1976年クラシック世代 単語


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1976年クラシック世代とは、競馬において1973年に生まれ1976年にクラシック競走を走った(旧4歳、現3歳を迎えた)競走馬の世代である。

概要

日本競馬の70年代最後に一時代を築き、現代でも3強の代名詞として名前があげられる伝説の三頭、TTGを代表とする「TTG世代」。あまりにもTTGが有名であるため、同期の馬たちも専ら「TTGの同期」「TTGの世代」と呼ばれ、年代である76世代で呼ばれることはまず皆無である。

当時の天皇賞は勝ち抜け制で一度勝つと2度と出られなかったにもかかわらず八大競走を12勝し、年度代表馬を3頭、顕彰馬を2頭送り出した世代にもなった。年度代表馬3頭は日本競馬の長い歴史上3世代しかなく[1]、3年連続していない世代はここだけである。

圧倒的なスピードで中距離戦をレコードタイムで無双した「テスコボーイの最高傑作」トウショウボーイ、そのライバルにしてキャリア最後のレースが今でも多くのファンの記憶に焼き付いているテンポイント、ライバル2頭が去った後も残って走り続けて八大競走を同世代で唯一3勝したグリーングラス、当時最強と言われていたトウショウボーイに挑戦しダービー馬となったクライムカイザー、テスコボーイ産駒でありながら長距離で活躍し、秋の天皇賞を勝利して早くも同世代での八大競走完全制覇を実現したホクトボーイ、TT二頭がいなくなった後に本格化し、最後は自身も天皇賞馬となったカシュウチカラ、圧倒的な強さで牝馬二冠を達成し三冠に手をかけたテイタニヤ、あの伝説の新馬戦を共に走り、のちにトウショウボーイと交配し三冠馬ミスターシービーを生むことになるシービークインなどが有名。

海外には初めて無敗で米三冠を達成したシアトルスルーやその次の年に2年連続で登場した三冠馬で当時の世界賞金王だったアファームドを直接対決で破ったエクセラーがいる。

この世代はどうしてもTTGをメインに語られることが多いものの、他の同世代馬も同じレースに出場して結果を残し、ダービー馬クライムカイザーや秋の天皇賞馬ホクトボーイなど、直接対決を制して勝利した馬も存在する。4歳の時点で八大競走を完全制覇して旧7歳まで第一線で活躍するなど、世代の厚さも非常に厚かった。たまにはTTGの他に活躍した同世代の馬のことも思い出してほしいものである。

勝利馬

中央八大競走

競走名 1976年(現3歳/旧4歳) 1977年(現4歳/旧5歳) 1978年(現5歳/旧6歳) 1979年(現6歳/旧7歳)
皐月賞 トウショウボーイ 4歳馬限定戦
東京優駿
(日本ダービー)
クライムカイザー 4歳馬限定戦
菊花賞 グリーングラス 4歳馬限定戦
桜花賞 テイタニヤ 4歳牝馬限定戦
優駿牝馬(オークス) テイタニヤ 4歳牝馬限定戦
天皇賞(春) テンポイント グリーングラス カシュウチカラ
天皇賞(秋) ホクトボーイ
有馬記念 トウショウボーイ テンポイント グリーングラス

中央障害重賞

競走名 1976年(現3歳/旧4歳) 1977年(現4歳/旧5歳) 1978年(現5歳/旧6歳) 1979年(現6歳/旧7歳)
東京障害特別(春)
阪神障害ステークス(春)
中山大障害(春)
京都大障害(春)
阪神障害ステークス(秋)
東京障害特別(秋) オンワードカオリ
京都大障害(秋)
中山大障害(秋)

代表馬

  • 「天馬」 トウショウボーイ
    • '76:皐月賞(八大競走)、有馬記念(八大競走)、神戸新聞杯、京都新聞杯、他東京優駿(八大競走)2着、札幌記念2着、菊花賞(八大競走)3着 '77:宝塚記念高松宮杯、他有馬記念(八大競走)2着
    • '76優駿賞最優秀4歳牡馬、年度代表馬
    • JRA顕彰馬
    • TTGの「T」
    • 三冠馬ミスターシービーの父
  • 「流星の貴公子」 テンポイント
    • '75:阪神3歳ステークス '76:東京4歳ステークス、スプリングステークス、他皐月賞(八大競走)2着、菊花賞(八大競走)2着、有馬記念(八大競走)2着、京都大賞典3着 '77:天皇賞(春)(八大競走)、有馬記念(八大競走)、京都記念(春)、鳴尾記念、京都大賞典、他宝塚記念2着
    • '75最優秀3歳牡馬
    • '77最優秀5歳以上牡馬、年度代表馬
    • '78優駿賞マスコミ賞
    • JRA顕彰馬
    • TTGの「T」
  • 「緑の刺客」 グリーングラス
    • '76:菊花賞(八大競走) '77:アメリカジョッキークラブカップ、日本経済賞、他目黒記念(春)2着、有馬記念(八大競走)3着、宝塚記念3着 '78:天皇賞(春)(八大競走)、他宝塚記念2着、アメリカジョッキークラブカップ2着 '79:有馬記念(八大競走)、他アメリカジョッキークラブカップ2着、宝塚記念3着
    • '79最優秀5歳以上牡馬、年度代表馬
    • TTGの「G」
    • 世代唯一のクラシック、天皇賞、グランプリの勝ち馬
    • 獲得賞金世代最多
  • 「『登りつめる』皇帝」 クライムカイザー
    • '75:京成杯3歳ステークス2着 '76:東京優駿(八大競走)、京成杯、弥生賞、他東京4歳ステークス2着、神戸新聞杯2着、京都新聞杯2着、札幌記念3着
    • 生涯1度も1番人気になることはなかったが、5番人気以下になることもなかった
    • 引退レース以外はすべて掲示板に入っている
  • 「トウショウボーイの嫁」 シービークイン
    • '76:サンスポ4歳牝馬特別、他優駿牝馬(八大競走)3着 '77:毎日王冠 '78:京王杯スプリングハンデキャップ、他東京新聞杯2着、中山牝馬ステークス2着
    • 三冠馬ミスターシービーの母
  • 「長距離のテスコボーイ産駒」 ホクトボーイ
    • '76:阪神大賞典 '77:天皇賞(秋)(八大競走)、朝日チャレンジカップ、京都記念(秋)、サンケイ大阪杯2着、日本経済新春杯2着、天皇賞(春)(八大競走)3着 '78:鳴尾記念2着、宝塚記念3着、京都記念(春)3着 '79:スワンステークス、他日本経済新春杯3着
  • 「妖精女王」 テイタニヤ
    • '76:桜花賞(八大競走)優駿牝馬(八大競走)、クイーンカップ、他エリザベス女王杯4着
    • '75最優秀3歳牝馬
    • '76最優秀4歳牝馬
  • 「晩成の天皇賞馬」 カシュウチカラ
    • '77:目黒記念(春)、京王杯オータムハンデキャップ、他目黒記念(秋)3着 '78:アメリカジョッキークラブカップ、目黒記念(春)、他天皇賞(春)(八大競走)3着、天皇賞(秋)(八大競走)3着 '79:天皇賞(春)(八大競走)、他ダイヤモンドステークス2着
  • 「二代目走る労働者」 トウフクセダン
    • '77東京新聞杯、オールカマー、他毎日王冠2着、中山記念2着 '78:ダイヤモンドステークス、他天皇賞(春)(八大競走)2着、東京新聞杯3着 '79:ダイヤモンドステークス3着 
  • 「道悪女王」 ディアマンテ
    • '76:エリザベス女王杯、他クイーンカップ3着 '77:福島記念、他中山牝馬ステークス3着、京王杯オータムハンデキャップ3着
    • 第一回エリザベス女王杯の勝ち馬
    • 勝利したレースの馬場コンディションすべてが「稍重」「重」という記録を持つ
  • そのほかの活躍馬
    • ニッポーキング 安田記念など
    • ボールドシンボリ 朝日杯3歳ステークス 
    • ジャンボキング スプリンターズステークス
    • ミヤジマレンゴ 北九州記念など
    • キングラナーク サンケイ大阪杯など
    • スピリットスワプス きさらぎ賞など
    • アランフエス 小倉大賞典など
    • トウカンタケシバ 愛知杯など

 ※当時の格付けは全てオープン重賞。太字は現在のG1級競走。

関連項目

  • 競馬
  • 競走馬
  • 競走馬の一覧
  • TTG
前世代 当記事 後世代
1975年クラシック世代
1976年クラシック世代 1977年クラシック世代

脚注

  1. *他は60世代(コダマ、ホマレボシ、オンスロート)と87世代(サクラスターオー、タマモクロス、イナリワン)の2世代。
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