ハリケーンレーン

ハリケーンレーン(Hurricane Lane)とは、2018年生まれのアイルランド生産イギリス調教の競走馬である。鹿毛の牡馬。

概要

父Frankel、母Gale Force、母父Shiroccoという血統。
父フランケルは現役時代14戦14勝無敗の成績を挙げ、種牡馬としても活躍中。
母ゲイルフォースは11戦3勝で4歳時にフランスのリステッド競走を勝利している。
母父シロッコはドイチェスダービー、BCターフなどGI4勝。

アイルランドのノルマンディースタッドで生産されタタソールズオクトーバー1歳馬セールでシェイク・モハメド殿下率いるゴドルフィンに20万ギニー(約3,000万円)で取引され、ゴドルフィンお抱えのイギリス・ニューマーケットのチャーリー・アップルビー調教師の元で訓練を受けた。

馬名は母Gale Force(疾風)、母父Shirocco(イタリアの南東の風)、母父父Monsun(季節風)からの連想と思われる。ちなみにHurricane Runと名前は似ているが特に関係はない。

2歳時(2020年)

ハリケーンレーンは10月21日のニューマーケットの1マイルの2勝以下条件戦でデビューし2馬身差で危なげなく勝利した。2歳時の出走はこれだけである。

3歳時(2021年)

この年は4月19日のニューベリーの10ハロンの一般競走から始動し、1馬身差で勝利した。

続く5月13日のヨークでのダービーのステップレースの1つダンテS(英GII・10F56y)では道中2番手から抜け出し3/4馬身差で勝利した。この勝利で厩舎のこの世代のエース格と目されていた。

6月5日のエプソムでのダービーステークス(英GI・12F6y)、ハリケーンレーンはクールモアのBolshoi Balletに続く2番人気に支持されていた。レースでは5～6番手で進んだが、直線では伸びを欠き同厩舎のAdayarと別の厩舎の未勝利馬Mojo Starを捉えることはできず3着に敗れた。レース後に両前肢の落鉄があったことが報告された。

3週間後の6月26日のカラでのアイリッシュダービーではLone Eagleとの叩き合いをクビ差制しGI初優勝を飾った。3着との差は7馬身にもなった。

7月14日にはフランスに渡り(同厩舎でキングジョージVI世&クイーンエリザベスSに出走するAdayarとの使い分けと思われる)パリロンシャンでのパリ大賞(仏GI・2400m)に出走。レースでは2番手で進め直線で合図を送ると2着から6馬身差の大楽勝をした。

9月11日のドンカスターでの伝統のレース、第245回セントレジャーステークス(英GI・14F115y)ではダービーで先着されているMojo Starとの再戦となったが、そのMojo Starに2馬身差で勝利した。

3週間後の10月3日のパリロンシャンで行われる凱旋門賞(仏GI・2400m)はドロドロの不良馬場で行われ、ハリケーンレーンは中団につけ直線でよく伸びたが、最後にドイツからの伏兵Torquator Tassoに外から差され、牝馬の古豪Tarnawaにも競り負け3着と終わった。

4歳時(2022年)

4歳春はハードウィックS(英GII・11F211y)→サンクルー大賞(仏GI・2400m)というローテを組むことになり、予定通りハードウィックSに出走した。しかし、先行するも逃げるBroomeに追いつくことが出来ず、直線でMostahdafにも差され3着に終わった。続く9頭立てのサンクルー大賞でも先行策を取ったが直線で伸びがなく、5連勝(うちGI3連勝)中の牝馬Alpinistaの8着に敗れた。

秋は凱旋門賞に出走するかと思われたが、これを回避している。

5歳時(2023年)

5歳時は10ヶ月の休み明けとなる4月22日のジョン・ポーターS(英GIII・12F)から始動したが、道悪を気にしたらしく伸びを欠いて7頭中7着に終わった。続けて出走した5月5日のジョッキークラブS(英GII・12F)では勝負どころで鋭く抜け出すとそのまま後続を寄せ付けず、6馬身差の完勝でセントレジャーステークス以来1年8ヶ月ぶりの勝利を挙げた。

続けて6月2日のコロネーションカップ(GI・12F6y)に出走した。ここではスタートから前に出して積極的に先行していったが、直線で失速して5頭中5着に終わった。

このレースの後は出走が無く、8月4日にクールモアに売却されて障害種牡馬となることが発表された。通算13戦7勝・GI3勝。

血統表

Hurricane Laneの血統
Frankel 2008 鹿毛	Galileo 1998 鹿毛	Sadler's Wells	Northern Dancer
			Fairy Bridge
		Urban Sea	Miswaki
			Allegretta
	Kind 2001 鹿毛	*デインヒル	Danzig
			Razyana
		Rainbow Lake	Rainbow Quest
			Rockfest
Gale Force 2011 鹿毛 FNo.21-a	Shirocco 2001 鹿毛	Monsun	Königsstuhl
			Mosella
		So Sedulous	The Minstrel
			Sedulous
	Hannda 2002 栗毛	*ドクターデヴィアス	Ahonoora
			Rose of Jericho
		Handaza	Be My Guest
			Hazaradjat
競走馬の4代血統表

クロス: Northern Dancer 4×5×5×5(15.63%)

• 母Gale Forceの半姉にブリティッシュチャンピオンズフィリー&メアズS(英GI)優勝のSeals of Approvalがいる。

関連動画

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関連項目

• 競馬 / 海外競馬
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• 2021年クラシック世代
• アダイヤー
• ハリケーンラン