西瀬戸自動車道(にしせとじどうしゃどう)とは、広島県尾道市の西瀬戸尾道ICから、愛媛県今治市の今治ICに至る、高速道路(自動車専用道路)である。中国地方、四国地方の高速道路の1つで、3本ある本州四国連絡道路のうちの1本である。
全線が国道317号に指定されている。
広島県尾道市・西瀬戸尾道ICと、愛媛県今治市・今治ICを結ぶ。愛称は"しまなみ海道"。「西瀬戸道(にしせとどう)」と略されるが、しまなみ海道と呼ばれる方が多い。道路標識では両方の名称で案内されている。
中国地方と四国地方を結ぶ高速道路の中で一番西側に位置する。一番南端にある来島海峡大橋は、瀬戸内海を渡る橋の中でも有名で、真下には大阪~九州・沖縄行きのフェリーが通る。向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島を経由し、四国へ至る。途中の伯方島は、「伯方の塩」で有名な伯方塩業の本社所在地であり、当道路が通過する伯方島と大三島に工場がある。
また、新尾道大橋を除く各橋梁は自転車歩行者専用道路が併設されており、サイクリストやランナー、ジョガーにとってはかなりの愛好道路となっている。
生口島北IC - 生口島南ICは生口島道路、大島北IC - 大島南ICは大島道路という事業名称で国土交通省により整備された区間である。本来はこれらの区間は無料区間であるが、それぞれの端点のインターチェンジがハーフインターチェンジのため、無料区間のみを通行することはできない構造となっており、有料区間として扱われている。道路案内上は、これらの区間も西瀬戸自動車道として案内されている。
なお、山陽自動車道から直接乗り入れはできないが、将来は尾道JCTへ繋げることが検討されている。
※灰色表示は構想中、建設中
番号 | IC/PA/SA/JCT一覧 | 備考(接続道路など) | |
1 | 西瀬戸尾道IC | 国道2号線へ接続 | |
山陽自動車道、尾道自動車道へ接続 | |||
2 | 尾道大橋出入口 | 尾道方面出入口のみ | |
- | 新尾道大橋 | ||
3 | 向島IC | 国道317号線へ接続 | |
向島料金所 | |||
- | 因島大橋 | ||
- | 大浜PA | ||
4 | 因島北IC | 尾道方面出入口のみ | |
5 | 因島南IC | 今治方面出入口のみ | |
国道317号線へ接続 | |||
- | 生口橋 | ||
6 | 生 口 島 道 路 |
生口島北IC | 尾道方面出入口のみ |
7 | 生口島南IC | 今治方面出入口のみ | |
国道317号線へ接続 | |||
- | 瀬戸田PA | ||
- | 多々羅大橋 | ||
8 | 大三島IC | 国道317号線へ接続 | |
- | 上浦PA | ||
- | 大三島橋 | ||
9 | 伯方島IC | 国道317号線へ接続 | |
- | 伯方・大島大橋 | ||
10 | 大 島 道 路 |
大島北IC | 国道317号線へ接続 |
尾道方面出入口のみ | |||
11 | 大島南IC | 国道317号線へ接続 | |
今治方面出入口のみ | |||
- | 来島海峡大橋 | ||
12 | 来島海峡SA | ||
今治北IC | 尾道方面出入口のみ | ||
国道317号線へ接続 | |||
13 | 今治IC | 国道196号線へ接続 | |
今治小松自動車道へ接続 |
しまなみ海道は日本有数、いや世界有数といってもいいサイクリングコースとして知られている。
……自ら「サイクリングの聖地」といってしまうセンスはともかく
サイクリストなら一度は訪れてみたい場所であるのは間違いないため、簡単にであるがサイクリングガイドを上げておく。
まずコースとしては大まかに、尾道から始めるコースと今治から始めるコースの二つが挙げられる。この辺りは気分で選ぶといいだろう。全長は70km代なのでその気になれば1日で渡りきることも可能であるが、観光やアクシデントがあった時の余裕がなくなるので途中どこかの島で一泊するのが基本になる。
本州側からは山陽新幹線・新尾道駅が基本になるのだが、新尾道は新幹線きってのローカル駅で1時間に1本しか停車しない。福山で在来線に乗り換えるかあるいは福山から自転車のありだろう。
このため、エレベーターがないので自転車担いで降りるのが不便な新尾道なのだが、駅から出てすぐのところに自転車組立所が指定されているあたりに、しまなみ海道に来たという実感を感じさせてくれる。
尾道は坂の町であり、新尾道から尾道の市街にかけて坂を下っていくこととなる。このため、本州から四国に渡ろうとする分には爽快感を感じることだろう(逆はヒルクライムの地獄だが)
尾道の主な中心地は、駅の東側から尾道大橋にかけてのエリア。宿もその付近に集中している。そもそも駅にはホステスが併設されているので鉄オタならもってこいな場所である。ただし、尾道の観光名所は海沿いと、坂の中腹にあるので、坂の中腹にある名所に回りたいのであれば新尾道から尾道に降りる途中において、プランニングを工夫する必要がある。
そして、尾道の海岸に立てば、泳いで渡れそうな距離の対岸に向島の造船ドックが見える。
尾道から向島に渡るのは駅前周辺から出る渡船に乗るのが常識である。
本州側からは橋があるにはあるが、大きく迂回する形になる上に唯一、自転車道が整備されていないので自転車で橋を走行するのが危険だからである。
渡船が頻繁に行き来し、尾道にいても向島が見えることがわかるように北側は尾道のベッドタウンと化している。それでも住宅街を走って10分もしないうちに瀬戸内らしい景色が覗かせる。
ルートは西側から行く方法と、ぐるりと東側を回っていく方法で、どちらかといえば前者のほうがメジャー。
西南に走っていくと因島大橋が見えてくる。因島大橋は高い場所に位置しているので本州側から最初の関門になる。とはいっても勾配が緩いので何の問題はない。
因島大橋の特徴は、この橋が歩車分離式。つまり、車道が上にあって歩道(自転車道)が下という瀬戸大橋のような構造になっていることである。
生口橋は島の西部にあるので、北東に位置する因島大橋から向かうには北側を回っていくルートと、南下するルートの二つがあり、前者の方が圧倒的に距離も短く楽である。
この島での名産はなんといっても、はっさく大福
多々羅大橋は島の西部にあるため、東部にある生口橋からは島を東西に横断することになる。北側を行くルートと南側を行くルートの二つがあり、北側のほうが距離が長いのだが、アイスクリームショップのDOLCEがあることや耕三寺などの見どころが多いことから、北側のルートの方がメジャー。ちなみにろんぐらいだぁす!でフォルトゥーナの面々が泊まった宿もこの地域にある。
多々羅大橋の真ん中が県境。広島県から愛媛県へと入っていく。
しまなみ海道のハイライトといってもいい場所。海道として走るのは島のほんの一部なのだが、島一周約40kmという大きな島なので、素通りするのがもったいない場所である。ちなみに多々羅大橋の袂にある道の駅の一角にあの「サイクリストの聖地」の碑がある。
ここの名所は大山衹神社。戦国でも数少ない女武将の鶴姫ゆかりの地なので、戦国BASARAの聖地といえるかもしれない。
大三島橋を渡った先にある小さな島。こちらもしまなみ海道としてはほんの一部なのだが、大三島と違って小さい島なので、島一周でもそんなに時間はかからない。ただし、伯方警察署から沖浦ビーチまで行く道のりはかなりの急こう配である。
ちなみに「伯方の塩」の「伯方」は福岡ではなく、ここ
しまなみ海道最大の難所。今治側から行く有利な点はここを体力に余裕がある序盤に通過できることいっても過言ではない。
大三島や伯方島とは違い、伯方・大島大橋から来島海峡大橋まで南北を横断することに加え、西・真ん中・東と三つのルートがあるがそのどれもが起伏の激しい場所を通るからである。メインルートは真ん中。
でも、道の駅から見る来島海峡大橋は感動の一言につきる。
長い長い来島海峡大橋を渡ると四国本土に上陸。尾道とは違い、海峡大橋から今治の市街地までかなりの距離はあるが橋を降りれば平坦である。
今治の市街地は各島への航路の発着地である桟橋周辺で、東予地域中心の都市であるだけに市街地は尾道よりも広いが、ほとんどの店舗が閉店しているので寂れっぷりが半端ない。
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最終更新:2024/04/23(火) 21:00
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