高崎競馬場(たかさきけいばじょう)とは、群馬県高崎市に存在していた地方競馬場である。
1923年(大正12年)、当時の地元の有力者が中心となり高崎競馬倶楽部が創立され、1924年10月1日開場。開場当初は群馬県畜産連合会の主催の民間競馬であった。
第二次世界大戦での休止後、1945年に群馬県馬匹組合連合会主催で再開。1948年10月、前橋市と伊勢崎市が主催者に加わり、公営競馬として施行されるようになった[1]。1968年、主催の3市が脱退し、新たに群馬県、高崎市が主催者として開催。
しかし、バブル崩壊以降は売り上げ低迷。廃止論が持ち上がるようになっていく。厳しい経営状況を改善しようと、1999年には個人協賛レースをいち早く導入したが、根本的な解決には至らなかった。
2004年、売上好転の見込はなしと判断され、12月31日、閉場。閉場時の累積赤字は約58億円まで膨れ上がっていたという。当時ライブドアの社長であった堀江貴文氏が参入を検討していたが、話し合いは不調に終わり、ご破産となっている。
廃止後しばらくの間は取り壊されず、メインスタンド跡を場外馬券販売所の「BAOO高崎」として運営され、馬場は「高崎競馬場運動公園」として活用されていた。2016年、群馬県コンベンション施設整備基本計画が持ち上がり、2020年、ホール・会議施設「群馬コンベンションセンター(Gメッセ群馬)」が開所している[2]。
現在も 4コーナー付近はカーブした通路として残っている他、向こう正面の通りは「競馬場通り」という名称で残っており、競馬場があった面影を感じることができる。
郊外の住宅街に付近に所在し、広さ10.8ヘクタールという広大な土地を活用して運用されていた。入場料100円。向こう正面奥には民家やアパート、マンションなどがコースを取り囲むように居並び、原っぱや山並みも見えるのどかな雰囲気であった。
最寄り駅は上越新幹線の高崎駅で、徒歩10数分でたどり着ける距離に位置していた。
最大収容観客数は約9000人。前面ガラス張りのメインスタンドも建てられており、特別観覧席が約700席ほど販売されていた。パドックはラバーなどで舗装されていない砂の馬場。内馬場には駐車場や小型の遊園地も併設されていた。
女性騎手の赤見千尋が所属していたことで知られている。赤見は高崎競馬最後のレースとなった12月31日の8R で勝利を挙げている。なお同日、本来重賞競走の高崎大賞典など8R以降もレースが予定されていたが、降雪の影響で8Rで取りやめとなり代替開催もされなかった。
2005年、NHK連続テレビ小説「ファイト」(主演:本仮屋ユイカ)の舞台として使用された。ドラマ内でも競馬場が閉場する展開となっている。
ダートコース右回り1周1200メートルのコース。ゴール前直線は300メートル。フルゲート12頭。
施行距離は800メートル、900メートル、1330メートル、1400メートル、1500メートル、1900メートル、2000メートル、2100メートル、2600メートル。
現在の交流重賞にあたる統一GⅢ群馬記念が一番のビッグレースであり、同レースではホクトベガ、スノーエンデバー、ノボジャックといった名馬たちが勝利を挙げている。
この他、北関東GⅠの北関東菊花賞(北関東3冠の最終戦)、高崎大賞典、開設記念などが開催されていた。
| 廃止された日本の競馬場 | |
| 中央競馬 | 目黒 - 横浜 - 鳴尾 - 宮崎 |
|---|---|
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