七英雄とは、
- スクウェア・エニックスのゲーム『ロマンシング サ・ガ2』およびリメイク版『ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン』のボスキャラ。
- 2008年のクソゲーオブザイヤーにて取り上げられた7本のゲーム。 → クソゲーオブザイヤー
- スクウェア・エニックスの漫画雑誌『ヤングガンガン』に連載されている『ユーベルブラット』に登場する7名の英雄。
- デュエル・マスターズにおける、知名度の高い7種のカードの総称。ただし、ネタ枠。
本項では、1.について説明する。
概要
ゲーム「ロマンシング サ・ガ2」に登場する敵集団。太古に栄えた古代人の英雄だが…?
最近では「LORD of VERMILION」にもゲスト参戦している。
七英雄のメンバー
オープニングイベントから敵として立ちはだかり、全員集合した本体が最終ボスとなる。メンバーは以下の通り。
- リーダーの品川駅ワグナス
- ワグナスの同志上野駅ノエル
- ノエルの妹の池袋駅ロックブーケ
- ワグナスの従兄弟の恵比寿駅スービエ
- 乱暴者の五反田駅ダンターグ
- 卑怯者の新大久保駅ボクオーン
- 嫌われ者の新宿駅クジンシー
名前の由来
名前の由来は、全員JR山手線の駅の名前を逆から読んでもじったもの。なおボクオーンの元ネタは大久保駅ではなく、新大久保駅である(大久保駅は山手線ではなく中央本線)。
極めていい加減な名前のように見えるが、命名には結構苦労したらしい。最初に決まったのはスービエで、当時「恵比寿」にスクウェアのオフィスがあったことと、恵比寿が海の神であることにちなむという。
それから残りの6人も山手線から命名されることになった。なお最初のスービエを除いて、元になった駅名と各々の役割・能力に関連性は見出せない。
21年の時を経た2015年3月、佐賀県とコラボイベント第2弾「ロマンシング佐賀2」のポスターとして名前の由来となった7駅にそれぞれ七英雄が出現。彼らの台詞と背景も佐賀仕様となっている。
設定(物語の核心に関係するネタバレ注意)
かつて地上は人間ではなく古代人のものであり、古代人は人間を短命種と嘲って奴隷同然の扱いを強いていた。
古代人は魂を肉体から切り離して別の肉体に移す「同化の法」によって永遠に近い寿命を持っていたが、ゆえに魔物による突然死を極端に恐れていた。七英雄は古代人を魔物から救うために「同化の法」の研究を進め、魔物に同化することで強力な力を得、その力で古代人を魔物の手から救った。が、魔物と同化したことで過剰な力を得た七英雄を古代人は危険視し、七英雄もまた古代人に逆らい始めたため、策略によって七英雄を異次元に追放し、古代人たちは次元移動装置で別次元へ移動してしまった。
その後、長い時間をかけて七英雄は異次元から帰還したが、天変地異と次元移動によって古代人はその痕跡すら消えかかっており、代わりに人間による社会が繁栄していた。
帰還後の七英雄の中には、別次元に移動した古代人の足取りを追い復讐を目論む者もいれば、復讐に興味を持たず現代の力や権力を求める者もいた。そんな七英雄の一人、「世界征服」を掲げたクジンシーのアバロン襲撃をきっかけに、バレンヌ帝国皇帝は古代人の生き残りの一人オアイーブから授かった古代人の技術「伝承法」を用いて、数百年にわたる歴代皇帝と七英雄との戦いを繰り広げるのである。
主人公や登場人物が世代交代するこのゲームシステムの中で、一貫したキャラクターを持つ七英雄はラスボスであるとともに、このゲームの真の主人公ではないかという声もある。最終的に皇帝は七英雄を倒すことで決着をつけるものの、七英雄自体は帝国の敵ではなく彼らなりの目的に従って動いており、時には剣を収めその場の争いを回避することもできる。
RPG史に残る鮮烈な強さ
「七英雄」と聞いて、真っ先に話題に挙がるのが「七英雄(本体)の、ラスボスとしての強烈な強さ」である。
今でも古参ゲーマーの間で「RPGの強いラスボスと言えば?」といった話題が上がると真っ先にその名が挙げられるほどにラスボスとしての七英雄は印象的であり、今でもゲーマーの間で語り草となっている。
ラスボスとしての「七英雄(本体)」は前述した七英雄の本来の肉体が融合した肉塊であり、ロックブーケを始めとして一定のダメージを与えるごとに新たな七英雄が実体化し、戦闘に参加する形となっている。出現順はロマサガ2がロックブーケ→スービエ→ノエルまでが固定で以降がランダム。彼らは単独で行動していた時と同様、彼らが得意とする必殺技を繰り出してくる。例えばロックブーケはテンプテーションを、クジンシーはソウルスティールを、スービエはメイルシュトロームを使用する。単独のボスで出現したときも苦戦させられてきたこれらの必殺技を、七英雄が現れるたびに複数回行動で繰り出してくるのだ。
そのため、あらかじめそれらの技に対する見切り等の対策を取っておかないとまずクリアは困難であり、事前知識なしの初回プレイで勝利することは難しいと言っても過言ではない。最後の七英雄に挑む時点で警告のメッセージはあるものの、七英雄の本気の強さを甘く見て直前にセーブしてしまうと二度と戻れないというハマり状況に陥ってしまう。
多くのプレイヤーを泣かせた七英雄ではあるが、「ロマンシング サ・ガ2」にはさまざまな戦略・戦術が充実しており、これらを駆使して対策することで十分にクリア可能である。ハメに近い戦法も多く、極めれば皇帝一人での撃破さえ可能である。
ただ数値をインフレさせたり、運に頼らざるを得ない無理ゲーとして強さを表現するのではなく、鬼畜な強さでプレイヤーを蹂躙しながらも、知識・努力によって十分に対処が可能というゲームデザインの懐の広さも感じさせることが七英雄の強さが評価される理由なのかもしれない。
リメイク版のリベサガでは戦闘開始時点では肉塊のみの状態であり、行動順が回るたびに七英雄のメンバーが出現するように変更された。更に一番手のノエルがヴォーテクスを使用する事があるため、原作の様に最初は手を出さず守りを固めるというやり方は難しい。
出現順番はノエル→ロックブーケ→スービエ→ダンターグ→ボクオーン→クジンシー→ワグナスの順で完全固定。ワグナスが出現すると同時にアビスゲートが発動し、ここにきて漸くボス敵のクレジットが表示される。コンプライアンスの問題もあってか原作と異なり本編で対峙したコピーと概ね同じ姿をしておりボクオーンとスービエの誰だお前問題は解消されたが、よく見るとワグナスの翼の形状などいくつかの差異がある。
そして七英雄が全員揃ってしばらくすると、何とプレイヤーの特権である連携を七英雄側が繰り出してくる。しかも最初の連携は自軍には真似できない7連携で、サイコバインド→くし刺し→テンプテーション→ポセイドンシュート→マリオネット→ソウルスティール→赤竜波の順で次々と攻撃を仕掛けてくる。尤も、テンプテーション、ソウルスティール、マリオネットは見切り、赤竜波とポセイドンシュートは炎の壁さえあれば完封可能であり構成を事前に見直しておけば被害を最低限に抑えることが出来る。アラート付きアイコンが7個も並ぶ様は壮観だが、ビビらずに落ち着いて対処しよう。7連携は一度きりとはいえ、これ以降は連携を普通に使ってくるのでできる限り短期で決着をつけたい。
関連動画
関連項目
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