アブラハムの子単語

アブラハムノコ

アブラハムの子」とは、日本童謡である。

概要

アブラハムには7人の子、一人はのっぽであとはちび。みんな仲良く暮らしてる、さあ踊りましょう」という歌い出しから始まり、「右手」「左手」という歌詞に合わせて、歌い手たちもその体の部分を動かしていく。動かす部分は2番、3番になるにつれて増えていき、「右足」「左足」「頭」「お尻」「回って」「おしまい!」と続く。

こういった体の動きを伴う歌なので、「おゆうぎ」や「ダンス」のようなものとして幼稚園保育園などで歌われることがある。

元は1970年代に外から入ってきた曲らしいのだが、原作原作については不明。よく知られている日本語歌詞名古屋YMCAの「加藤孝広」氏が翻訳したものらしい。1979年に発売された子門真人が歌っているレコードには、そのあたりの末がある程度記載されているようだ。

アブラハムって誰だよ

このアブラハムさんだが、歌詞の中には、名前以外に説明がい。
「アブラハムの子」を歌い踊りつつも「よ?」と頭をひねっていた子もいるかもしれない。

まず思いつくのは、聖書に登場する「預言者の言葉を伝える者)アブラハム」。
YMCAは「Young Men's Christian Assosiation」、すなわち「キリスト教青年会」の事なので、彼らが紹介したということはこの預言者アブラハムじゃないか?
しかし、残念ながら子供の人数が合わない。預言者アブラハム息子は8人いるのだ。イシュマエル、イサク、ジムラン、ヨクシャン、メダン、ミデアン、イシバク、シュワ。「7人の子」とするには一人多い。

ということは、この預言者アブラハムとは違うのかな?
西洋には聖書に由来する名前が多い。「マイケル」とか「サイモン」とか「ジェームズ」とか「ヨハン」などはよくある外国人の名前だが、これらは全部聖書の登場人物由来である。同じように「アブラハム」も人名としてよく使われているのだ。奴隷解放で有名なアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーン」の「エイブラハム」も「アブラハムAbraham)」を英語っぽく読んだだけである。
こういう、たくさんいる「アブラハムさん」の中の一人なのかもしれない……。

しかし、注すべき英語の歌がある。「Father Abraham」という歌。
この歌の歌詞にはいくつかのバージョンがあるが、「Father Abraham had seven sonsなるアブラハムには七人の子)」と歌いだすバージョンもあるのだ。そして、「アブラハムの子」と同じように「Right Arm(右腕)」「Left Arm(左腕)」と歌いつつそこを動かす、といったことも行う。
曲は「アブラハムの子」と若干異なるようではあるが、この歌「Father Abraham」が日本童謡「アブラハムの子」の原曲であることはまず間違いないと思われる。

そしてこの「Father Abraham」、アメリカ合衆国では「バイブル・キャンプ」などのキリスト教関連のイベントなどで歌われる事が多いようだ。また、バージョン違いの歌詞では明らかに「預言者アブラハム」の事を歌っていると思われる宗教的なバージョンもあり、「バイブルソング聖書の歌)」の一つとして紹介されることもある。

つまり「アブラハムの子」のアブラハムとは、やはり「預言者アブラハム」の事でよかったようだ。

なぜ「7人の子」なのか

ではなぜ「8人の子」ではなく「7人の子」、「seven sons」なのか?
ここからは想像であるが、イシュマエルハブられている可性がある。

実はイシュマエルアブラハム長男ではあるがアブラハム本妻息子ではなく、「本妻女」とアブラハムの間に生まれた子なのだ。その結果どうにも聖書内での扱いが悪く、アブラハム本妻から「私の子(イサク)が生まれたんだし、あの女とイシュマエル追い出してよ」と迫られたりする。そして困ったアブラハム唯一神Y・H・V・H・)は何と、「さんの言う通りにしてやりなさい」とアドバイスし、イシュマエル母親とともに荒野に放逐されて死にかけたりする。後でから遣わされた天使助けてもらって母親もイシュマエルも何とか生きながらえはするものの、割と可哀想な話である(旧約聖書創世記』第21章)。

そしてその出来事の後、アブラハムに「あなたのするひとりごイサクを私への生贄にげなさい」とりかける(旧約聖書創世記』第22章)。……ちなみに、イサクはに忠実なアブラハムによって生贄の祭壇マジで刺殺されかけますが、がギリギリで止めますから大丈夫です。
さて、「ひとりご」である。一人っ子。一人だけの子。一の子という意味である。
つまり、イシュマエルのことはガン。まるで居なかったものとして扱われているのだ。

こういう聖書の例に倣って、イシュマエルは最初から居なかったことにして「アブラハムには7人の子♪」という歌詞になっているのかもしれない。

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アブラハムの子

8 ななしのよっしん
2018/01/02(火) 16:34:28 ID: eskpTbkJDu
アブラハムって酷いヤツだな、イシュマエルには罪はないだろ
本妻に敷かれて勘当するなんて、相当の恐妻家だろ
長男を産んだ女を捨てて結婚するのも、女癖が悪いというか
最低の男だよ

9 ななしのよっしん
2018/01/05(金) 10:13:08 ID: uETbsyKhvq
これ以上は体動かせないからだと思う
10 ななしのよっしん
2018/01/07(日) 17:10:12 ID: WX1G5prpPN
アブラハムも中々だけど何よりもヤハウェ鬼畜すぎる
11 ななしのよっしん
2018/02/09(金) 22:28:11 ID: mnaRqSFzvg
>>8
アブラハム85歳)と妻サライ(75歳)にはこの歳になっても子がかったため、サライは自分の所有する女奴隷子供を産ませることにした。当時の慣習では女奴隷の産んだ子は女人の子として扱われた。これはどうしても子供が欲しかったサライから言い出したこと。

しかしその後、の恩寵によりサラにも子ができたための子は不要になった。(この時アブラハム100歳、サラ90歳)

これ4000年くらい前の話だが、ほんの数十年前まではこういう価値観がむしろ常識だったんだしそんなおかしくはないと思うが。

そして追放されたイシュマエルは今のアラブ人の始祖となったと言われている。だからイスラム教では好意的に見られている。アラブ系の人名にもイスマイールって出てくるしね。
12 ななしのよっしん
2018/02/10(土) 12:54:48 ID: gn3B3g3pxD
やっぱりってろくでもねぇな!
子供のおゆうぎに使われる曲の裏がドロドロでちょっと

>>11
つまりマリナ・イスマイールを追われる羽になったのは宿命だった・・・?
13 ななしのよっしん
2018/07/08(日) 21:08:38 ID: ji2Milfn/V
理不尽なことを言いつつこっそり情けをかけたりするようなところがキャラとして長持ちしとる理由かねえ
14 ななしのよっしん
2018/07/26(木) 22:17:28 ID: 9F54bxhCBw
>>12
だいたいそんなもんだよ
マザーグースとかもそうだし
日本の童歌もおっかないのあるしな
15 ななしのよっしんた
2018/07/26(木) 23:13:24 ID: IcUk33G3Gc
ってのはどうにもならない自然や運命、幸運・不幸を具化したものだから、そりゃ理不尽なこともするよ
16 ななしのよっしん
2018/07/30(月) 17:47:45 ID: fqxjUpPlY6
クロコップがブレイクしたらこの曲も注されそうだな。
17 ななしのよっしん
2019/05/15(水) 20:53:49 ID: yATqOxEuA6
この歌の冒頭「アブラムには」ではなく「アブラハムリンカーン」で習った記憶があるのだが……

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