両目に装着する通常の眼鏡と違い、片目にのみ装着するものなので様々な形のものがある。
具体的には「眼窩にはめ込んで装着する」「ブリッジを使って鼻に掛ける」「鎖や紐でレンズを吊るす」といったもの。
日本にも明治時代頃に渡来してきたが、その独特の着用方法ゆえに、顔の彫りが浅い日本人には不向きなアイテムである。(もっとも日本人でも、後藤新平や吉田茂など片眼鏡を使用していた人物は少なからず存在したが)
19世紀頃ヨーロッパにおいて上流階級(貴族)のたしなみの一つとして流行したのがルーツとされ、その家が大きな財産を持っていることを示すステータスとして、主人のみならず執事にも片眼鏡をかけさせることもあったという。やがて前述の通り、日本でもヨーロッパほどではないが流行した。
これが元になっているのか、フィクション作品でも高貴な身分の男性(紳士ともいう)や執事が片眼鏡をかける傾向にある。シルクハットやコート、ステッキと合わせて身に付けるのが定番か。
ちなみに怪盗が登場する作品では、怪盗が片眼鏡を身に付けていることもちらほらあるが、こちらについては20世紀初頭の小説『アルセーヌ・ルパン』シリーズに登場する同名の怪盗がモチーフであると思われる。ただし、原作に片眼鏡を身に着けているような描写はない。単行本でそのようなイラストが掲載されたために定着したイメージ。
現実とフィクションの双方に言えることだが、基本的に男性の着用が多く、女性が付けていることはめったにないようである。全くないわけではないが……
そして考えるまでもないと思われるが、現代では片目のみの視力が低下した場合、コンタクトレンズを用いるか、片方のレンズにのみ度が入った眼鏡をかけるほうが一般的である。
そのため、近年では日本を含め現実に見られることはほとんどないだろう。
(あるいは、コスプレの際にアイテムの一つとして登場することもある……?)
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最終更新:2025/12/10(水) 21:00
最終更新:2025/12/10(水) 20:00
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