神竜(ファイナルファンタジー)とは (シンリュウファイナルファンタジーとは) [単語記事]

神竜とは、ファイナルファンタジーシリーズ及びその派生作品に登場するボスキャラクターである。

多くの場合、本筋と関係ない部分に登場する強力な隠しボス、という扱いである。

概要

初登場作品はFF5で、ラストダンジョン「次元の狭間」の最終フロアであった。

空より現われし心を持たぬもの・・・オメガ・・・

それを追ってきたもの・・・「神竜」・・・

12の武器を持つ勇者達でもかなわない・・・

静かに次元の狭間に眠らせておくべし・・・

けして語りかけることなかれ

事前に上記のような情報を得られ、さらに同じ「次元の狭間」にオメガがいるという布石はあった。

そのオメガは大分前のフロアをうろついており、接触すれば戦闘となるシンボルエンカウントであり、そのシンボルアイコンが別ダンジョンのモンスターと同じであるため接触して全滅の憂き目を見たプレイヤーは多いだろう。

こうしてオメガとの戦闘を避けて先に進んだプレイヤーの中には、同様に神竜がいると細心の注意を払っていた人もいることだろう。

しかし、一体誰が予想したであろうか、その辺りに置かれている何の変哲もない宝箱に神竜が潜んでいると。

目に入った宝箱に嬉々として近づいたプレイヤーが目にするのは、どう考えても入るの無理があるだろな巨体のドラゴン。そして最初に繰り出されるのは、7000を超えるダメージの「タイダルウェイブ」。普通に進めた場合、まずプレイヤー側にそんなHPはないので即死である。運よく水属性吸収装備をしていても、次々に繰り出されるそれまでの敵と桁違いの猛攻の前には、何の準備もできていないパーティなど耐えられるはずもなく・・・。大抵はお察しくださいな結果となる。
ちなみにセーブポイントはかなり前のフロアに存在するので、初見の場合そこからやり直しになったりする。

こうして神竜の存在は多くのFF プレイヤーの脳裏に刻みこまれることとなった。

以後、FF シリーズ及びその派生作品には、神竜が隠しボスとして度々登場するようになる。強敵であることが多いために、しばしば装備や戦法などを工夫して倒すやりこみの対象にもなる。

なお直訳すれば「God Dragon」だが、海外では「God」という単語を安易に使えないため、海外版ではそのまま「Shin ryu」や「Lord Dragon」などと表記される。

この神龍を仕組んだのは、現在 FF14でP/D吉田直樹の右腕として活躍している高井浩。本人曰く、プレイヤーを驚かせたかったらしい。

登場作品

FF1

GBA版などのリメイク作品に登場。癒しの水の洞窟最深部にいる。300 超のダメージの全体攻撃や、600ダメージを超える物理攻撃などを繰り出してくる（※FF1は最大HPが999）。

倒すとラグナロクや英雄の盾を入手できる。

FF4 THE AFTER

真月の深層部B14Fで宝箱に潜んでいる。開幕タイダルウェイブはもちろん、フレアやデス、さらに死に際のメテオなどを繰り出してくる。

戦利品はやはりラグナロクだが、本作ではFF4 本編に存在しなかったアルテマウェポンが存在するので、最強武器ではない。

FF5

上記の通り初登場作品。

戦利品はラグナロクと竜の紋章。なおGBA版では「神竜改」という強化版モンスターが追加されている。

FF9

ラストダンジョン「記憶の場所」への突入前に出現するボスモンスターとして登場。

ストーリー進行上必ず戦うボスであるため、他作品と比較して大した強さはない。言ってしまえば「名前負け」である。そのためか存在すら忘れている人も多いかもしれない。

FF10

「神龍」表記であり、訓練所に登場。ちなみにこの訓練所で戦えるモンスターは、神龍に限らず強敵だらけである。
水中での戦闘になるため、戦えるメンバーがティーダ、ワッカ、リュックの3人に限定される。攻撃が「光弾」「イレイザー」の2種類だけだが、イレイザーは耐性無視の石化であり、パーティが1人だけになるまで使ってくる。