河童 単語

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カッパ

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河童とは、以下のことをす。

  1. 日本妖怪の一種。
  2. 芥川龍之介小説「河童」
  3. ユーザー生放送配信者河童(生放送主)
  4. ユーザー生放送配信者「勝手に河童」
  5. ユーザー生放送配信者河童皇
  6. はじめの一歩の登場人物「木村達也現在リングネーム木村タツヤ)」

本項では1.と2.について解説する。

河童(日本の妖怪の一種)

概要

河童とは日本妖怪である。また、未確認生物想上の産物とも言われる。
天狗とも並ぶ、日本で最も有名な妖怪のひとつである。

特徴

河童時代や伝承の地方などによって差異が大きいことから共通点としてまとめるのは難しいが、代表的な特徴として以下が挙げられる。

  • 体格は子供のようで、体の色はまたは
  • 頭の上には皿があり、背中には甲羅がある。皿が割れると死んだり、衰弱したりする。
  • きゅうりが好き。
  • 水の中を自在に泳ぐ。
    これが転じて「河童の川流れ」、「陸へ上がった河童」というもある。どちらも河童が泳ぎの達人であるという共通認識を前提にして意味を成すものである。

尻子玉

伝承における河童は水の中に引き摺り込んだ人間尻子玉や肝を抜き取るとされる。この尻子玉とは肛門付近にあるとされた架の臓器で、これを抜かれると腑抜けになると伝えられている。
これは、人間溺死すると肛門括約筋が弛緩して肛門が大きく開き、あたかも玉を抜かれたようにも見えることから、「河童が尻子玉を抜いた。河童が肛門から手を入れて肝を抜いた。」というエピソードが伝承に織り交ぜられたのであろうと言われている。

おかっぱ

おかっぱおかっぱおかっぱ頭と呼ばれる髪型(所謂ボブカット)の由来も河童からである。

河童(芥川龍之介の小説)

概要

明治から昭和初期に活躍した小説家芥川龍之介1927年(昭和2年)に雑誌「改造」誌上で発表した作品。
題名は「河童」副題には「どうか Kappa と発音してください。」と付けられている。副題意については今日でもとされている。

あらすじ

精神病院に入院中の患者である男がにでも語った話として、それをインタビューするというシチュエーション物語は始まる。

男は穂高山穂高岳登山の途中にで河童と遭遇し、その河童を追ううちに河童のに迷い込んでしまったという。
その河童ので過ごし、見聞きした体験談を男が語って聞かせるという形で物語は進行する。

河童の人間社会昭和初期当時の日本)と同程度のテクノロジーの恩恵を享受し、人間社会と同様に社会システムを構築し、様々な職業・職層の河童たちが生活している。しかし、常識や習慣、価値観や考え方は人間社会のそれと同じであったり、全く逆であったり異なっていたりと奇妙な相似関係も見て取れるものであった。

男は河童ので暮らす中で交を持った河童たちから見識を深め、人間社会や自分自身の生き方について考えるようになる。
それは生まれてくる子供自由意志、戦争や軍隊、近代化や機械化で職を追われる労働者罪と罰芸術家のあり方と社会との齬など多岐に渡る。

やがて、ひとり詩人の河童の自殺を切っ掛けに死生観や人生観に思いを巡らせた末に男は人間社会に戻りたいと望むようになり帰還に至る。

入院中の今でも月夜の晩に河童の友人・知人たちが見舞いにやってくると男は語るが、河童からの土産であると差す先の空っぽであり、河童から贈られた集であると手に取るのはただの電話帳であった。

内容

作品からは河童の社会や河童の登場人物の口を借りて語る言葉が当時の世相に対する皮批判、あるいは風刺である面がに付きやすいが、作品の書かれた時代背景芥川龍之介の生涯とその最期を踏まえて読むとさらに深い意味が見えてくるように感じられる。
また、河童の特徴や生態についても柳田男のまとめた民俗学的な考察も踏まえた上でさらに創作が施されており興味深いものがある。当作品のを受けた後の様々な作品の元ネタとしても一読の価値がある他、純小説としても面いので機会があったら読んでみることをお奨めする。

芥川龍之介は当作品を発表した同じ年の1927年7月24日自殺を図り35年の生涯に自ら幕を引いている。
現在でも、そのの多き死については、作品の中に何某かの因果関係やヒントが見出せるのではないかと研究となっている。

なお、当作品は作者である芥川龍之介の死後50年以上経過し、著作権法の定める著作権の保護期間が既に終了しているため、下記のようにネット上で全編開しているところもある。

→ 青空文庫「芥川龍之介 『河童』」exit

現在のこのような状況と符合するように作中で「予の全集は三百年の後(のち)、――すなわち著作権の失われたる後、万人(ばんにん)の購(あがな)うところとなるべし。」と話す登場人物(河童)が出てくるが、当作品と同時期に執筆されていた小説歯車」において「原稿は見る見る出来上つて行つた。はこの小説世界自然動物に満たしてゐた。のみならずその動物の一匹に自身の肖像画を描いてゐ」と記されていることから、この登場人物が芥川龍之介分身として考えを代弁しているものと推察される。

ちなみに河童は人間が河童について知っているよりも人間のことをよく知っているという。河童のにやって来た人間は「特別保護住民」として衣食住に不自由することなく暮らすことができ、雌の美人河童を妻に娶って一生暮らす人間もいるという。もし河童のに行くことがあれば、々とは言語が異なるため、まずは河童の言葉を学ぶところから始まることになるだろう。

東方Projectの楽曲「芥川龍之介の河童 ~ Candid Friend」との関連

東方ProjectSTG東方風神録」には、河童のキャラクターである「河城にとり」とそのテーマ曲として「芥川龍之介の河童 ~ Candid Friend」が登場している。
曲名は当作品が元ネタで、河城にとりの使用するスペルカードには当作品中の河童に関する記述をモチーフにしたものが散見される。

→ 「河城にとり」(東方Projectの登場キャラクター
→ 「芥川龍之介の河童 ~ Candid Friend」(東方Projectの音楽一覧)

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