炎属性モンスターがいないという欠点を抱えている・・・が、後にリリース素材の問題をある程度解決できる魔法”煉獄の氾濫”が登場。ハンデス枚数?知ら管。
烈風帝ライザー
効果モンスター 星8/風属性/鳥獣族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、
フィールドのカード1枚と自分または相手の墓地のカード1枚を対象として発動する。
そのカードを好きな順番で持ち主のデッキの一番上に戻す。
このカードが風属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。
●フィールドのカード1枚を対象として持ち主の手札に戻す事ができる。
ライザーのリメイクモンスター。
フィールドと双方の墓地を対象にデッキに戻す枚数が2倍になった。さらに風属性モンスターをリリースした場合フィールドのカード1枚を手札へのバウンス効果が加わる。
但し、効果はこれまでの帝とは異なり効果は「場合」である。
轟雷帝ザボルグ
効果モンスター 星8/光属性/雷族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、 フィールドのモンスター1体を対象として発動する。 そのモンスターを破壊する。
破壊したモンスターが光属性だった場合、 その元々のレベルまたはランクの数だけ、お互いはそれぞれ自分のエクストラデッキからカードを選んで墓地へ送る。の効果に以下の効果を加える。
このカードが光属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時
●墓地へ送る相手のカードは自分が選ぶ。
ザボルグのリメイクモンスター。
モンスター破壊効果は《雷帝ザボルグ》と同じ1体だが、追加効果として光属性を破壊するとエクストラデッキのピーピングとデッキ破壊を行える。闇帝ェ…
光属性は珍しくない上に高レベルモンスターも採用されやすく、いざとなれば自身を破壊する事で、8枚の破壊が可能になる。
今の環境で融合・シンクロ・エクシーズに全く頼らないデッキなどそうそう無いので、それらを8枚も潰されるとなれば大抵のデッキでは大打撃必至な上、自分はそれを見越して墓地へ送られることがメリットとなるモンスターをエクストラデッキに入れることで逆にアドバンテージを得ることも可能。
もっとも相手が光属性を使用するとも限らず、効果を活かすには自壊を視野に入れる必要があり、その場合フィールドががら空きになるリスクもある。
ただしこの点は同パックで登場した「帝王の轟毅」を併用すればカバー可能。
怨邪帝ガイウス
効果モンスター 星8/闇属性/悪魔族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、 フィールド上のカード1枚を対象として発動する。 そのカードを除外し、相手に1000ダメージを与える。
除外したカードが闇属性モンスターカードだった場合、そのコントローラーの手札・デッキ・エクストラデッキ・墓地から同名カードを全て除外する。
このカードが闇属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。
●この効果の対象を2枚にできる。
ガイウスのリメイクモンスター。
1000ダメージのバーンがカードの種類を問わずに発生するようになった。
更に追加効果として闇属性モンスターを除外すれば同名カードを場所問わずに全て除外する。
闇属性リリースなら効果は倍になり、相手のデッキによっては大打撃を与えることができる。
天帝アイテール
効果モンスター 星8/光属性/天使族/攻2800/守1000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。 手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、 デッキから攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。 (2):このカードが手札にある場合、相手メインフェイズに自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。 このカードをアドバンス召喚する。
「帝王」カードをコストにする事で帝モンスターを(事実上)のリクルートする効果と相手ターンにこのカードをアドバンス召喚する効果を持つ。
冥帝エレボス
効果モンスター 星8/闇属性/アンデット族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、
相手の手札・フィールド・墓地の中からカード1枚を選んでデッキに戻す。
(2):このカードが墓地にある場合、1ターンに1度、
自分・相手のメインフェイズに手札から「帝王」魔法・罠カード1枚を捨て、
自分の墓地の攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
(上記)天帝同様「帝王」カードをコストに相手カードをデッキに戻す効果と(事実上)帝モンスターをサルベージする効果を持つ。
タッグフォースでモブキャラとして登場する石原姉妹の姉、石原法子はこの帝を中心としたデッキを使用している。
特にシンクロ召喚もなく帝コントロールが強かったタッグフォース2時代の彼女はモブとは思えないほどの強敵としてプレイヤーに立ちはだかる。その後シンクロ召喚の時代となっても、彼女はシンクロ召喚も取り入れた帝デッキをエクシーズ召喚が登場したタッグフォース6の時代まで使い続けており、タッグフォースで帝と言えば彼女と言われる程。
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最終更新:2024/12/25(水) 17:00
最終更新:2024/12/25(水) 16:00
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