雄風とは、台湾(中華民国)が開発した対艦ミサイルのシリーズである。
1980年代からイスラエル製対艦ミサイルの『ガブリエル』の改良型として初代となる
『雄風1型』が運用を始めたのを皮切りに1990年代に『雄風2型』の運用を開始、
そして2000年代に『雄風3型』の運用が『雄風2型』と併用する形で開始され、
台湾防衛の要として配備されている。
大陸側(中華人民共和国)がソ連製対艦ミサイルのコピーを配備したのを受け、
対抗措置としてイスラエルから初期の対艦ミサイル『ガブリエル』の購入+配備に
成功し、それを基にした開発が行われ以下のスペックを有することになった。
| 射程 | 最大40㎞ (ガブリエルMk2より若干短い) |
| 最高速度 | マッハ0.6(固体燃料) |
| 弾頭 | 75㎏(榴弾) |
| 誘導方式 | ビーム・ライディング又は無線指令+ セミアクティブレーダー誘導 (何れも母艦からの誘導方式) |
しかし、技術の発達で『雄風1型』の旧式化は急速に進んだため、台湾版『ハープーン』といえる
『雄風2型』が開発された。
| 射程 | 100㎞以上200㎞未満 |
| 最高速度 | マッハ0.8(仏製ジェットエンジン) |
| 弾頭 | 190㎏(自己鍛造弾頭) |
| 誘導方式 | 慣性誘導+アクティブ・レーダー または赤外線誘導 |
2000年代に入って大陸側の海上戦力は大幅に増強され、空母機動部隊の運用も開始した。
これに対し台湾は戦力差を埋めるため超音速対艦ミサイル『雄風3型』の開発で対抗した。
| 射程 | 100㎞以上300㎞未満 |
| 最高速度 | マッハ3 (ラムジェット+ロケットブースター) |
| 弾頭 | 150㎏(自己鍛造弾頭) |
| 誘導方式 | 慣性誘導+アクティブレーダー |
2016年7月1日午前8時過ぎ、高雄市の海軍基地に停泊していたミサイル艇から本型が1発
発射され、78㎞飛行したのち台湾領の澎湖諸島沖に海没したがその手前で航行していた漁船を
貫通し、乗員4名が死傷する事故を起こした。調査の結果、以下の事実が明らかになった。
ほぼ、台湾海軍内の規律の緩み=ヒューマンエラーが原因だったのである。
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最終更新:2025/12/06(土) 17:00
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