愛知環状鉄道 単語

71件

アイチカンジョウテツドウ

2.8千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

愛知環状鉄道は、愛知県などが出資する第三セクター方式の鉄道事業者である。略称で愛環とも呼ばれる。

概要

東海旅客鉄道JR東海)の岡多線と、日本鉄道建設公団の建設線(岡多線・瀬戸線の一部区間)を引き継ぐために、1986年9月19日に設立された鉄道事業者である。
1988年1月31日に、前日に営業を終了した岡多線と新規開業区間を併せて、岡崎駅から高蔵寺駅までの全区画が開業した。

毎年のように輸送人員数を伸ばしている、第三セクター鉄道優等生である。万博特需に沸いた2005年度の1,967万人にこそ及ばないものの、2017年度は1,789万人を記録した。沿線に立地しであるトヨタ自動車電車通勤を推奨していることも、輸送人員数増加に大きく寄与している。
2016年度は修繕費の増加などで営業赤字になったものの、翌2017年度は8,700万円の営業黒字となった。

一の保有路線である「愛知環状鉄道線」についても、この記事で取り上げる事にする。

愛知環状鉄道線

岡崎駅から高蔵寺駅までを結ぶ、45.3km(営業キロ)の路線である。普通列車のみで運行されており、快速などの優等列車は存在しない。

全区間で立体交差化されており、踏切岡崎駅付近にある1箇所しかない。大半の区間は単線であるが、一部は複線化されており、全区間のほとんどで複線分の用地が確保されている。

2005年に開催された愛知万博会場へのアクセス路線として、輸送力増強が行われた。また、上記のトヨタ自動車電車通勤奨励もあり、三河豊田駅から新豊田駅までが複線化され、夕のラッシュ時間帯に同区間でシャトル列車も運行されるようになった。

愛知万博開催の際はJR東海から113系211系5000番台313系快速エキスポシャトル号として、383系が各要人向け団体列車として入線するなど、多種が愛知環状鉄道線を走った。
愛知万博終了後も、JR東海中央本線からの直通列車(高蔵寺経由)が211系313系などで運行されている。
現在、愛知環状鉄道車両(2000系)を使用した中央本線直通列車は設定されていない。
なお、平日中央本線直通列車瀬戸口発名古屋行き)は第三セクター鉄道としては最長となる、10両編成の列車であった。(但し、愛知環状鉄道線内では一部の車両しかドア扱いは行わない。)

2023年ダイヤ改正で8両に統一され乗り入れ列車も8両に短縮された。(相変わらず一部の車両が締切だが)同時に315系が乗り入れるようになった。

接続するJR東海東海道線中央線)・名鉄名古屋本線三河線豊田線瀬戸線)・リニモ交通系ICカードが導入されてからも、愛環では長らく未導入であったが、2019年3月2日からTOICAが導入された。
なおJR東海とは路線の両端で改札内で接続していることから、経路の判別のため、岡崎駅ICカード利用者用の中間改札を設けて対応している(岡崎駅発着で愛環を使う場合は出入口の改札と合わせて2回のタッチが必要。名鉄尾西線の弥富と同様の措置)。

岡多線・瀬戸線

現在の愛知環状鉄道の路線の大元の計画は、「岡多線」(岡崎駅豊田駅瀬戸市多治見駅)と「瀬戸線」(瀬戸市高蔵寺駅勝川駅枇杷・稲沢高蔵寺駅勝川駅間は中央西線と並走)である。

岡多線の一部(岡崎駅豊田駅)は国鉄時代に開業。新豊田駅瀬戸市高蔵寺駅を新規に建設した上で愛知環状鉄道に転換された。ちなみに瀬戸線の計画のうち勝川駅枇杷間が実現したのが、東海交通事業(設備保有はJR東海)の城北線である。

瀬戸市多治見駅の間は鉄道としては実現しなかったが、その関係で同区間には国鉄バス(のちにジェイアール東海バス)が2002年まで運行されていた。

三河豊田駅 - 新上挙の付近にはかつて名鉄の挙線が通っており、岡崎市内線(路面電車)と接続することで東岡崎駅岡崎駅方面とを結んでいたが、先に岡崎市内線が止されていたや、岡多線の建設が決まったことから止となった。

駅一覧









接続路線
1 岡崎駅 JR東海東海道本線
2 名駅
3 中岡 名古屋鉄道名古屋本線岡崎公園前駅
4 北岡
5 大門駅
6 北野桝塚
7 三河上郷
8 永覚
9 野原
10 三河豊田駅
11 || 新上挙 名古屋鉄道三河線(上挙
12 豊田駅 名古屋鉄道三河線豊田市
13 愛環
14 四郷
15 津駅
16 保見
17 篠原駅
18 愛知高速交通Linimo):東部丘陵線
19 山口駅
20 瀬戸
21 瀬戸市 名古屋鉄道瀬戸線(新瀬戸駅
22 || 水野
23 || 高蔵寺駅 JR東海中央本線 ※一部列車直通

岡崎 - 六名間は単線並列となっており、後から増設された専用線を通常利用している。

車両

新2000系2000系50番台
2009 - )

新2000系通勤時間帯の輸送力アップのため、製造された。2両編成で内装はロングシート
現在2編成4両(G51、52)が在籍。平日ラッシュ時のシャトル列車および一部の2両編成の列車に使用。

2000系
(2002 - )

愛知環状鉄道2000系JR東海313系(300番台,3000番台)をベースに製造。2両編成で内装はセミクロスシート
編成記号は「G」。投入時期により微妙仕様が異なる。
現在、通常仕様の15編成30両(G115編成)と、イベント仕様の3編成6両(G3133編成)の計18編成36両が在籍。通常仕様イベント仕様の使い分けはなされておらず、全時間帯で共通運用されている。
愛知環状鉄道発足当時から使用してきた100形200形300形を置き換えた。
ちなみに、上のサムネイル塗装から順序、2009年3月に投入された新2000系塗装に塗り替えられている。(座席のモケットも変更の模様。)

100形200形300形(※全
1988 - 2005

愛知環状鉄道300形・100形愛知環状鉄道発足当時から在籍した車両体と台車は新製だが、
電装品は国鉄101系発生品が流用された。

愛知環状鉄道線での運用離脱後は、えちぜん鉄道に譲渡され、MC6001形・MC6101形として活躍している。

乗り入れ車両

315系(神領車両区所属)

車両ロングシート。8両固定編成、愛環線を走る車両なら、これが一番新しい。

キヤ95系(名古屋車両区所属)
路線計測時にJR東海より借り入れ。

過去の乗り入れ車両

211系5000番台(神領車両区所属)
車両ロングシート。愛環線を走る車両なら、これが一番古い。

313系1000番台(神領車両区所属)
車両セミクロスシートトイレが付いている車両は0番台だが、各編成1両のみなので割愛する。

関連動画

関連コミュニティ

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/11/08(金) 12:00

ほめられた記事

最終更新:2024/11/08(金) 11:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP