WRESTLE-1とは、
1.2002~2003年にかけてK-1や全日本プロレスによって開催されたプロレス興行「ファンタジーファイトWRESTLE-1」。(当時としては)きわめてエンターテインメント性の強いプロレス興行であった。第3回大会も予定されていたものの開催中止となる。
2.2005年に開催されたプロレス興行「WRESTLE-1 GRAND PRIX 2005」。新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアの「メジャー3団体」を含む豪華な選手を揃え、トーナメントも組まれたものの、こちらもまた、第3回の決勝トーナメント大会が開催中止となる。
3.2013年に武藤敬司をはじめ全日本プロレスを離脱した選手たちが設立したプロレス団体。運営会社は武藤が代表を務めるGENスポーツエンターテインメント。略称はW-1。
本稿では3.について説明する。
W-1は、かつて武藤が経営していた全日本プロレスの流れを汲む”パッケージプロレス”を受け継ぐ新興団体の一つ。若手選手が務める前座的試合からクルーザーディビジョンによるスピーディな試合、ユニット抗争を軸に展開されるドラマ、W-1チャンピオンシップをはじめとする各種王座ベルトを巡る攻防などが一つの興行で繰り広げられる。
若手選手の育成にも積極的で、下記のプロレス総合学院、Pro-Wrestling ACEをはじめとした育成機関を持つ。本拠地であるGEN本社内にある道場での定期的な試合機会もあり、場数を踏める環境が整う。
武藤全日本から活躍している団体マスコットの武藤ベアー、公式サポーターのCheer-1といった独自のプロモーション媒体もあり、後楽園ホールなど節目の興行における充実感は常に高い水準にある。
2002年に小島聡やケンドー・カシンらを引き連れて新日本プロレスから全日本プロレスへ電撃移籍した武藤敬司は、それまでの全日本プロレスのキャッチフレーズであった「明るく・楽しく・激しく」に「新しい」を加え、他業種とのコラボレーション興行(ファッションブランドのA BATHING APEやAVメーカーのS1 NO.1 STYLEなど)の開催、台湾興行(後に新日本プロレスとの共催興行も行う)など積極的に展開していた。
しかし、2011年5月の神戸大会においてヒールユニットVOODOO-MURDERSのリーダーTARUがメンバーのスーパーヘイトを控え室で殴打し、ヘイトが一時意識不明の重体となる事件が発生した。この事件の責任を取って武藤は社長を辞任した。
その後、2012年になると全日本プロレスの株式が投資家である白石信生に買収され、武藤はオーナーからも退いた。白石は自身のブログやfacebookで「全日本からは八百長を排除する」「ガチンコセメントファイトにする」「新日本は台本をやめろ」(大意、詳しくは白石発言をまとめたブログを参照のこと)などの発言を連発し、関係者のみならずファンにも異常事態が発生していることが明らかとなった。
そして、2013年6月には白石が全日本社長に就任し、同月に武藤を始め10名以上のレスラーや練習生の退団、ならびに新団体「WRESTLE-1」の設立が発表された。ある程度の年季を重ねたプロレスファンの脳裏には当然かつて存在したWRELSTE-1が浮かんだが、どちらの旧W-1にも絡んだ武藤は「志半ばであった」と語り、「近未来的プロレス」の実現に意欲を示していた。
なお、前年にプロレスリング・ノアを退団して参戦していた秋山準らは全日本に残留し、秋山が社長となって新生・全日本プロレスが始動することとなる。
2013年9月、東京ドームシティホールにて旗揚げ戦を行い、メインイベントでは武藤が旧W-1にも出場していたボブ・サップと組んで勝利した。このとき、対戦カードは所属選手のみ発表され、対戦相手は試合のための入場テーマがかかるまでわからない仕掛けとなっていた。旗揚げ間もない時期は、この「X」を多用するのがW-1の対戦カード発表の特徴であった。
2014年にはスポーツ会館を買収してGENスポーツパレスと改め、自前の事務所と道場を確保した。なお、同地にはかつて第1次W-1を共催したK-1のジム総本部も入居している。
なお、全日本プロレス所属の後半からスポット参戦状態となっていた武藤敬司であったが、W-1では第2代W-1チャンピオンシップの座に就いた時期があった。
2015年5月、当時DDTプロレスリング社長を務めていた高木三四郎が武藤の提案により最高経営責任者、すなわち大CEOに就任。高木CEOはW-1の経営全般の見直しを進める傍ら、DDTでは果たせなかった”プロレスラーになるための学校”設立に乗り出す。
就任から5か月後、本拠地であるGENスポーツパレスにプロレス総合学院を設立。W-1独自となる新人育成の基盤を築き上げると、1期生では木村花、才木玲佳をはじめとした選手を輩出した。木村は母親に同じく女子プロレスラーの木村響子、才木はもともと筋肉アイドルという肩書を持っていたこともあり、デビュー後から様々な団体に赴き、レスラーとしての場数を増やしている。
一方の男子勢でも、W-1の流れを汲む若手躍進を主とした団体”Pro-Wrestling ACE”を旗揚げ。1期生以降の学院卒業生に所属選手として経験の場を与え、次世代の主力育成を目指す。
W-1 | Pro-Wrestling ACE | 常連他団体、フリー |
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最終更新:2024/12/22(日) 02:00
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