オードリーのオールナイトニッポンとは、2009年よりニッポン放送をキーステーションに全国36局ネットで放送されているラジオ番組である。
概要
ニッポン放送を代表する長寿深夜番組「オールナイトニッポン」の土曜1部枠(25:00~27:00)で放送されている、オードリー(若林正恭・春日俊彰)がパーソナリティを務めるラジオ番組。
オードリーが2008年の第8回M-1グランプリで準優勝を獲得した2ヶ月後の2009年2月28日に単発番組として「オードリーのオールナイトニッポンR」を放送した後、同年5月に1部枠での単発放送、7月からの「オールナイトニッポンモバイル」(かつて存在したニッポン放送のネット限定配信ラジオ番組)を経て、同年10月10日より現在の土曜1部で正式なレギュラー番組に昇格し現在に至っている。
オードリーの冠番組としては「オードリーのシャンプーおじさん」(文化放送)に次いで古く、現在放送されているオードリーの冠番組の中では最も長い歴史を持つ(2024年現在)。
土曜1部のオールナイトニッポンには他の曜日と異なり2002年から冠スポンサーが付いており、オードリーANNにおいても大修館書店(「ジーニアス英和辞典」名義、2009年~2011年)、明光義塾(2012年~2013年)、角川文庫(「カドフェス」名義、2014年)を経て、現在はニチレイ(2014年~)が冠スポンサーを担当している。
番組の特徴
スペシャルウィークでゲストを迎えるなどの場合を除き、通常放送では番組オープニングから40分近くオードリーの二人がフリートークを繰り広げ、さらにCMを跨いで若林メインのフリートークゾーン、春日メインのフリートークゾーンと続いてコーナーが始まる26時台半ばまでほぼフリートークが続くのが特徴的な番組である。冠スポンサーとのタイアップコーナーは基本的に毎週放送されるが、それ以外のコーナーに関しては割愛される週もある。
トークの内容はオードリーの2人が1週間の間に体験した話や思い出話、スタッフ・仲の良い芸人や恩人、マネージャー、親族・縁者の話まで幅広く繰り広げられる。
ちなみにフリートークの内容に関しては事前にメイン放送作家の藤井青銅によってチェックをされている。
藤井青銅はウッチャンナンチャンや伊集院光のラジオ番組の放送作家としても有名だった重鎮的存在の人物であり、オールナイトニッポンでオードリーを起用した際に「自分がオードリーを大きくさせる」という強い意気込みで番組開始当初から関わっていた重要人物の一人である。
オードリーANNのリスナーのことを番組内では「リトルトゥース」と呼称している。これはレディー・ガガが自身のファンを「リトルモンスター」と呼んでいることと春日の持ちギャグである「トゥース!」をかけたものであり、2012年に制定された。多くの著名人リトルトゥースがいることでも知られ、一般人気はもちろん業界聴取率も高い番組である。
この著名人リトルトゥースの中にはオードリーANNの前の時間帯で放送されている「SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル」でパーソナリティを務めるSixTONESの髙地優吾と松村北斗もおり、同番組のリスナーもリトルトゥースもあやかって「リトルストーン」という呼称を使用している。また別番組で共演している日向坂46のメンバーの中にも結構な割合でリトルトゥースがいたりする他、「しんやめ」でネタにされるハライチや他局番組を受け持つ山里亮太もリトルトゥースである。
番組冒頭で春日俊彰は「土曜の夜、カスミン」という定型の挨拶を毎回行っているが、これはかつてANN土曜1部で放送されていた「松任谷由実のオールナイトニッポン」(1988年~1999年)のパーソナリティである松任谷由実の愛称・ユーミンにかけて名乗っているもの。
日本武道館&東京ドーム制覇
当番組で行われているリスナー参加イベントで特に特筆するべきものとして有名なのは2019年に番組開始10周年記念として行われた日本武道館ライブと2024年に番組開始15周年記念イベントとして行われた東京ドームライブである。
ラジオの深夜番組のイベントの会場として武道館で行われたのは「コサキンDEワァオ!」「ウッチャンナンチャンのオールナイトニッポン」などごくわずか、東京ドームで行われたものに至ってはほぼ無い異例の規模。なおかつ無料イベントではなく有料イベントとして開催し、当然席を埋められるか非常に危惧もされた。
それにも関わらずチケットの発売開始とともにリトルトゥース達が殺到し、抽選の結果多くの落選者が発生。救済処置として関係者席の開放やステージ裏・機材スペースなどの訳あり席の発売も行われたが、それでも落選者を多く出してしまうほどの人気を見せた。
同時に全国各地の映画館での有料ライブビューイングやネットでの有料ストリーミング配信も行われ、そちらでも活況を見せる結果となった。
脅威の動員力を見せた「オードリーのオールナイトニッポン」。番組開始から10年以上を経過してもその影響力を誇示しており、2024年現在ではナインティナイン、福山雅治に次ぐオールナイトニッポン在任記録を更新し続けている。
主要なコーナー
- 死んでもやめんじゃねーぞ
略称「しんやめ」。基本的にエンディング前に行われるコーナー。「往々にしてあること」を基本的には「オイ、○○!××なこと、死んでもやめんじゃねーぞ!」という定型で投稿、春日が選んだネタを読み上げて若林がツッコんでいく。
元々はショーパブ時代の先輩芸人・ビトタケシがコンビ解散を考えていた若林を思い留まらせた言葉が元で、春日がコーナー採用を提案してボツにされた話をしたところ、募集してないのに投稿が大量に届いてコーナー化した。ジングルとBGMにもビトタケシによる「浅草キッド」のカバーが使われていて、春日もビトタケシを意識した喋り方でネタ読みをしている他、ビトタケシ本人も何度かネタ読みを担当したことがある。
その実態は芸能人を絡めたものを中心としたもはやファンタジーとしか思えないような下ネタのオンパレードであり、「ア○ル」「チ○コ」「風○」「ヤ○マン」「AV」「バ○ブ」「体位」などのネタが毎週のように頻出する(ただし「風○」「ヤ○マン」については2020年の某騒動以来消滅)深夜ラジオらしいコーナー。また「ハライチ・澤部佑=個室ビデオ」「岸学=中二病」など芸能人ネタでも定着しているものが結構ある。 - チン!
ニチレイのスポンサーコーナー。冷凍食品を温める間に話したい面白いことを募集するコーナー。
不定期でコーナーの内容が入れ替わっており、特定スポンサーのあるゾーンと言った方がよい。このコーナーのみ毎週放送されている。
関連動画
Creepy Nutsの「よふかしのうた」は元々オードリーANN10周年ツアーのために書き下ろされた曲であり、同ツアーのテーマソングとして使用された。後に漫画家のコトヤマが発表した「よふかしのうた」はこの曲からタイトルを拝借し命名されている。
関連商品
関連項目
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