徳間書店インターメディアとは (トクマショテンインターメディアとは) [単語記事]

徳間書店インターメディア（略称：TIM）とは、かつて存在した日本の出版社・ゲームソフト販売会社である。
実質的創業者は山森尚とされる。

紆余曲折の末、現在は「ニンテンドードリーム」(ニンドリ)を発行するアンビットという形に至っており、
本記事はそれに踏まえて、現在のアンビットも扱うことにする。

概要

1985年から発刊されのちに老舗ゲーム雑誌となる「ファミリーコンピュータMagazine」（略称：ファミマガ）を創刊。
それにあたり、徳間書店から分社化され設立されたものである。
それと合わせ、1982年に既に徳間書店が創刊していたパソコンゲーム雑誌「テクノポリス」の出版も引き継いだ。

ゲーム誌事業のほかゲームソフトの販売元（パブリッシャー）としても参入。自社ゲーム誌との連動をウリにした。

あの「ゴーストバスターズ」(別名：りり)という伝説的クソゲーとか
あの｢ぷよぷよ｣のディスクシステム版やファミコンカセット版を世に送り出した会社でもある。

徳間書店に吸収される1997年まで存在した。

沿革

1985年徳間書店から編集部門分社化して徳間書店インターメディア（TIM）が設立。
1994年以降この時「テクノポリス」を休刊。また「DOS-V fan」も半年で休刊。
同社のパソコン雑誌が低調となり、コンシューマゲーム雑誌を主力とするような体制とシフトする。
年末には、セガサターンおよびプレイステーション発売にあわせ新ゲーム誌を創刊。
その結果、徳間書店グループ内ではスタジオジブリと並んで上位の売り上げに成長を遂げた。
雑誌の発行だけでなく発売や独立採算で手がけ、流通を親会社に頼らない独立した出版社としての運営へ。
1996年創刊したゲーム誌『ファミマガWeekly』の失敗により経営難に。仙台事業所を閉鎖。
1997年徳間書店本体へ吸収合併し、社内カンパニーの「インターメディア・カンパニー」として存続。
1998年ファミマガを廃刊。テレビ東京「64マリオスタジアム」の番組連動で｢Nintendoスタジアム｣を刊行。
1999年社内カンパニーの解散が決定。立て続けにゲーム誌を廃刊。「Nintendoスタジアム」は存続。
2000年｢Nintendoスタジアム｣に携わっていた山森尚を含むスタッフが中心となり編集プロダクション「アンビット」を設立。
2002年かつてライバル誌であった「Nintendo DREAM」(ニンドリ)として統合。このため徳間書店から毎日コミュニケーションズ(現：マイナビ)へ本誌の発売元が変更となった。
2010年毎日コミュニケーションズとの関係を解消。古巣の徳間書店へと発売元を戻した。
2011年ゲーム誌以外においても、小学館やオーバーラップ発売の書籍(攻略本等)の編集する機会が増えた。