デズモンドとは、ゲーム『ファイアーエムブレム 烈火の剣』の登場人物である。
概要
『ファイアーエムブレム 烈火の剣』時代でのベルン王国の国王であり、ゼフィールとギネヴィアの父親。国王ではあるものの、学問・武術・人望において秀でた才能や能力を持っていないことを自覚しており、キャラクターズでの説明でも『コンプレックスの塊』と評される人物。
エトルリア王国から嫁いできたヘレーネと政略結婚をするが、生まれてきた息子・ゼフィールが学問・武術・人望において秀でた才能を持ち、また望んだ婚姻ではなかったことを理由に嫌悪し、ヘレーネ共々離宮へと追いやり虐げている。一方でヘレーネが嫁ぐよりも前から恋仲であった妾妃として迎えた女性との間に生まれたギネヴィアのことは溺愛しており、ギネヴィアの夫こそがベルンの正当な王位継承者であると考えている。もちろんゼフィールがそれを了承しても妾の子であるギネヴィアに王位を継がせることを貴族たちは許されなかった為、デズモンドはゼフィールの王位継承の妨害を目論む。
烈火の剣で『黒い牙』を雇ってゼフィールの王位継承の儀式に必要なファイアーエムブレムを盗ませ、その上でゼフィールの暗殺を指示した張本人。ジャファルの裏切りとエリウッド達の妨害もあって、その企みは憚られる。
ちなみに当初、ヘレーネもヘレーネでデズモンドからの扱いに苦しんでおり、ゼフィールに王位が継承が行われて、ギネヴィアが陰のものとして扱われる未来を望んでいた。しかし、エリウッドの発言とマードックからの報告により、元々の良き妻良き母として今までの行いを償い努力していこうと元の志しを取り戻していた。
…が、デズモンドの想いに変わりは一切なく、その後もゼフィールやヘレーネの努力を踏みにじり続けた後のある日の酒宴。ゼフィールへの最初で最後の杯に毒を盛り、自らの手でゼフィール暗殺を仕掛ける。10日間生死を彷徨い、マードックに匿われ生き延びたゼフィールは自身の死を装い無警戒に近づいたデズモンドを剣で刺殺した。
前述の毒の杯の事件により、温かく優しかったゼフィールは笑顔を浮かべることのない人物へと変貌、封印の剣のゼフィールの目的である『人が人竜戦役での人類の勝利は間違い』『世界を竜に明け渡す』という考えに至ることとなる。それ故にデズモンドを『全ての元凶』『諸悪の根源』と考えているユーザーも少なくはない。
『ファイアーエムブレム 覇者の剣』の38話では、ゼフィールの努力や思いを踏みにじり苦しめた末に殺される様が描かれている。
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