この記事は第477回の今週のオススメ記事に選ばれたのだ! よりぐれいちゅな記事に編集していくのでちゅわ。 |
『とっとこハム太郎』とは、河井リツ子による漫画・絵本作品、及びそれを原作とした同名のアニメ作品である。
概要
- ハムスターの「ハム太郎」と、その飼い主などの様々な人々を描いた作品となっている。
- 一般的にはテレビアニメ版『とっとこハム太郎』のイメージが強く、間宮くるみが声を担当している「ハム太郎」のイメージが強いが、原作では、ハム太郎という名前のハムスターは複数存在している。
作品誕生の経緯
- 原作者である河井リツ子は、ハム太郎の連載をする以前からハムスターを飼っていた。初めて飼ったハムスターは『白雪』(しらゆき)という名前の白いゴールデンハムスターだったという。その後、玩具メーカーであるエポック社の社員からジャンガリアンハムスターをプレゼントされた。このハムスターは『菊正宗』(きくまさむね)と名付けられ、子供がたくさん生まれ一時は13匹以上増えたという。菊正宗の子供には『剣菱』(けんびし)という子供もいた。河井の実家は酒屋であるが、どれも日本酒の銘柄に由来する名前である。(詳細)
- 1997年、当時子供の間でハムスターブームが起きていた。そこで当時の『小学二年生』編集長だった黒川和彦はハムスターを題材とした作品を連載することを思いつく。そして実際にハムスターを飼っていた河井が抜擢された。この時、あくまで主人公は人間にするよう指示があったという。しかし河井は人間ではなくハムスターを主人公とした漫画を描いた。これが受け入れられ採用されたのである。
- 1999年にはメディアミックスにより本作を大々的に売り出すため、小学館内に『とっとこ委員会』を設置した。
原作
- 1997年、小学館の学年誌の一つである小学二年生で、モノクロ7ページで連載開始されたのが最初である。テレビアニメ化前は、『とってもハム太郎』、『とことんハム太郎』、『とつげきハム太郎』というタイトルで連載されていたこともある。
- 「ハム太郎」という名前の複数のハムスターが登場する。いずれのハムスターもテレビアニメのハム太郎との関係は無い。『7』のハム太郎を除き、『2』~『6』のハム太郎は『1』のハム太郎とは血縁関係がある。なお、テレビアニメ版とは違い、テレビアニメ版にいるロコちゃんなどの人間キャラは登場しない。色鉛筆を使った優しいタッチが特徴である。
- 「ゆかりちゃん」に飼われている「ハム太郎」。別名、元祖ハム太郎。父親の「小太郎」と母親の「花子」の間に生まれた8匹のうちの1匹。小学館ワンダーランドブックス・ぴっかぴかコミックス『とっとこハム太郎』『とっとこハム太郎 その2でちゅ』、ハンディ板『とっとこハム太郎 はじめまして♪』の主人公。
- この「ハム太郎」は、1のハム太郎が父親で、母親は「もも」というハムスターであり、その間に生まれた。
- 1と2のハム太郎の子孫で、西暦2086年に生息する「ハム太郎」。小学館ワンダーランドブックス『とっとこハム太郎 大ぼうけんでちゅ』、ハンディ版『とっとこハム太郎 大ぼうけんでちゅ!』の主人公。
- 1の子供の「ハム助」を父親に持ち、「だんご」を母親に持つ「ハム太郎」。「あっくん」(楠本あつし)のおじいさんが経営するペットショップにて12匹の「ハムちゃんず」と暮らしている。小学館ワンダーランドブックス『とっとこハム太郎 ハムちゃんずでございまちゅ』(1 - 3)、ぴっかぴかコミックス『とっとこハム太郎 ハムちゃんず』(1 - 3)の主人公。 このシリーズがテレビアニメ版のハム太郎の元になっている。『ハムちゃんずでございまちゅ 1』 は、学年誌版の『とつげきハム太郎』にあたる。
- 1の子供の「ハム吉」が父親で、「ハム菜」が母親の「ハム太郎」。1匹だけ迷子になり、「あいちゃん」(安藤あい)に助けられた。小学館ワンダーランドブックス『とっとこハム太郎 あいしてるでちゅ』の主人公。 学年誌版の『とことんハム太郎』にあたる。 ただし、小学三年生から小学四年生に繰り上がる際に、『とっとこハム太郎 あいしてるでちゅ! 編』に改題された。
- 1の子供の「さくら」が母親、「菊正宗」が父親で、その間に生まれた「ハム太郎」。「あんなちゃん」の家で生まれた。絵本の『ハム太郎のとっとこえほんでちゅ』(1 - 2)の主人公。 学年誌版の『とってもハム太郎』にあたる。
- 森の中で暮らす「ハム太郎」。1~6のハム太郎との血縁関係は無い。12匹のハムスターの子供を持つ父親。このハムスターの話は単行本未収録。
原作の単行本について
- ハム太郎の原作のオリジナルの単行本は、小学館ワンダーランドブックスとして1997年~2002年にかけて発売された。その後、2004年~2005年にかけて一部が小学館ぴっかぴかコミックスとして発売された。また、一部が海外でも翻訳され発売された。
- それ以降は発売されていなかったが、2016年4月20日よりハンディ版として発売された。
- テレビアニメからのファンにも是非読んでほしい。
テレビアニメ
- 製作局はテレビ東京。テレビ東京系列で第1期から第5期まで放送された。
- 番組販売方式により、他系列局や独立局でも放送された(第5期を除く)。
- 『とっとこハム太郎』というタイトルで2回テレビアニメ化されている(第1期と第5期)が、両者の間にストーリーや話数の繋がりは無い。
- 第3期までは吹き替えにより海外でも放送された。主題歌などが日本版とは違う国もある。ただし全ての国で第1期から第3期まで全話放送されたわけではなく、途中で終了した国もある(第1期の途中で終了など。アメリカはこのパターンである)。
- 第3期や第5期が終了した後も、本作のキャラクターはのりスタ!シリーズに出演していたが、2013年10月を最後に登場しなくなり、現在はテレビアニメやミニコーナーなどの放送はされていない(のりスタ!シリーズそのものも、2015年3月をもって終了している)。
- 一般的な認識ではとっとこハム太郎の初アニメ化はテレビアニメ第1期の2000年7月7日放送の第1話とされることが多いが、実はそれより早く、1999年の時点でとっとこハム太郎はアニメ化されている。それは『とっとこハム太郎 アニメでちゅ!』というVHSのビデオテープに収録された作品なのだが、このテープは一般的な方法では入手できなかったので存在自体が非常にマイナーであり、それが一般的に第1期の第1話が初のアニメ化とされてしまっている要因と思われる。また、第1期のテレビアニメ放送開始前の1999年に既に学年誌のCMにハム太郎が登場しており、『とっとこハム太郎 アニメでちゅ!』のテープにはそのCM(15秒版と30秒版が存在するうちの30秒版)も収録されている。なお、最近になってこの作品は海外の有志により発掘され、動画共有サイト『YouTube』にアップロードされている。詳しくは単語記事『とっとこハム太郎 アニメでちゅ!』を参照。
- 各話リスト・放送局等の詳細は下記表の各単語記事を参照。放送日はすべてテレビ東京のもの。
劇場版
- 全てテレビアニメ版をベースとしている。
- 配給は東宝。
- 監督はテレビアニメの鍋島修ではなく、全作出崎統が担当した。(鍋島修は「アニメーションコーディネーター」として全作に参加している。)
- 第1作から第3作までは、『ゴジラシリーズ』との同時上映。第4作は『映画 犬夜叉 紅蓮の蓬莱島』との同時上映。
- 吹き替えにより海外でも上映された国がある。
- 全て「ハロー!プロジェクト」とのタイアップとなっている。第1作から第3作までは、「ミニモニ。」がモチーフの「ミニハムず」、第4作は松浦亜弥とエコモニ。がモチーフの「あややムwithエコハムず」が登場する。また、第2作と同時上映の『ゴジラ×メカゴジラ』には、ロコちゃんそっくりな少女がハムスターを愛でているシーンがあるなど、ハム太郎を意識したと思われる描写がみられる。
タイトル | 公開日 |
---|---|
劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険 | 2001年12月15日 |
劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムハムージャ! 幻のプリンセス | 2002年12月14日 |
劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムグランプリン オーロラ谷の奇跡 リボンちゃん危機一髪! | 2003年12月13日 |
劇場版 とっとこハム太郎 はむはむぱらだいちゅ! ハム太郎とふしぎのオニの絵本塔 | 2004年12月23日 |
OVA
第1作 ハム太郎のおたんじょうび ~ママをたずねて三千てちてち~
- 2001年8月6日に限定発売。2002年11月21日通常発売。
- 8月6日の誕生日を迎えたハム太郎が、まだ見ぬ母親を探す旅に出る物語。
- VHS・DVDで発売された。
- 前述したように、2003年10月3日に第169話とともにスペシャルとして放送されている。
第2作 ハムちゃんずの宝さがし大作戦 ~はむはー!! すてきな海のなつやすみ~
第3作 ハムちゃんずと虹の国の王子さま ~せかいでいちばんのたからもの~
- 2004年3月24日発売。
- 「この世で一番大切なもの」を探すように命じられ、空からやってきたハムスター「にじハムくん」に出会ったハム太郎。2人は虹の国で「一番大切なもの」の正体を探るべく旅に出る。
- VHS・DVDで発売された。
第4作 ハムちゃんずのめざせ! ハムハム金メダル ~はしれ! はしれ! だいさくせん!~
その他
ビデオ作品 とっとこハム太郎 アニメでちゅ!
単語記事『とっとこハム太郎 アニメでちゅ!』を参照のこと。
楽曲
単語記事「とっとこハム太郎の楽曲一覧」を参照のこと。
VHS・DVD
単語記事「とっとこハム太郎の映像ソフト一覧」を参照のこと。
ゲームソフト
- これまでに計7作発売されている。『ともだち大作戦でちゅ』~『ナゾナゾQ』まではキャラゲーとしては珍しく任天堂から、『ハムハムチャレンジ』のみマーベラスエンターテイメント(現:マーベラス)から発売となっている。
- 基本的にストーリーの繋がりは無いが、『2』と『3』のみはストーリーに繋がりがある。また、海外では『ともだち大作戦でちゅ』『ナゾナゾQ』が未発売であり、海外版には日本版にあるナンバリングがない。
ゲスト出演 牧場物語 3つの里の大切な友だち
- 2016年6月23日にマーベラスから発売された、ニンテンドー3DS『牧場物語 3つの里の大切な友だち』にペットとしてハム太郎がゲスト出演している。ゲスト出演ではあるが、ハム太郎がニンテンドー3DSに登場したのはこれが最初で、ハム太郎のボイスもついている。(しかも声優の間宮くるみによる新規録り下ろし、そして何気にこのゲーム唯一のボイスのあるキャラクターでもある。)また、従来のハム太郎のゲームでは、全てドット絵による表現だったが、本作では3DCGによる表現となっている。
- 1年目の夏の月の26日に、ハム太郎出現イベントが自動的に発生する。イベント発生後、ウェスタウンの動物屋に預けられているので、ペット小屋があれば無料で引き取ることができる。ペット小屋がないと引き取れないので、このイベントまでに、ルルココ村の何でも屋でペット小屋を作り、牧場に配置しておくとよい。また、他のペット同様、自宅にペットエサマシンを設置すれば室内飼いも可能。どうしても世話できない場合はハム太郎を返すこともできる。(ただし、散歩中は不可。)
- ハム太郎は他のペット同様、ペットのエサで飼える。
- ハム太郎の遊び道具は、ネコと同じ「すず」である。
- ハム太郎は他のペットとほぼ同等のことができるが、ソウルメイトにすることはできず、ペットショーにも出場できない。
- ハム太郎ができるお手伝いは、アイテム探しや野草探しである。
- 詳細はこちら→牧場物語 3つの里の大切な友だち 公式ホームページ
- このコラボは公式には2017年3月末をもって終了したが、しばらくは更新データを適用してもハム太郎は飼えた。しかし、その後のアップデートにより更新データ適用でハム太郎のデータが削除されるようになった模様である。ハム太郎のデータを残しておきたいと考えている場合、更新データを適用しないことをおすすめする。
グッズ
主な登場キャラクター
- 詳しい解説は個別の単語記事を参照。下記に無いその他のサブキャラクターについて知りたい方は、「ハム太郎とっとこむ」のキャラクター紹介ページやWikipediaの記事を参考にしていただきたい。
記事のあるサブキャラクター
関連動画
関連静画
関連コミュニティ
外部リンク
- ハム太郎(とっとこハム太郎)公式サイト - 2018年8月1日にオープンした現行の公式サイト。
- ハム太郎とっとこむ - 旧・公式サイト。2018年8月1日に上記のサイトへ切り替えられるまで存在していた。現在でもドメインは維持されているが、アクセスしても現在は上記サイトへリダイレクトされる。
- 公式Twitter(@tottokohamutaro)
- 公式Facebook
- テレビ東京・あにてれ とっとこハム太郎
- あにてれ:のりのり♪のりスタ とっとこハム太郎は~い!
- テレビ東京・あにてれ とっとこハム太郎でちゅ
- テレビ東京・あにてれ とっとこハム太郎(2012年版)
関連項目
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