スクイッターとは、ドンキーコングシリーズに登場するキャラクターである。
概要
スーパードンキーコング2で初登場したクモのアニマルフレンド。
赤みがかかったオレンジと黒のまだら模様で、足の一本一本に靴を履いている。
コングたちと違い敵を踏むことはできないが、歯並びがいい口(クモなのに)から糸を吐くことで、むしろジンガーを含めた幅広い敵に安全に対処できる。また、別種の蜘蛛の巣を発射して任意の位置で展開することもでき、足場として次々に飛び移ることで、高所へアクセスしたりマグマや沼地帯を安全に渡らせてくれる。
スーパードンキーコング3にも引き続き登場。有能さはそのままに、バズ以外の敵を踏むことができるようになった。
主なステージとしては、謎の照準に画面外からファイアボールを飛ばされ続けるコース「ねらわれたスクイッター」が有名。ちなみにここの2つ目のボーナスステージはプレイヤー自身が照準を操作するというものになっている。
総ずると、彼はアニマルフレンドの中でも、かなりの技巧派とも言える存在。
操作の際に使用するボタンも多く、正に既に後期に差し掛かっていたSFCのゲームのプレイアブルキャラならではである。
そんな彼も、SFC以外のハードでは、正に二転三転させられる事になってしまう…
ハードのボタンに翻弄された蜘蛛
スーパードンキーコング2のゲームボーイ向けリメイク作品「ドンキーコングランド」にももちろん登場している。しかし、4つの右ボタンを使い分けられるSFCゲームの操作を、右ボタンが2つしかないGBに割り当てようとしたため、様々な仕様変更がなされている。
スクイッターは特にその影響が顕著であり、攻撃用と移動用の2種類のクモの巣を2ボタンで使い分けできていたのが、両機能兼用で扱いづらくなった統一クモの巣になっていたり、空中に糸を貼るボタンがABボタンよりやや離れた位置にあるセレクトボタンに割り当てられたりと、他キャラにも増して操作の煩雑さが大幅に上昇した。
この結果、彼が登場するステージの難易度も相対的に上昇。とりわけドンキーコングランド版のどくどくタワーでは、ステージで最初に操作することになるアニマルフレンドがラトリーに代わってスクイッターに設定されているため難易度はお察し下さい。
次回作となるスーパードンキーコング3のゲームボーイ向けリメイク作品「ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング」でも前作同様のスペックや操作方法を持つ。
ちなみに、同作では移植元よろしくランビがリストラされた事によるエリーの参戦や、同じく続投組のエンガードもスーパーダッシュが削除されてしまった事から、前作とスペックが一緒とはいえ、結果的に同作のアニマルフレンドでは、唯一セレクトボタンを使用した操作を行う事になる。
バーチャルコンソールでの救済
ニンテンドー3DSにてバーチャルコンソール経由で配信されたゲームボーイソフト全般はYボタンにセレクトボタンの機能が割り振られている。
このため、ゲームボーイ版2作が3DSで配信された時には、一周回って原作版と同じようなボタン配置になり、結果的にスクイッターの操作難度も大幅に改善されるに至った。
ゲームボーイ版の発売当時にどくどくタワー等で挫折したプレイヤーは、今こそVC版でリベンジに挑戦してみてもいいかも知れない。
と、この様に、「ゲームボーイソフトでの空中に糸を貼るボタン問題」は、ボタン数の増加という形で無事に解決という形で幕を下ろす事になったのだが…
悪夢再び
その後、2024年の年末にニンテンドーswitchにて、ゲームボーイ Ninntenndo Switch Onlineのタイトルとして「ドンキーコングランド」と「ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング」が配信された。
そもそもの話ではあるのだが、ゲームボーイのSwitch Onlineでの配信タイトルでのボタン配置では、XYボタンにスタートとセレクトが割り振られていないのだが、誠に残念な事にドンキーコングランドでもそれが踏襲されていて、例によってABボタンから離れた位置に存在するセレクトボタンを駆使しなければクモの巣を貼る事が出来ない。
しかも、switchのセレクトボタンはゲームボーイの物よりサイズが小さい上、キャラクターの移動に使用する用途の多いLスティックのすぐ上に存在している事から、むしろオリジナルより押しにくくなっている始末。
これらの事から、ゲームボーイSwitch Online版のスクイッターの操作方法は、オリジナル以上に癖のある代物で、正に「悪夢再び」としか言いようが無い。
余談だが、同じくSwitch Onlineにて配信されているSFCの2作についてはオリジナル通りのボタン配置になっている事から、特に不満は見られていない。
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