ファイアボール単語

フリューゲル家19代目当主にして、亡き父ヴィントシュトレ・フォン・フリューゲルの遺志を継ぎ、ウラノス国テンペスト領を統治するハイツレギスタ社製ハイペリオン（と呼称する人類を支配するロボットの貴族）。

正式名称は、スーッ（息継ぎ）

「ドロッセル・ジュノー・フィアツェーンテス・ハイツレギスタ・フュルスティン・フォン・フリューゲル」
（Drossel JUNO-XIV Heizregister Fürstin von Flügel.）

で、ハイツレギスタ社製ジュノー14型ドロッセル・フォン・フリューゲル公爵の意である。

本作の主人公であり、立って会話する時は常時ファッションモデルのようなリアクションをとる。

目はサーチライトが内蔵されているが、光らせている間は本人も眩しくて前が見えなくなる。

頭部のツインテールは自称「おしゃれユニット」への換装が可能。

「ファイアボール　チャーミング」では一世代前のモデルである「JUNO-XIII型」として登場。

眼(?)は真円に近い形になり、髪型(?)は後頭部からまっすぐに伸びる長い嘴の様な形に変更され、足の形も後頭部に似た形となっている。

後頭部と足には車輪が内蔵されており、（フリューゲル家当主としてふさわしくなく、何より美しくないものの）自走することが可能。

また、短いライオンの鬣のような髪型(?)の「占星ユニット『シビュラ』」や眼鏡によく似た「知覚ユニット『ペルディータ』」への換装が可能な上、マントをつけている姿も確認出来る。

お嬢様を楽しむ意味での注意点は以下の２つ。

• デザインが初音ミクに似ていると言われるが、本作は2006年制作開始、2008年発表・4月に放送開始、初音ミクは2007年6月に正式デザインの発表、8月に発売、なのでどちらもパクリということはありえない。
  （そもそも長いツインテールの少女と言うシルエットはありふれたものである）
• 棒読みっぽく聞こえるのは演出上の指示によるもの。

ドロッセルの亡父ヴィントシュトレ卿に2万年以上仕えていたフリューゲル家の執事で、ドロッセルの教育と護衛を最優先事項としてプログラミングされている。型式番号は「Tauri 34型」。

プロスペロと呼ばれる書物型の記憶装置（記録されているフリューゲル家の家訓の9割はテーブルマナーについて）を所有しており、時々取り出してはドロッセルの疑問に答える。

背面ソケットから屋敷の管理システムに接続可能で、ソケットの上部には

「人生に疑問を感じたら 燃料をチェックせよ」

との家訓が記されている。

「ファイアボール　チャーミング」では二世代前のモデル「Tauri 32型」として登場。

胴体が円柱形、眼(?)の部分に箱型の覆いが付いた。

1期では劇中で毎回ドロッセルから違う名前で呼ばれ、その度に本名を強調するのがお約束のやりとり。

「チャーミング」では「何故毎回違う名前で呼ばれるのか」、その答えが（やや迂遠ながら）明かされている。

ドロッセルの父。
名前はドイツ語で「無風、なぎ」を表す。亡くなったと言われている。ドロッセル自身には両親の記憶はない。
ロボットであると思われるが詳しくは不明。死亡していることから人間、サイボーグであるとの可能性もある。
ゲデヒトニス曰く、人類との共存を望んでいたらしいが、その真偽のほどは定かではない。

ドロッセルの文通相手。
近郊に居るらしいが、テンペストからは人類が駐留している砂漠を挟んだ場所にあり、手紙一通を届けるだけでも通信係に犠牲がでている。

屋敷内に住み着いている猿型ロボ。
「シャーデンフロイデ」（ドイツ語で「人の不幸を楽しむ」の意）とドロッセルからは呼ばれている。
先代の言葉（声 - 郷里大輔）がインプットされており、非常時にメッセンジャーの役割を果す。

ステルスユニットを装着している見えない雑務用ロボット。言われるまでドロッセルはその存在さえ気づいていなかった。
7965名のメイドロボがテンペスト内の雑務に従事していたが、資金繰りが厳しくなったため大部分のメイドが解雇された。そのため、現在は3691名にまで人員は削減されている。はたくと金属音がする。
本編でイスや階段が急に現れるのもこのメイドの働きによるものである。

人類との邂逅300周年を記念して、ヴィントシュトレ卿統治下で各種目撃証言を元に開発された人類のそっくり人形。
メルクール歴20000年代初頭の人気商品であった無限食卓「ポプリ」（声 - 田中秀幸）と抱き合わせ販売されていた。
ハイペリオンのようなロボットではなく人形であるため、最初は動きが緩慢で喋ることもままならないが、高度な学習機能を搭載しており流暢に喋り俊敏に動くことも可能。

テンペストの塔地下第42層において機能停止状態で発見された9体の「謎の使用人」。
頭部と胴体が一体化した全体的に四角いフォルムが特徴的。
その製作年代は不明（ゲデヒトニス曰く「中古（ちゅうぶる）」）だが、ゲデヒトニスは勿論ヴィントシュトレ卿よりもずっと古い時代に作られたものであるらしく、ヴィントシュトレ卿が編纂した書物「プロスペロ」ではツークツヴァンクの生態研究の記録に64巻ものページが費やされている。
なお、ドロッセルからは「ちくわぶ」と命名された（「ツークツヴァンク」が発音できなかったため）。なおツークツヴァンクはドイツのチェス用語で、「不利になるので指したくないが他に指し手がないので指さなければならない手」のこと。

「モノ忘れ機能」が備わっているドロッセルを補佐するための記憶装置。つねにドロッセルの側におり、言葉全てを（寝言や、寝室で独り詠んだポエムに至るまで）記録している。ドロッセル曰く「小動物」。

かつてヴィントシュトレ卿が出現を予言した「けして争うことのない、かように愛嬌たっぷりなひょうきん者の人類」。
「雷が落ちる中のんきに凧あげに興じた人類」「ハダカで街を走り抜けユリイカと叫んだ人類」「はじめてナマコを口にした人類」等々、数々の武勇伝も報告されている。
また、1万年前にはチャーミング人類が使用していたと思われる乗り物の一部が回収されており、チャーミング人類の実在を裏付ける証拠となっているのだが…。