No.23 冥界の霊騎士ランスロットとは (ナンバーズニジュウサンメイカイノレイキシランスロットとは) [単語記事]

生と死の狭間を彷徨いし魂よ！暗黒に澱みし恨みをこの地で晴らせ!!
エクシーズ召喚!!
現れろランク8 No.23!!冥界の霊騎士ランスロット!!

No.23 冥界の霊騎士ランスロットとは、漫画「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードである。

概要

八雲興司が使用するナンバーズの1枚。ランク8、攻撃力2000のモンスターで、以下のような効果を持つ。

このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。
このカードが攻撃に成功したとき（相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき？）、このカードの攻撃力の倍以下の攻撃力を持つ相手モンスターを全て破壊する。
相手のカードが発動したとき、このカードのオーバーレイ・ユニットを1つ使うことでその効果を無効にする。

VS 神代凌牙（シャーク）戦で登場。
「冥界騎士トリスタン」と「冥界の麗人イゾルデ」をオーバーレイ・ユニットとしてエクシーズ召喚。
シャークのフィールドを無視してダイレクトアタックし、それによってシャークのフィールドの「バハムート・シャーク」と「No.47 ナイトメア・シャーク」を破壊した。

その後、二人が遊馬とカイトのデュエルを観戦していたためなかなかシャークと八雲のデュエルが進まなかったが、遊馬とカイトのデュエルを決着まで見届けた後、デュエルを再開。
モンスターと伏せカードをセットして防御するシャークに、ランスロットがダイレクトアタックできることを忘れたのかと（読者は忘れてたかも）、ダイレクトアタックする。しかし、シャークはセットしていた「報復の隠し歯」を発動、その効果でこのカードは破壊されてしまった。

だが、これをトリガーにフィールド魔法「魂魄の格闘場」の効果を発動、八雲のエクストラデッキのナンバーズ3体が特殊召喚され、八雲の目的は達せられた。

カードの処理としてはそれだけだが、「報復の隠し歯」でランスロットが破壊される際、悪い笑顔のシャークさんはノリノリでAR ビジョン上で剣を手にし、大ゴマを使ってランスロットを一刀両断、戦士族モンスターばりの活躍で、カードゲームのプレイヤーとは信じがたい展開を見せた。
翌月の冒頭もこのシーンから始まり、アオリでは「鮫の一閃!!」（シャーク・スラッシュ）。そんなシャークに対する八雲の台詞「ふざけるな凌牙!!」が見事にマッチした。

相手のカードを無効にする効果は、八雲の台詞で説明されるのみで一度も使用されなかった。
「報復の隠し歯」に対して使用されなかったのは、「魂魄の格闘場」の効果を使いたかったからか。「報復の隠し歯」には、相手モンスターの効果を無効にする効果もあったが、それは「報復の隠し歯」の効果処理の一部なので、「報復の隠し歯」の発動にチェーンしてこのカードの効果を使えば問題なく無効化できるはずである。
あるいは、「報復の隠し歯」の「自分がダメージを受けるとき」という発動条件から、このときはダメージステップであったため効果が使用不能だった可能性もある（ただし、OCGではダメージステップにも発動する）。

70,14,21,28と、八雲のナンバーズは7の倍数なのかと思ったところに出てきた素数ナンバーズ。
八雲からカイトの手に渡ったナンバーズも95（5×19）なので、最初の4枚が7の倍数だったのはただの偶然か。

ランスロットとは、アーサー王物語に登場する、円卓の騎士の一人。アーサー王の王妃グィネヴィアと恋に落ちたことがきっかけとなり、円卓の騎士の崩壊を招いた人物とされる。
遊☆戯☆王シリーズでは円卓の騎士をモチーフとしたカードは数え切れないほど登場しており、ランスロットだけでも、このカード以外にも「魔聖騎士ランスロット」と「魔聖騎士皇ランスロット」、アニメ ZEXAL Ⅱの「湖の騎士ランスロット」がある。

OCG版

「遊☆戯☆王ZEXAL 第7巻」（2014年 8月4日発売）の同梱カードとしてOCGに登場。

エクシーズ・効果モンスター
 ランク8/闇属性/アンデット族/ATK 2000/DEF 1500
レベル8モンスター×2
(1)：X素材を持っているこのカードは直接攻撃できる。
(2)：このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
(3)：1ターンに1度、このカード以外のモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動する。その発動を無効にする。

直接攻撃は素材があるとき限定になり、相手モンスターを破壊する効果は攻撃力を問わなくなった代わりに1体のみに限定された。効果無効の効果は1ターンに1度制限がつけられ、強制効果とされた。

攻撃力はランク8としては低いが、直接攻撃があるため結構なダメージ量を稼げる。終盤にとどめをさすにはちょうどいい。また、相手モンスター1体を破壊できるため、どちらかといえば破壊効果をメインにしていくほうがよいか。攻撃を妨害するカードは(3)の効果で防げる。
除去手段に乏しく、特に魔法・罠の破壊などが滅法苦手だったアンデット族にとっては貴重な効果で、種族統一デッキであれば一考の余地はある。

効果無効の効果も持っている。モンスター効果・魔法・罠のいずれにも対処できるため、広い範囲で対応できるが、強制効果のために思うように効果を使えないことや、攻撃力が低いため簡単に戦闘破壊される危険性があることには注意が必要。
モンスターを守る目的ならばより攻撃力の高い「神竜騎士フェルグラント」や、罠などには対応できないが相手の魔法・戦闘を牽制できる「Ｎｏ.３８希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」もある。